山田深夜『継軌』電車屋赤城 最終回
角川書店の文芸雑誌『野性時代Vol.40』2007年3月号掲載。赤城と一緒に仕事したい、赤城は時代から忘れさられても、第二、第三の赤城が育っていく、これってハードボイルドだよなあ、ぼくってハードボイルドに生きようとしてるのかなあ、似合わないなあ、肉体労働してると、みんなそんな感じする、人生って、永遠に生きられないのは、後進に道を譲るってことなんだろうな、先達の年寄りが道を譲ってくれたから、今のぼくらがいるのか、死ぬっては、後輩に道を譲るってことか、年とるといろいろ考えますね、こころのなか、整理整頓しなきゃいけなくなる。