韓国の新聞ではやはりサイバー攻撃の話で持ちきりである。大概の場合サーバーは温度・停電・耐震などの理由からサーバーは厳重なデータセンターに設置するのが多くなり、直接攻撃を受けた朝鮮日報のサーバーが置いてあるKT(韓国テレコム)では攻撃トラフィック量が一秒当たり25万件にまで達している。これが50時間にも及ぶのはかなりの攻撃量である。
少し気になったのは中央日報の北朝鮮のサイバー攻撃は中国の戦法の影響というもの。中国は米軍に対抗する非対称戦略の一環として、「点穴戦略」を採用したということ。米軍のCの4乗+Iに対してもっとも脆弱な急所であるネットワークをついて全体を麻痺させる作戦のこと。事前にウィルスを仕込む前き潜伏、まさに前日の臨機預置法、電源や温度などの環境システムを破壊する間接攻撃法、よくわからない接口輸入法、磁場を利用して影響を与える探測攻撃法などである。中国というとなんだか孫子の兵法のように熟読吟味する深い意味があるかのように感じてしまうのだが、一般的な攻撃方法であるとは思う。(磁場をつくったりはやや新鮮ではある)なんでこんなとこで無理矢理話題になるのだろうか。
またベルテル・リトナー氏のアジア・タイムズインタビューではこのサイバー部隊は金正男氏がKCC(朝鮮コンピューターセンター)が人工衛星を経由するイントラネットを構築したというもので、KCCは韓国の三星と朝鮮語リナックスをつくって技術力があるということだ。正雲氏のデビュー戦ではという、見えない継承者への憶測もあるなか、めったやたらに北朝鮮の幻想もふくらむ。
分散配置されたそれぞれのPCから一斉にはじけ出るのは、どこが主因が解らない分散されたコントロール不可のリスク、不確実性よる破綻状態であり、なにやらサブプライムローンの証券化された状態に近い。それは容易く起きる。むしろそっちから学んだのではないだろうか。
(画像は独妙点穴の達人剣豪伊藤一刀齋)