オバマ大統領のメジャーでの始球式をみようかなと思ったら、いきなり一番バッターihciroのヒット姿にでっくわしてしまった。オバマさんには申し訳ないが、やはりこのihciroさんに興味がうつってしまった。WBCの時には前半戦不調であり、なんだかもう限界であるかのようにめちゃめちゃ叩かれていたけれど、最後の試合では決定的な一打を放ち、さすがであるという賞賛へとすり替わっていた。
シーズンインでも胃潰瘍の病状が伝えられた。WBCでの負担だったんだろうか、そこまで自分を追い詰めて困難を背負いながらも結果をだしてくるそのすさまじさがあっても、やはり傷んでいる内面があるんだなと、これほどの人をただいじくる無責任さを生業とすることの意味が、僕にはまるでわからない。週刊誌は買わないことにした。
そう、わりと僕は野球好きで、ラグビーも相撲も陸上もスポーツ観戦は好きなのである。
選手やアスリートは修業僧のように研鑽を黙々と積み上げ、大会の試合前には静かにストレッチしてここ一番の時に破壊的なパワーを発揮するのである。勝負にむかう近づきがたい静寂の空間を作り出しているのである。張り詰める緊張というより、はやる心と力みを消しながら、体全体に自らの意志を伝えることを黙々と行って、心と体を一体化させている。
今回のichiroさんもやはり、オバマ大統領の歴史的な始球式は見ることなく、控え室でストレッチをして整え、一番打者として結果を出した。普通の人ならこうはいかないだろうな。ぼくもやはり始球式をみておこうだろうな。やっぱ違うんだろうな。3割6分2厘現在もリーディングヒッターなのだ。(シアトルマリナーズHPより)