昆布漁が最盛期を迎えている。地元から内地に行っている人達が帰郷してきても、まさに人手になって活躍しているのである。
早朝の三時頃からスタートして、まさに眠る間も惜しんでの日々である。
場所によって乾燥・日干しのパターンは異なる。南茅部のように養殖事業が根付いている場合ではしっかりと昆布干し用の可動式鉄櫓を個々人が組んでおり、これに洗濯ばさみ(昔のアルミのやつ)セットにして吊す、半日あればまずきれいに乾く。ただ、湿気が多い場合など天候によっては外干しでなく、小屋の中で乾燥機(熱風がでる機械)を焚く。また、天然もの中心の場合は港の中で大きくのばして乾かしている。夏休みの時期でもあり、どこも家族総出である。
この昆布は尾札部から砂原あたりが白口が真昆布の中でも有名であり、一年目も水昆布もそれなりの使い道はあるけれど、二年ものはまさに肉厚ですごみがある。
この昆布はどうて地域さがでるか、たまに考えるのだが、海水温、養分、そして真水ではなにだろうか。港の中でまず、昆布は見ない、たまにすごいのが繁っていてびっくりする。よく見ると必ずそこには真水が流れこんでいるのだ。真水は山の恵を届けてくれる。海の幸は山の恵みでもあるのだ。