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昨日日比谷公会堂にて開催された「あの戦場体験を語り継ぐ集い~全国の牢兵士、62年ぶりに一堂へ!~」に途中からですが、行きました。戦場からの帰還者310万人のうち、高齢化で今健在なのは十分の一以下と推定されるそうで、その中から15万人の体験談の収録をめざしている「戦場体験放映保存の会」と社団法人マスコミ世論研究所主催です。
「戦場体験放映保存の会」は、無色・無償・無名が原則で、ありのままの体験を記録保存するのが目的です。ボランティアもけっこう若い人がいるのが嬉しいです。昨日は1700人以上の聴衆が集まり、盛会でしたが、語る人ひとりひとりの持ち時間が短すぎ、これから言いたいことを言おう、というときに時間切れになってしまう人があいついだのが残念でした。 いくつかの体験談を載せさせていただきます。 ・戦艦「武蔵」の生き残りのかた 米軍による第一波の空襲から四波、五波、と武蔵を狙ってきた。地獄の責め苦。艦内の病院のようになっていたところは「人間の塩辛」状態だった。靖国神社で慰霊祭を死ぬまでやっていく。 ・陸軍?で中国にいたかた 戦争とはあなたの愛する人が殺されるということです。150日にわたる3000キロの行軍、空腹と疲労、蛇や蛙も食べる。自殺、逃亡するものが出た。戦友がマラリヤで死んだ。もう戦争はいやだ。今日の平和は先輩の犠牲の上にある。改憲はぜったいいけない。 ・18歳で陸軍航空兵として満州に行ったかた 戦闘機はぼろで100キロ爆弾が積めず50キロ爆弾を積んだ。出撃すると燃料が足りないので帰れない。スターリンと瀬島のせいで60万人が捕虜収容所に収容されたがいまだ戦後補償を受けていない。耕しただけ畑がもらえると言われて移住した開拓団ともども国に捨てられた人々といえる。アメリカの行う戦争に賛成する風潮が起きないように孫子に伝えなくてはならない。権力・政府・軍は、ことばでは国民の生命、財産を守るというが、うそである。 他にも貴重な証言の数々、フリーページに載せました。途中から聞いたので聞き逃したかたの証言があり、聞き間違いもあるかもしれません。 こちら 入院中の上田哲さんが車椅子で壇上にあがり、組織、資金もなく、日比谷公会堂でできるのかと思ったが、たとえ100人でも集まればと、自己負担で機材を買って取材にいくようなボランティアたちの献身的な努力によりここまできた。戦場体験は戦争体験より鮮烈なので、次世代に伝えたい、と話しました。痛みで声が小さいと司会の方の前置きがありましたが、力強い声でした。 上田哲さんというと、もと社会党と思われるかたもいらっしゃると思いますが、この会は ・いかなる政治・宗教の利害の立場も受け付けない ・戦争体験そのものをそのままに ・議論はよいがどの議論にも流れない をモットーにしているということです。八百屋、魚屋のおにいさんが赤紙一枚で招集され苦しんだことを伝えるのが目的だそうです。 発言者の中にも、今の時代滅私奉公の精神が逆に滅公になっているのがいかん、というかたもいれば、憲法9条を守ることに老骨をひっさげて頑張りたいので皆さん協力してください、というかたもいました。 15万人の証言のDVD化を目標にしており、何の義務もない会なので、ぜひ入会してくださいとのことでした。 戦場体験放映保存の会入会のごあんない お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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