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カテゴリ:気になること
藤村靖之著「エコライフ&スローライフのための愉しい非電化」を読みました。2004年発行のものを図書館で借りたのですが、2006年に改訂版?が出ているようです。
著者は、最初中国やインドの人たちが日本人のように電化製品を使うようになったら、地球が大変なことになる、との思いから非電化で電化製品にかわるものを作ろうとアイディアを持っていったところ、喜んでくれる人も少しいたものの、電気をたくさん使う日本やアメリカでこそ、そういうものを使えばいいじゃないかと反発もされたそうです。便利さに慣れてしまった日本人には無理かと思ったが、環境のためにそのくらいのことを乗り越える人だってたくさんいる、と市民活動家に怒られたそうです。 非電化冷蔵庫、非電化冷暖房、非電化除湿機などのほか、手巻きラジオ、取っ手をまわしたり、紐をひいたりするタイプの充電器、ころがすとブラシでゴミが取れる掃除機等々が紹介されています。 なんと、家庭の消費電力の10パーセントが待機電力なのだそうです。FAXやビデオはもちろんのこと、リモコンを使う電化製品は、スイッチが切ってあっても電気が流れていて、ビデオなどは実際に使っている時間の電力消費より待機電力の消費が大きいとか。携帯の待ちうけも、日本中の人のを合わせたらとんでもない消費量になります。給湯器のスイッチも使わないときには切っておくべきなのですね。以前こまめにプラグを抜いておくと電気代の節約になると聞いたことがあります。手の届きにくいところにコンセントがあったりして、なかなか実行しきれませんが… できるところから、ということで、この前映画「Earth」で見た、温暖化のせいで餌がとれずうずくまって死を待つホッキョクグマの顔を思い出して、たいして見たい番組もないのに習慣的にテレビをつけてしまうようなことはやめました。 テレビは本当に時間泥棒、画面に動いているものが映っていて音が出ていれば、どうしてもそちらを見てしまい、つまらなくても見てしまって時間ばかりがたってしまいます。月刊現代2月号「偽装国家からの再生」というテーマで高村薫さんが提言しているように、テレビ映りとパフォーマンスで政治家ができあがるような劣化した世の中を考え直すためにも、「まずテレビを消すことから始めよう」です。一石二鳥です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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