カテゴリ:本
「武士道といふは、死ぬ事と見付けたり」
で有名ですが、「葉隠」という書名は はかくれに 散り止まれる 花のみぞ 忍びし人に あふ心地する 西行のこの美しい歌が由来との説もあるようです。 葉隠入門 三島由紀夫が解説をしているこの本は、宮本武蔵「五輪書」とともに、シーズンに入るときや、区切りの時期などに何度も読み返しています。 大雨の感と云う事あり。途中にて俄雨に逢ひて、濡れじとて道を急ぎ走り、軒下などを通りても、濡るる事は替わらざるなり。初めより思ひはまりて濡るる時、心に苦しみなし、濡るる事は同じ。これ万づにわたる心得なり 柳生殿の、「人に勝つ道は知らず、我に勝つ道を知りたり」と申され候由。昨日よりは上手になり、今日よりは上手になりして、一生日々仕上ぐる事なり。これも果はなきということなり 心気うろうろとしたるときは、分別も埒明かず。なづみなく、さはやかに、凛としたる気にては、七息に(七回呼吸する間に)分別すむものなり。胸すわりて、突っ切れたる気の位なり。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 4, 2007 12:51:38 AM
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