テーマ:お勧めの本(7277)
カテゴリ:本
古本市で見つけ、数年前の本屋大賞ということで読んでみようかなと。
感想はまあまあ。 退屈ではないが、設定などに俗っぽさを感じてしまったのが正直なところ。 娘を亡くしたシングルマザーの教師と(生徒を含めた)その周囲の告白と出来事で話は進行。 芥川の「藪の中」的な、同じ出来事でも立場によって多面的要素を見せるという構成。 後半はちょっとありがちな展開かなと感じてしまったので、途中の引きこもり少年の家族の方に物語を広げた方が(救いのある話にするにはより難しくなったかもしれませんが)深みは出たかなと。 時代的背景を出したくて熱血先生などを登場させたのでしょうが、今の時点でも陳腐化してきていると感じるので、普遍的な作品が成り立つというのは難しいのだろうなと。 三島由紀夫「潮騒」の倍の頁のある本でしたが、さっと読めるので時間はかからず。
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Last updated
February 22, 2014 08:49:52 PM
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