カテゴリ:映画
2012年、ニューヨークは人影もなく、荒れ果てた廃墟と化していた。
3年前、癌の治療薬として開発された殺人ウィルスが世界中に広がり、人類は絶滅してしまった。 ただ一人、米軍中佐で科学者であるロバート・ネビルを残して。 彼は、愛犬サムと共に感染源のニューヨークに留まり、人類復興のため日々研究を続けていた・・・。 冒頭の誰もいない荒廃したNYの描写はとてもリアルで、かなりインパクトがある。 そんなNYでネビルはスポーツカーをかっ飛ばし、ハンティングやゴルフ、レンタルDVDを楽しみ、 たった一人、寂しいながらも愛犬サムと一緒に優雅な生活を送っている。 しかし、日没を迎える頃になると、厳重に部屋の守りを固め、何かに怯えながら夜を過ごす。 そしてある日、サムが暗いビルに迷い込んでしまい、何に怯えているのかが判明する・・・。 残念ながら、面白いのはここまで。さあこれからというところで急激に失速してしまう。 とにかく、以降の物語の組み立てがあまりにも雑で、薄っぺらい。 ネビルに免疫がある理由、ネビルがNYに留まる理由、感染していない村が存在するという噂、 研究の内容と成功のきっかけ、感染者に知能のあるリーダー格がいる理由、などなど、 盛り上げ要素はいくつもあるのに、どれもこれも詳細や背景は描かれず、盛り上がらない。 ウィルス感染が始まった過去がフラッシュバックで挟まれるが、ここにも意外性や驚きはない。 ラストも何の捻りもない展開で、驚くほどあっさり終了してしまう。 「28日後」では奇抜だった全力疾走系のウィルス感染者も、今となっては新鮮味がない。 人気者のウィル・スミスがいくら頑張ったところで、この脚本と演出では無理だ。 主人公ロバート・ネビルの娘役アリーは、ウィル・スミスの実の娘ウィロウ・スミスが演じている。 息子のジェイデン・スミスとは「幸せのちから」で共演している。2人とも二世俳優まっしぐらか。 ■アイ・アム・レジェンド おすすめ度(3点満点): お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年06月30日 22時15分53秒
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