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8/4(日)
こんにちは。 また猛暑になるとの予報。やめてくれ~。 昨日、今日とお祭りのところも多いようです。 先週のようにゲリラ豪雨でおしゃかになる事態だけは避けたいですね。 良い休日でありますように。 不覚にも久しぶりに発熱してしまいました。 また久しぶりに医者へ行ったのですが、診断ではウイルスからくるもので、下痢になる可能性が高いとのことでしたが、全然その様子なし??? 勘で診断されると困るんだけど・・・(笑)。 とりあえず熱も下がり落ち着いていますが、疲れが溜まっていたのでしょう。 百田尚樹『風の中のマリア』講談社文庫 オオススメバチは最強の戦闘能力を誇り、昆虫界の食物連鎖の頂点に立っている。 その強靭な顎はどんな昆虫でも噛み砕き、その針は何度でも刺すことが可能で、飛行速度も時速30キロを超え、飛行距離も1日100キロとまさに最強の戦闘マシンというにふさわしいものだ。 オオスズメバチの巣はメスだけの帝国で、その中で最強のハンターがマリアだった。疾風のマリアと呼ばれ、働きバチとして幼虫のためにエサを与えるのが最大の役目であり、他の働きバチ同様1日のほぼすべてを狩りに費やしていた。 マリアは容赦なくミチバチの巣を襲い、殺戮を繰り返していた。 それは、生まれてきた妹たちのため、偉大なる母のため、帝国の発展のためだからだ。 マリアは、自分は一生戦い続ける女戦士だと心の中で強く誓うのだった。 そんなマリアでもふと思う。恋も知らないし、子供も産めない自分が戦う意味を考えると時として気持ちがぐらついてしまう。 しかし、帝国の偉大なる母が次世代の女王を育てるよう命令を出すに至って、マリアは自分の使命を悟ったのだった。 ただ戦うやめに生まれ、その寿命はわずか30日、それでもマリアはその命が果てるまで精一杯戦うのであった、その戦う遺伝子が次世代に確かに受け継がれていくことを確信して。 面白かった。 色々なテーマを手掛ける著者ですが、特異なテーマながらぐいぐい読まされてしまいました。 卓抜した筆力というか、読者を飽きさせず最後まで引っ張っていく力は大したものです。
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