10/23 懲りずに一致した読書日記???
10/23(日)おはようございます。天気がパッとしませんね。父の見舞いに行った来たのですが、つくづく思ったのは母はすごいということですね。自分も調子が良くないのに、毎日病院へ行ってかかりきり。愛情の深さというか母性を見たと言うか、とても敵わないと感じました。恐れるのは万が一があった時、がっくりしてしまい過ぎて倒れることかな。息子として出来るだけの事はしてあげたいとは思っています。朝から暗い話題ですみません。歌野晶午『春から夏、やがて冬』文藝春秋。スーパー・ベンキョードーの保安部長・平田は、ある日、店で万引きを働いた末永ますみを捕まえた。いつもは問答無用で警察へ引き渡す平田だったが、免許証の生年月日を見て気が変わり、厳重注意で見逃すことにした。平田はかつては将来を嘱望され、役員昇格に手が届くところまで来ていたが、娘の事故死をきっかけに役員昇格どころか人生の生きがい全てを失うこととなった。娘を亡くした平田の妻は精神に異常をきたし、犯人が捕まらないまま月日が過ぎ、時効が成立した直後に自殺をしたのだ。全てを失った平田はただ無為に人生を生きているに過ぎなかったが、ここにきて自身も癌に罹っていることが発覚した。ますみを見逃したのは、むすめと同い年であったからだった。そんなますみが見逃してから2日後、平田のもとに顔を出した。相変わらずみすぼらしい格好だったが、加えて前歯が欠けていることに平田は気づいた。どうやら同棲している男から暴力を振るわれているようであった。平田はなぜか放っておけずに、食事やお金を与えた。すると、ある日、ますみの同棲相手である山岸が平田のアパートにやってきた。ますみを部屋に連れ込んだ写真をばら撒かれたくなかったら、金を寄こせというのだった。暴力を振るわれることを怖がったますみが、山岸の言うとおりにしたらしかった。ますみが再びアパートに現れた時、平田は自分が癌で余命が少ない旨を告げた。同時に、500万の資金援助を申し出て、山岸から逃げて新しい人生を送るよう提案した。そして、しばらくして、ますみはその提案を受ける旨を申し出た。帰っていったますみが、携帯電話を忘れていったことに平田は気づくが、一向に取りに来る気配が無いため、仕方なく携帯電話を開くと、そこには平田を絶望に追いやる衝撃の事実が綴られていたのだった。ここからは読んでのお楽しみなので書けません。悲しい運命で繋がれていた平田とますみの行動に、きっと何かを感じられることと思います。「葉桜の季節に・・・」に似ていると言えば似ていますが、あまり救いがないラストです。たしかに最後にどんでん返しがあったことは事実です。【送料無料】春...価格:1,575円(税込、送料別)またもや一致しました・・・お腹でもキス・・・本に囲まれる生活・・・励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村