せび邸
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ついこないだの日記で忙しいと書いたばかりなのですが。。汗今日はヒマです。。このものすごい落差はなんだ?って気がしますが、私の仕事はいつもこんな感じです。前触れなく忙しくもなり、ヒマにもなるのです。。そんなわけで。。金曜日、髪が伸びてきてたので散髪に行こうと思ったのです。ホントにばたばたしてたんで、しばらく散髪にいくという余裕もなかったので。。でも、いつも行くところに行ったら、予約でいっぱい。1回行ってみようと思ってたところへ行ったら、そこも予約でいっぱい。。いったいいつから理髪店に予約が必要になったんだ? なんて、時代の変化に取残されたかのような感想持ちつつ、仕方ないので会社から歩いていける美容室に行きました。ええ。。これが美容室初体験でした。女性にカットしてもらうというのは、居心地のいいような悪いような微妙な気分でした。美容師と理容師では、髪の扱い方に大きな違いがありますね。美容師は髪を大切なものとして扱うようですが、理容師は無駄なものとして扱います。これは、女性と男性の髪に対する意識を反映してるんでしょうね。刈りあがり(?)も、全然違ってました。美容室で切ってもらったほうがナチュラルに仕上がるんですね。。理髪店で刈ってもらうと、いかにも刈った直後です、って感じになるんですけれど。。髪型が顔になじむまで数日はかかるものなんですが、美容室で切ってもらうとそうではないんだな、と。。思いました。美容室で迷ったことがひとつあって、それはカットしてもらってる間に寝てもいいものかどうか、ということでした。私、基本的にカットしてもらてるときは寝てるもので。。いつも仕事時間中に行くから、そうなっちまうのかもしれませんけど。。
2006.07.31
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てなわけで前に使ったネタの使い回し。えへへ。井上陽水の曲に「傘がない」というのがあって、17歳のとき初めて聴いたのです。その頃の私の感覚でいうと、その曲は微妙に<政治の季節>を引きずってるように思えたし、ものすごいアパシー(無関心?)の始まりのような気もしたものです。もう25年くらい前の話ですが。。汗瑕疵の内容は、こんな感じでした。「TVで政治や社会問題のニュースをやってて、世の中なかなかタイヘンなんだけど、自分にとっての問題は今日の雨で、自分は傘を持ってない。キミに会いに行かなくちゃなんだけど、傘がない」これって、かなり露骨に社会と自分の生活を切断してるし、その上、ちょっとだけ遠まわしに「傘がないからキミには会いにいかないよ」と言ってるしで、「もしかしてひそかに人間やめてますか?」状態の恐ろしい歌ではないでしょうか。。ある若い男の独白というスタイルをとっているのだけれど、その語り手がカンジさせる異様な孤独感がとっても印象に残りました。。まぁ、んなわけで今日の日記のタイトルは、なんだかんだ言っても名曲には違いない「傘がない」から頂きまして、「ヒマがない」。。ヒマはなくとも物欲は、あるのですが。。とりあえず前から行ってみたかったサラ(ZARA、スペインのギャップと言われる)吉祥寺店に行ってみよかな、今度の休み。。あるいはこないだ高島屋カードを作ったので高島屋に行ってみるべか。。いちおーゴールドにしたので10%引きってのがステキなのですよ。。スーツは高島屋のイージーオーダーの安いやつを着てるので、前からカードを作ろうと思ってたんですが、5%引きって微妙だなぁ、と、思っていたら、「こんなのがありマス」と言われて、思わず作ってしまいました。。ええ。。節約に目覚めた私です。。
2006.07.29
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しかも図書券(仮称)がついてこない仕事ばっか、増えてしもて。。どうする?? おれ?? (選択肢:なし。。) give me more tosho-ken!!! 心の叫びは図書券(仮称)の神様に届くだろうか?? つーか、休みの日にまで仕事のこと考えてるんやけど?(世間ではそれが普通なんだとは思うのだが。。)お客様がお見えになると "Go ahead,Make my day"な気分なんですけど、全然ですわ。。会社ばかりが儲かった7月やったわ。。
2006.07.27
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もっともそのときまだ私は、自分の未来が一本道になったことには気づいていなかった。選択可能な未来は無数に現在から枝分かれしており、シオンと再会する道も、二度と会わない道も、自分(とシオン)が自由に選べるつもりでいた。そして私は最初から、2度と会わない道を選択するつもりだった。だから好奇心の向くまま、それを隠そうとすることもなく、あれこれとシオンに尋ねたのだった。シオンにとっては、その態度は、傍若無人に映ったかもしれない。しかし、訳もなくそういう態度をとったわけではなかった。会うまでに数回、やりとりしていたメールから受けた印象では、シオンは礼儀知らずで自分勝手な「ヘンなやつ」に感じられたのだ。先にも書いたが、私はその変わりぶりを見たくなって、写真をメールで添付せず、手渡しすることにしたのだった。去年の8月24日の日記にアップしてあった写真を下さい。元はどれくらいの画素数ですか?メールに添付して送ってくれませんか?初めてシオンから受け取ったメールの文面、私とシオンのファースト・コンタクトは、こんなふうだった。この単刀直入な切り出し方は、私の好奇心を十二分に刺激した。それさえも運命という名の必然だったというのだろうか?望まれるままメールで送ることも、無視しておくこともできたのに、私はわざわざ会うことを要求した。そしてあのとき、名曲喫茶Mでシオンと話すうちに、彼女の繊細さ、育ちのよさ、無垢な心に触れるうちに、自分の態度が少しずつ変わっていくのに気づいていた。そうなってくると逆に不思議に思えるのは、そっけないメールの文面のほうだった。会った後にもメールは何度かもらっているが、会う以前ほどそっけない文面のメールは1つもなかった。シオンは人見知りするのだろうか? 彼女ほど特異な考えを持っていたなら、そうであっても不思議はないのだが。「この写真にも、化け物が見えるのかい?」「いいえ。見えないです。。今のところは、ですけど。。」「やがて見えるかもしれないのか?」「ええ。。写真を食べる化け物がいるのです」「だとしたら、化け物の存在を物の量の変化として、視覚で捉えることができるってわけだな」「それが。。写真そのものは、食べられてもなくならないんです。たぶん写っているものを食べちゃうんだと思うんです。食べられると、写ってるものが変わっちゃうんです。。」「そしてそれは。。キミにしか見えないのか?」「ええ。。今はそうです。でも、私以外にも、きっと見えると思うんです。化け物の存在を信じてくれさえすれば、見えると思います。だから実は、せびさん、あなたには一番可能性があるんですよ。化け物が見える可能性が。。」「たしかにおれは信じてるよ。キミには見えるということに関しては、信じている」「微妙な言い方ですね」そう言ってシオンは笑ったから、私は訂正した。「こういうのは正確な言い方っていうんだ。言っておくが、信じているからといって、見えるとは限らない。見えなきゃ、キミの<生まれてからずっと>が否定されることになる。なぜそんなリスクを犯す気になったのか、おれには理解できないな。誰にも打ち明けないでいれば、それは永遠にキミひとりの真実のままだったのに?」(つづく)
2006.07.23
今日、中華を食らいました。中国語が飛びかう店内がいい感じでした。帰りは会計してから、ごちそうさま~と言って店を出ました。私は好きな味でしたが、このへんでは流行らない気が。。汗つぶれる前に食べたいものは一通り食べておこうかと思ってます。。で。その後、コンビニで水と柿ピー買いました。会計してから、ごちそうさま~ て。。言いました。。ええ。。言っちまいましたとも。。汗自分でもおかしくて、コンビニ出てから笑いをこらえるのがタイヘンでした。
2006.07.22
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「分かったよ。シオンは失踪したとキミが言うなら、それを信じよう。そしてシオンとおれのことを話そう。信じるかどうかは、キミの自由だが。。」こうして私が話し始めたとき、ムオンは拳を握りしめ、頭の高さまで持ち上げながら、「自由だっ」と小声で言った。後で知ったのだが、それはあるお笑い芸人のキメ言葉だったらしい。そのとき私は、まだそれを知らなくて、不可解なものを見る目でムオンを見ていたはずだ。ムオンはバツの悪そうな顔をして、大きな体を小さく丸め、「信じます」と言った。「いや。。聞いてから判断しろよ」私は内心そう思いながら、話を続けたのだった。木製のテーブルに、まだ写真が置かれたままになっていた。「どこにでもありそうでどこにもない街」だとシオンが言い張った写真。実は私の生まれ故郷の写真だ。私とシオンが初めて会った日にも、その写真は、このときと同じように、同じテーブルの上に置かれていた。そのとき、シオンは私がこの写真を撮った理由にこだわって、言葉を変えて何度も尋ねてきたのだった。しかし私には特に理由などなかった。もしあったとしたところで、もう思い出すことができなかったのだ。すでに1年近くの時間が、撮影してから経っていたのだから。変わってしまった生まれ故郷は今も両親や親族が住む街なのだが、その変わりぶりがあまりにも激しく、もはや感慨さえわかなかった。おそらく私は、ブログに日々の雑感を書いていたので、おそらくネタにするかもしれないと思って、とりあえず撮影したのではないだろうか? シオンは言った。「でも。。写真はUPされてたけど、そういう記事はなかったですよね。。」「書かなかった。そこが生まれた街だとも書かなかった。まるで旅行の1コマのように、他の旅行写真と同じようにUPしただけだ。なんとなく、だ。そうとしかおれには説明できない」シオンはずっと微笑んでいた。その涼しげな微笑み、涼しげに細まった茶色い虹彩を持つ目を、私は一生忘れない。「私には説明できるかもしれませんよ? きっと運命の巡り合わせです。私の目にとまるよう、あのとき、あのタイミングでUPされたんだと思います。だって私、あの日たまたませびさんのブログに辿りついたんですから。そしてこの写真を、見つけることができたんですから」「なぜ運命はおれたちを引き合わせと思うんだ?」「必要だからだと思います。お互いに、相手のことが必要だから。あるいは、運命にとってそれが必要だから」彼女の言葉は私にとって、ときとしてあまりに文学的だったから、私を戸惑わせた。このときがまさにそうだった。私はシオンの真意をはかるため、彼女の瞳をじっと見た。瞳の動きに不自然さはなかったから、彼女は本心を語っていたのだと思う。「これは必然か? 必然の出会いだったとお前は言うのか?」「そうでなければ、なんでしょうか?」「ただの偶然。この写真を見つけなくても、お前はこれと似た別の写真をどこかで見つけていたはずだ。そしてその発見を必然と呼んだだろう」「あなたは私が、何年これを探していたのか知らないのです」「言ってみろ。何年だ?」「ずっとです」「それじゃわからない」「生まれてからです。生まれてからずっとなんです」その時間は、ひとりの人間の人生にとっては永遠に等しい時間だ。と同時に、それはなんと軽々しくウソくさく聞こえもする言葉だろうか。私はまた、シオンの茶色い虹彩を持つ瞳、暗い情念でぎらぎらしている目を、のぞき込んだ。どれほど私が睨んだところで、根拠のない(とそのときは感じた)信頼の揺らがないその瞳が私の運命に予兆を与えていたとしたなら、私がこのときある事実を、心の底ですでに認めはじめていたとしても不思議ではない。直近の未来に存在するはずの可能性、いくつかの選択可能な道はあの瞬間、たった1本の道に置き換えられていたのだから。(つづく)
2006.07.20
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腹立ちまぎれにつまらないことを考えて黙りこんでいる私に、ムオンが言った。「お願いします。私の知らないシオンのことを教えて下さい。話して下さい。新月の夜にふたりで交わした言葉のことを」私は考えた。と、同時に今も考えているのだが。。あのとき私が考えていたのは、こんなことだ。ムオンの言ったことはどれが本当でどれが嘘か。そしてまだ「語られていないこと」はあるのか。あるとしたら何か。ムオンは私のついた嘘に、本当に気づいているのか。見当違いなことを嘘だと思い込んでいるだけではないのか? それともはったりにすぎないのか。私はムオンにどこまで話すべきか。そして今、私が考えているのは、こんなことだ。シオンに関する覚書を書き始めたものの、これから先は私に関することにも触れなければならない。どこまで書くべきか。事実を書くべきか。信じてもらえそうな範囲で留めておくべきか。その場合、この覚書に読み取れる物語は、多くの謎めいた細部を残す怪異譚になるだろう。こちらの問題は、この覚書を書き始めて以来、ずっと考えていたことなので、漠然ながら結論は出ている。おそらく私は、細部に若干の美化と修正を施しながら、基本的に事実を書いていくだろう。そうしなければわざわざこんな覚書を残す必要はないわけだから。だからこれより先を書くにあたり、念押ししておきたいことが、ある。私は、いくぶん風変わりな性格と生活をしているが、この社会を受け入れて生きている。幼稚な自己顕示欲にかられて、誰からも信じてもらえない話を書き残すことの意味のなさも理解できている。そしてこれから書こうとしていることが、どれほどその無意味なつくり話に似て見えるかということも理解している。それでも書かずにいられないのは、私とムオンとシオンとが実際に体験した事実がここにあるからなのだ。昨日聞いた話によるとムオンもまた、私と同じ衝動に駆られているそうだ。彼女はシオンに関する覚書を、あたかも創作であるかのような形式にして、自身のブログに掲載しはじめたそうだ。嘘だと思うなら、検索してみるといい。それはどこかに、あるはずだ。無音またはMuonという名の語り手による、もうひとつのシオンの物語が。おそらく饒舌な丁寧語で書かれているであろうその物語は、ムオンの視点から語られた事の顛末だ。ムオンの話から推測すると、そこではまず、シオンとムオンの出会いと再会、名前に関する不思議な縁、育まれた友情、そしてシオンの失踪について語られていくだろう。その後は私の覚書と内容が重なるが、ムオンがシオンの恋人と思い込んでいた謎の男(つまり私なのだが)とのやりとりが、彼女の視点から語られていくだろう。(つづく)
2006.07.18
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ここ数日、ありがたいことに仕事が忙しく、図書券(仮称)の獲得に奔走する毎日です。小説書き終わるくらいまではヒマかなぁ、と思っておったのですが、やはりゼロ金利解除がニュースで流れはじめた頃から忙しくなってきました。思えば今年に入ってからは、金利上昇の気配が漂うと駆け込み需要、その後はしばらくその反動でヒマヒマ、の繰り返しです。もちろん給料が変わらないなら、1年中ヒマヒマを希望するんですがね。。笑。世の中、雇用される側の都合のいいようにはできていないようですな。。いやもしヒマヒマ期間が長く続くようなら、違った動きの仕事(需要を作り出す動き)をしないとダメになるから、けっきょく忙しくなるけどね。。笑。この機会に10月以降の図書券(仮称)獲得のメドを立てておきたいです。小説に関しては、話は最後までできてるので、<今、どうしようか迷ってるところ>さえ決まれば、忙しくても続きは書けると思います。冷静に読み返すと、あまりのヘタさに気づいてしまって書けなくなるので、振り返らないようにしながら行きたいと思ってますっ。
2006.07.17
(えとですね。。本作中に出てくる詩は、すべて私が作ったものです。ネットで公開されてる詩って、こんな感じかな、とか、シオンてこんな感じだべ、とか思って作りました。ですので、作中人物が詩に対して批判的な発言をしたとしても、それはあくまで私の自作の詩に対するツッコミであり、似た雰囲気の詩を作った他の方を批判するものではありません。なお、作中人物「せび」と私は、似た部分が多いものの、同一人物ではありませんので。。んなわけで、以下は「シオン(あるいは見えざるものたちの女頭梁について)」の続きです)消えそうなくらい小さくなった大切な思い出を炎 と 名づけたアタシの中で ゆらゆらしてるロウソクの炎みたいだから「ねぇ。この詩が、一番シオンらしくないですか?」「シオンらしい? いったい何がシオンらしかったかは、見る人によって変わってくるさ。おれからみるとこの詩は。。シオンらしくはないな。この詩ってさ、<思い出>に<炎>という名前をつけてたっていう内容だぜ? 普通に考えて、病んでるだろ?」「そこがいいんですよ。病んでる、というのは、言葉がきつい気がしますけどね。これはきっと、疲れ切った結果の無力感です。私はそこに共感できます。それにですね、とっても大切な思い出が、いつのまにか消えそうになってゆらゆらしてるんですよ。せつないじゃないですか? きっとその炎は消えそうになりながら、ロウソクの炎みたいに心の中を照らすんです。まるでシオンの瞳みたいに、ゆらゆらして。。」「シオンの瞳はぎらぎらしてたけどな」「そりゃ、カレシといるときは、シオンだって違ってたんでしょう」「ちょっと待て。おれはシオンのカレシじゃねぇ」「うそだ。。私、覚えてるんですよ。せびさんのことを話すとき、シオンがうっかりダンナ様って言ったことを」「ありえない。それからキミのために言っておくが、そんなつまらないカマをかけるのはよくないことだ」「ホントですって。すっごい古風な呼び方するんだなぁって思ったんで、よく覚えてるんですよ。シオンが妙に照れてるから、つっこみようもなくって。私まで照れくさくなったんですから」「それはありえない。おれもシオンも、相手にそういう感情を持っていたことは絶対にない」「ない? まじですか? ねぇねぇ、ホントに?」「ない。100%ない」テーブルに肘を突き、身を乗り出していたムオンは、しばらく私の目を一心に見つめていたが、急に背もたれに身を投げ出し、ぐったりしたような姿勢をとった。不思議なことに、本来ならだらしなく感じるはずのその姿勢が、とても自然で上品に見えたのだ。ムオンは天井を見つめながら、こう言った。「なんだかなぁ。。解決しようと思ってきたのに、分からないことがどんどん増えてく」「解決? いったい何を? シオンの失踪か? キミが? 行き先のあてなんて、おれにはないし、キミが首を突っ込むのは危険だろう?」そう。私は「危険」と言ってしまったのだ。気の抜けていたシオンの顔に一瞬にして緊張感が戻り、私は一瞬、顔が引きつりそうになったのが自分で分かった。なのでうまくごまかしたつもりだったが、ムオンはそれを見逃さなかった。「危険? なんで危険? 喫茶店に来ただけなのに? えとですね、私、気づいてたんですよ。せびさんは私にウソをついたんです。形で示せる証拠はないけど、あなたの視線がすべてを物語っているんです。ねぇ、ホントのことを教えて下さい。私も全部ホントのことを話しますから。この写真はなんだったんですか? シオンとあなたは、ここで何をしていたんですか? あなたがシオンの行方を知らないのは本当みたいだけど、シオンの意図を汲んであげて下さい。シオンはあなたと私を会わせようとしたんです。なんのためかは分かりませんが(ええ、たしかにせびさんの言う通り、私が遅れて行ったせいでシオンから聞けませんでしたが)、私はこんなふうに考えてます。シオンの行方を知りたい私が、好奇心と直観力であなたから真実を引き出すとき、あなたに真実を伝えるとき、私とあなたの、シオンのための新月の夜は、きっと正しく機能する。。」このバカ、最初から罠張って待ってやがったな、私は呻いた。するとムオンは歯をむいてみせた。それはアニメのヒロインがするような、小憎らしいがかわいげの残された表情だった。今にも「いーっ」と発音しそうなその顔で、「バカにバカって言う人がバカなんですー」と言ったので、私は心の底から腹が立った。「人にバカって言う人が。。」という常套句の誤用なのだろうが、やりきれない気持ちにさせる言葉だった。「人にバカって。。」と語り始めた場合、話者であるムオンは文頭の<人>に含まれた存在ということになり、文章全体に秘められた意味は、次のようになる。<自分は普通の人なのに馬鹿だとおとしめられたんだ。でも実は、そんなことをするあなたが、考えの浅いバカなんだ>しかしこれを「バカにバカって。。」と始めてしまうと、話者であるムオン=バカになるのである。つまり文章全体の意味はこう変わる。<バカである私に向って馬鹿であることを指摘するあなたは、思いやりのない馬鹿だ>もちろん内容的にはまったく筋の通った言い分であり、同じ趣旨のことを第三者に言われたなら、私は深く恥じ入っただろう。しかし、バカであると認めている当の本人に言われると、複雑な気持ちになるではないか?人がハリセンという道具を、日常において用いることはあまりないが、もし使用するなら、この日このときムオンに対して使用するより適切な機会はなかっただろう。(つづく)
2006.07.15
シオンの詩を暗誦しはじめたムオンだが、3つ、4つと暗誦が続いても終える気配はなかった。どうやら嘘はつけなさそうな性格のムオンのことだから(これについてはあとになって、私の思い違いだと判明するのだが)、暗誦するうちあとからあとから思い出したんだろうと思っていた。私はその詩を聞くとはなしに聞きながら、写真について考えてはじめていた。しかし、沈んだ色彩を感じさせる内容が多いシオンの詩と、底抜けに明るいムオンの声とは奇妙なバランスを作り出し、私の集中力を妨げた。その結果、私に写真が戻された意味や、そのことと失踪の関係を探る試みは、ものの見事に失敗し、いつのまにか私は、シオンの詩について考えるはじめていたのだった。作り笑いがうまくなったが心から笑ったのは生まれて何度目だったろうか?誰も知らないアタシのヒミツ誰にも知られたくないヒミツ少なくとも私と知り合った頃には、秘密ではなくなっていたのだろう。「素」の状態ですでに微笑んでいるかのようなムオンとはオーラの質が違っているものの、彼女の笑顔を私はよく覚えていた。たしかにそれを見た回数は多くなかったかもしれない。しかし笑顔は、雲の切れ間から急に差し込む太陽の光を見るように、鮮やかな変化を彼女の表情にもたらしたものだ。暗い情熱をたたえた瞳は、その瞬間だけ、やんちゃな少女のように輝いていた。それはまるで、子供に戻ってもう一度人生をやりなおそうとしているような印象を与えた。あるいは過去のある時点において閉ざされてしまった、シオンのもうひとつの可能性がかいま見えたのだろうか。そんなふうに考えていたとき、私はある事実を思い出した。街の写真を眺めながらシオンと私が物語を作っていたとき、そこに現われる「ありえないもの」たちの形態についてシオンが語っていたとき、不意に訪れる彼女の笑顔は輝いて入ると同時に、得体の知れない予兆に満ちていた。その予兆は、「ありえないもの」たちがシオンによってこの世に開放されることを知らせていたのではないか? そんな想像が止まらなくなった。やがて私たちは郊外で蜂を見かけるように、化け物を見るのではないだろうか。化け物は蜂よりも無害かもしれないが、私たちには見慣れることができないだろう。そして、もしその化け物たちが、シオンの精神に影響を受けているとすれば。。この世界を愛しているわけではないシオンの影響下にあるとすれば。。世界も私たちも、今とは違ったあり方を迫られるのだろう。暗誦していたムオンの声はいつの間にか呟き声に変わり、「これが最後。ホントに最後」そう言うと、こんな詩を、おそらくシオンの話し方をまねながら誦じたのだった。(つづく)
2006.07.14
私は封筒を開け、写真と便箋を取り出した。まず便箋の走り書きを見たが、そこから私に分かることもなければ感慨にふけることもなかった。シオンが書いた文字を初めて見た。癖の強い文字だったが、意外にも温かみを感じさせた。その文字の一番の特徴は、横向きに引かれるべきすべての直線が、「~」のような曲線に置き換えられていたことだった。そのために文字全体が右に倒れているように見えたけれど、縦の線はきっちり上から下におろされておいて、よく見ると文字はとても安定した形をしていたのだった。便箋に続いて写真を取り出した。それはこんな写真だった。ヘンなことを言うけれども、これは間違いなく私が彼女に渡した写真だったけれど、私が最後に見たものとは違っていた。 2年ほど前、私が生まれ育った街で撮影したものだ。帰省したとき、すっかり変わってしまった街の様子を駅のホームから撮った。それを旅の1コマとして、自分のブログに載せていたのだ。そのことを私自身が忘れてしまった頃、シオンからメールが来たのだった。私とシオンに出会いというものがあるとすれば、このメールがそのきっかけがこのメールなのだろう。もしこの写真の画素数の大きいファイルがあれば欲しい、と書いてきた。私がブログに載せていた写真は、上のと同じサイズ、同じ画素数だったのだが、シオンはもう少しクリアに見えるものが欲しかったのだ。私は、なぜそんなものを欲しがるのか、不思議に思ってメールを返信した。言っても理解してもらえないから言いたくないけど、できればメールに添付して送って欲しい、と返事がきた。独特の印象がするシオンの文章、写真に対する奇妙な欲求に好奇心をかきたてられた私は、会って手渡しするのでよければ、何も聞かないで写真データを渡そう、そうでなければデータは渡さない、とメールした。これには、不可解な欲求を持つ相手とこれ以上かかわりたくない、という意味合いもあったのだ。会えれば好奇心を満たせるし、会えなければそれで「変人」との縁が切れる。私としてはどちらに転んでもよかったのだ。写真の細部を確認する私に、ムオンが話しかけてきた。「私とシオンが知り合ったとき、彼女はブログに詩を書いていたんです。そこはもう削除されちゃってこの世の中から消えてしまったけれど、その中のひとつにこんなのがあったんです。私、この詩を覚えていたから、せびさんが写真を返す相手だって分かったんだけど。。。夢を見たどこにもありそうでどこにもない街の夢夢の中のアタシが 住んでいた街どこにもありそうでどこにもない街海からのしめった風が アタシの迷路を通り抜けたそれで思ったことがあるとっても簡単なことだったアタシも風になれば この迷路を通り抜けられるんだ「どう思います? この詩? 風になるなんてムリなことなのに。それを簡単なことだなんて言うなんて。せつなすぎると私は思うんです。彼女の絶望の深さが、『簡単なことだ』という言葉に集約されてると思うんです。「それとね、迷路って言葉もせつない。彼女の心じたいが迷路であり、彼女はその中で迷っているんだろうなぁ、って。私はそう感じたんです」「キミはとってもいいシオンの読者だ。キミとシオンは、よく似てるんだろうね。そうは見えないけど、きっとそうなんだろう。。」「ねぇ。他の詩も聞きたくないですか? シオンの詩、あと2つくらい覚えてるんです」「いや? 別にいいよ」「冷たいなぁ。。シオンの作った詩なんですよ? 聞いてくださいっ」(つづく)
2006.07.13
私は。。。考えた。それが何の写真か。シオンと初めて会った日に渡した写真に間違いない気がした。私が正当な写真の受取人なら、その写真以外にありえない。しかし私には、それがどんな写真なのかを説明できなかったのだ。なんだかどうでもよくなってきて、帰ろうかな、なんて気にもなった。しかしシオンに対する私の好奇心は、なににもまして強かったのだ。私は慎重に話し始めた。。「それは。。。街の写真だ」「街? どんな街?」「どこにでもありそうでどこにもない街、だな。。」「なにそれ? よくわかんないです」「シオンは最初そう呼んでいた。でも、その街の写真がその後どう変わったのか、分からない。なぜなら。。」私は黙った。どういう言葉がふさわしいのか、慎重に選ばなければならなかった。頭の上で、また人の歩く音がした。ぎしぎし、ごそごそ、木材の軋む音がしていた。「なんでですか?」ムオンが言うので、私は答えた。「加工が、施された。だが、おそらく。。街であることに変わりはないだろう」正解ですっ、ムオンはそう言うと、腕組みをほどいて左手を背中に回した。そしてその手が私に向かって突き出されたとき、そこには封筒が握られていた。「やっぱり私の予想通り。この写真はあなたのものだったんですね」「ていうか。。これ、どこからでてきた?」受け取るとその封筒は、生暖かくて少し湿って感じられた。「これ。。背中に仕込んできたの?」「ええ。。さっきここの2階のトイレで。。」私は大笑いしてしまった。シオンとムオンは1枚のコインの裏と表だ。まるで違っているけれど、どちらも頭がよくて、おもしろい。「そんなに笑わなくてもいいじゃないですか? もしホントにあなたが返すべき相手なら、感動させてあげようと思ったのに。。」「ごめんごめん。それにもし、おれがその相手じゃなかったら、写真を守らなけりゃならないもんね。まさかそんなところにあるとは、誰も思わないだろうしね」「そう。。よく分かりましたね。。」「もう1つ、当てようか? キミ、シオンとの約束の時間に遅れただろ? そうだな。。たぶん1時間ほど。。遅れたはずだ」「げげ。。」彼女が文字通りこう言ったものだから、私はまた大笑いしてしまった。一生分、笑うつもりじゃないでしょうね、ムオンはあきれてそう言っていた。「キミみたいな人、おれ、大好きなんだ」そう言うと、ムオンは居心地悪そうに、頬を赤らめ、おとなのひとが何言ってるんですかっ、と言っていた。(つづく)
2006.07.12
6月16日。ムオンはシオンのところへ電話で呼ばれて行ったそうだ。ふたりの実家は歩いて15分ほどの距離にあり、ムオンは実家で暮らしていたが、シオンは数年前にひとり暮らしを始めていたそうだ。そこまでは電車を乗り継いで、40分ほどの道のりだったそうだ。S駅からシオンに電話し、5分後には彼女の1LDKのあるマンションに着いていた。オートロック式の玄関をシオンに開錠してもらい、4階に向った。彼女に部屋の扉の前に立った。インターフォンで彼女と話した。扉の鍵を開ける音がしたが、しばらく待っても扉は開かなかった。不思議に思い、ノブを回してみた。確かに鍵ははずされていた。ムオンは扉を開けた。あがりかまちにTシャツとスエット・パンツが脱ぎ捨てられていた。部屋の中に向かって、「リカ~」と、何度か声をかけたそうだ。つまり、シオンの名前はリカというのだろう。何度呼んでも返事がなかったので、Tシャツとスエットを拾い上げて部屋に入った。 その部屋にシオンはいなかった。トイレにも浴室にもいなかった。訳が分からなくなったムオンは、ベッドに寝転んでよく考えてみた。どこかに隠れているのだろうと思っていたが、どこにいるのか見当がつかなかった。シオンらしくないけれど、突然探偵ごっこを始めたのだろうか、と思っていた。そしてここからがムオンらしいと私は思うのだが、ベッドに寝転んで考えているうちに、眠り込んでしまったというのだ。目が覚めたとき、もう日は暮れかけていたけれど、部屋の状態に変化はなかったそうだ。そのときから、シオンの行方が分からなくなっていた。父親の経営する会社で事務仕事をしていたのだが、翌日から出社していなかった。「私が納得いかないのは」ムオンは額にかかる髪をかきあげながらこう言った「Tシャツとスゥエットがね、まだあったかかったことなんです。脱ぎ捨てたばかりのようだった。だから私は、シオンが下着姿で、どこかに隠れてるのかな、て、思ったの。なんでそんなヘンなことしてるのかな、って。でも、どこにもいなかった。ベランダに出る窓には鍵がかかっていたけれど、開けて見たけどいなかった」シオンの部屋に置かれていた赤みがかった色の木材でできているテーブルには、封筒が置いてあり、1枚の写真が入っていた。走り書きした便箋も入っていた。便箋にはひとこと、「お返しします」と書かれていた。シオンが私に渡してほしかったものは、その封筒だろう、と、ムオンは思ったそうだ。「だから勝手に持ってきちゃったの」「おい。。」「ある人に渡してほしいものがあるって、電話で言ってたから。たぶんこれは、あなたの手元に返るはずの写真だと思ったから」「あのさ、それって。。」「言わないでっ。窃盗だとかなんだとか、そういう言葉は聞きたくないのっ」ムオンは両手で耳を覆い、大柄な体をすくめた。なぜここで、そんなぶりっこポーズなのか、私には理解しかねた。しかし理解できようができまいが、私にとってもムオンにとっても、どうやらお互いが最後の手がかりということらしい。もっとも、ムオンにとって重要なほど、私にとってシオンは重要ではない気がした。「見せろ。その写真。確かめてやるよ。おれの元に戻るべきものか。そうでないか」「もちろん。そうしてもらうつもりです」「じゃあ、出せよ」「何の写真か当ててみて」「え?」「せびさんがシオンにあげた写真なら、何の写真か分かるでしょ? 当ててみて。当たったら、出す。約束します」当たるにせよ当たらないにせよ、答えなければ何も話すことはない、と言わんばかりの姿勢をムオンはとった。足を組んだ上、胸の下あたりで腕組みをしていた。(その姿勢でいると、ムオンがかなり豊満であることがよく分かった。その事実によってさらに、私に対する圧力が強くなった気がしたものだ)。「おい。待てよ。どちらかというとおれのほうが、頼まれて協力する立場だと思うんだけどな?」「え? そうなの?」「そうだろが。。よく考えてみろよ」「んー。。。そうかもしれないし、そうじゃないかもしれなですっ。まだ分からないです」便箋にも封筒にも宛名が書かれていないなら、ムオンには返すべき相手を特定することができなかったはずだ。そしておそらく写真からも、それは判断できなかったのだろう。そしてその写真の意味や価値が、写真じたいからは推測できなかったのだろう。万が一、その写真に重要な価値があり、うかつに見せてしまうことでシオンにとって不利な状態を招くことを、ムオンは恐れていたのだと思う。ムオンは、見た目よりもずっと深い思考ができるようだ。彼女の天然ぶりは、けっして演技ではなかったが、おそらく彼女によって「重要ではない」と判断された事柄についてだけ発揮されるのだろう。(つづく)
2006.07.11
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えとですね。うちにはメダカ水槽があります。水槽というか、発泡スチロールの箱ですけどね。。汗幅60cm 奥行30cm 深さ15cmくらいです。元々は京都の打田という漬物屋から宅配便で漬物を送ったときの入れ物でした。これ、大型のバケツ1杯以上の水が入るんですよ。15リットルくらいかな?ちなみに我が家ではLDKの窓際に設置してます。水槽の背景の布は、我が家の遮光カーテンっす。昼間でも暗くしてDVDを見たいとき、かなりな効果を発揮してます。。あと、観葉植物から落ちた葉っぱが散らかってますな。。汗片付けてから撮ればよかった。。たぶんメダカが3匹と2匹くらいのミナミヌマエビが生息してます。カボンバ(金魚草)という水草と、南米モス(苔)が入ってます。あと、浮き草ですな。カボンバも南米モスも、日本の気温に適応できる植物です。こいつらが酸素を供給し、メダカとエビの排泄物を肥料として成長してます。増えすぎると、取り除いて捨ててます。あまりよく知られていないようですが、飼育魚の死ぬ原因のほとんどは、1.導入時の水あわせの失敗2.エサのやりすぎで過食死3.エサのやりすぎで水が汚れて死ぬ4.水温が魚の許容範囲を超えるの、どれかです。魚にやるえさは、1日1回、魚の頭の大きさと同じ量でも多すぎるくらいなんです。状態のいい水槽では、微生物なんかもけっこうわいてきてるので、えさをやらなくてもけっこう大丈夫なものなのです。えさは魚の太り具合を見て調節し(たぶんほとんどやらないことになる)、排泄物で水が汚れるのを水草で浄化する、って、感じですかね。私の理想は、えさをまったくやらないで、メダカが健康に生活できる「調和水槽」なのですが、これはめっちゃくちゃ難しいです。。
決勝戦を見るために早寝します。。もちろんそのまま朝まで寝てしまう危険性大なんですが。。汗今寝なければ見れないこと確実なんで。。わずかな可能性に賭けて、寝ましゅ。ささやかな戦いですが、これが私のワールドカップかと。。笑こういう間違った方法で、私の中でW杯参加意識が高まっていくのかも。。笑
2006.07.09
ムオンは、5段の段差を2歩で降り、3歩目で椅子の脇にもうたどり着いていた。おそらくシオンなら、同じ動作に7歩はかかっていただろう。テーブルに開かれていた本に気づくと椅子を引く動作を一瞬止めた。そしておそらく、先に喋りかけていたこととは別のことを喋り始めた。「私ね、本はあまり読まないけど、映画やドラマは探偵ものが好きなんです。あと、シオンのことも大好き。そのシオンが会ってほしいって言うから、かわりに来ました。約束の時間に遅れるなって言われたんだけど、新宿ってあんまり来たことなくて道が分からなかったし、ここも最初は2階に行っちゃって、下にも来たけどどこにいるのか分からなかったし。やっと見つけられました。。」どうやら多弁であるらしいムオンは、背筋を使うスポーツを本格的にやっている(あるいはやっていた経験がある)のだろう。背が高くて、肩幅が広く、背中はきれいな逆三角形を描いて、丸みのある腰のくびれにつながっていた。しかし日焼けはしておらず、よく見ると薄く上手に化粧していた。私はまるで事情が分からないまま、ムオンのためにウエイトレスを呼び、「おすすめはどれですか?」とムオンが私に尋ねるから、「トマトジュース」と適当なことを答えてみた。「ウソだ? そんなのありえないですよね?」ムオンはウエイトレスにそう言いながらも、曖昧に微笑むウエイトレスの顔をじっと見つめ、不思議そうにこう尋ねていた。「ひょっとしてホームメイド・トマト・ジュース?」シオンの用意したサプライズがこの女なら、シオンが期待した以上に私は驚いていたと思う。飲み物の注文が終わると、ムオンは自分とシオンのことを話しはじめた。話し始めの最初の言葉が、「私たちのなれそめは。。」だったので、私はあらぬ方向に走り始める想像力を押しとどめなければならなかった。シオンとムオンはネットで知り合った。仲良くなってお互いのことを話し始めたとき、実は中学高校で同じ学年だったことが分かったが、同じクラスになったことは1度もなかった。ムオンはシオンを思い出せなかったが、シオンはムオンを覚えていた。テニス部のコートの脇の道をシオンが行き帰りに使っていたからだったそうだ。「私が運命を感じたのは」ムオンは瞳をきらきらさせながらこう言った「お互いの本名とハンドルネームだったんです。私たちはまったく偶然に、互いの苗字とハンドルネームを交換していたんです。」ムオンのリアルネームは苗字が「シオン(紫苑)」であり、シオンのそれは「オトナシ(音無)」すなわち「ムオン」だった。この偶然にどれほど運命を感じるのか、ということには、おそらく個人差があるはずだが、ムオンの頭にはそんな考えはいっさい浮かんでいなかったようだ。私とムオンのこの温度差は、考え方や性格の違いからくるものなのか? 当事者と第三者の違いからくるものなのか? おそらく両方なのだろう。しかし私が知る限り、シオンはムオンほど運命を感じていなかったのではないか? シオンは私にムオンについて話したことはなかった。というより、私たちは互いのプライベートについて、ほとんど話したことはなかったのだが。「私ね、知りたいの。シオンとやっと巡り合えて、遠回りしてやっとホントの意味で巡り合えて、親友になったのに。。謎をすべて解き明かしたいの。だってシオンは私の目の前で、消えちゃったんです。正確にはドア1枚向こうにいたのに、消えちゃったんだけど。。わけが分からない。ひょっとしたら、何か私にできたことがあって、そしたらシオンは消えたりしなかったんじゃないかって。シオンが残してくれた手がかりは、せびさん、あなただけなんです。だから私は、ここに来た。シオンに言われた写真を持ってここに来たんです。せびさん、新月の日はもう、あなたとシオンの日ではありません。シオンのために、シオンへの道を開くために、私と一緒にできるかぎりのことをするために、新月の日を私に下さい」一気に語り終えたムオンの頬を涙が伝った。ムオンはその涙を指で拭いながら、こう言った。「ごめんなさい。なんか涙がとまらなくて。。」さらにこう付け加えたのだった「私、たまにあるんですよね。。自分の言葉に感動しちゃって。。」そろそろ私はムオンの天然めいたリズムに慣れてきていた。いまだに事情がよく分からないので、そろそろこちらから質問してもいい頃合いだと思って、尋ねた。「キミにも、見えるのか?」「いいえ」即答するということは、質問の意味は分かっているということだった。なので、私にも見えないと、ムオンに伝えた。「どこから話そう? キミとシオンとおれのための、最初の新月の日の始まりだ。そうだな。。まずキミから話してくれないか? シオンが消えたとキミは言うが、それはいつ? どこで? どんなことが起こった?」 (つづく)
ワールドカップはいよいよ決勝戦ですね。アズーリ(青) 対 ル・ブル(青)。どちらかがセカンド・ユニフォームを着用するんでしょうね。これが終わると世界は元に戻る、なんていうかっこいい言い回しをネット・ニュースで見かけたりしました。ほんとにそんな感じがしてます。自国(同じ青でもサムライ・ブルー)は早々に敗退してるんですが、わたし的にはオリンピックどころではない盛り上がりがありましたし。今回のW杯、早朝のカードはまったく見れませんでした。ただ決勝だけはどうしても見たいので、今日、3位決定戦で予行演習してみました。笑。早めに寝て、3時前に起きること。なんとかやってみたいです。進化したカテナチオ対ジダンとその仲間たちの戦い。ベテランの多いフランスが中3日での試合ですが、あまり影響のないことを願ってます。いいゲームを見たいから。
6月26日。私が名曲喫茶Mに着いたのは午後2時30分だった。途中、本屋に立ち寄って時間を潰すつもりだったが、この日は画集や雑誌を手に取って眺める気にもならず、漫画や小説を漁る気にもなれず、ふと目にとまった1冊の短編小説集のタイトルに惹かれて買っただけで、もう飽きてしまった。仕方がないので伊勢丹に行き、靴を試し履きした。それでもまだ時間があまったのだけれど、今にも降り出しそうなぐずついた天気が気になったので折りたたみ傘を買い、降り出す前にMに行くことにしたのだった。Mは古い木造2階建てで、3方向をビルに囲まれているため外からは分からないのだが、どうやら段差のある土地に建築されていたようだ。1階フロアの床面の高さがに窓はなく、天井が低く、床面の高さが一定ではなかった。つまりテーブル席はそれぞれ高さの異なった平面に設けられており、どの席からもフロア全体を見渡すことは不可能だった。例えば私が座っていた席は、3方向を壁で囲まれていた。そして通路から階段で5段ほど降りたところにあった。その結果、階段の降り口周辺に立たない限り人の視界に入ることはなかった。トイレや会計に向かう人が降り口周辺を通りかかると、私たちの存在に気づいてぎょっとするのだが、そこを通る人そのものがほとんどいなかった。1階はいつも閑散としていたが、2階席はそうではなかった。人が歩くたび激しく床が軋んだ。頭の上で、ぎしぎし、ごそごそ、音がする。この店を訪れる客で、最初から1階の席を選ぶ私みたいな者は少なかったのだろう。天井が高く、ステンドグラスのはめ込まれた明かり取りの窓があり、フロア全体に視線が通る構造の2階席にまず空席を探す。見つからなければ1階ではなく他の店で探すのではないか。そんな気がしてくるほど人の気配のないフロアで、私は買ったばかりの短編小説集を読み始めていた。想像したよりおもしろくて、熱中してしまった。ずいぶん時間が経ったような気がして、ふとアンティークのムーンフェイズの腕時計を見た。約束の時間を10分過ぎていた。コーヒーもほぼ飲み終わりかけていたので、キリのいいところまで読んで帰ろうと思った。その間だけ、シオンが来るのを待つことになるし。。そのとき通路の降り口周辺に人の姿が現れた。シオンよりかなり背の高い女だった。私と同じくらいあるかもしれない。年齢はシオンと同じか、やや若いくらいだろうか。目が合うと私にこう言ってきた。「せびさん? あなたがせびさんですか? 私、シオンに頼まれて来た者です」「キミは誰?」「やっぱりせびさんだ? せびさんの話は、シオンからよく聞いてます。私のこと、聞いたことないですか? 」「キミは誰だっけ?」「私もシオンです。でもややこしいからムオンて呼んで下さい。無音。音のない世界。いい名前でしょ? で、せびさん、あなたはどうしてせびさんなんですか?」ロミオがロミオであることには運命(あるいはシェイクスピア)の深い関与が見られるが、私がせびなのは苗字が瀬尾であることからの必然だった。しかしそれを答える間もなく、ムオンが再び話し出そうとするから、私はムオンに自分の正面の席を勧めた。(つづく)
2006.07.08
もっとも私とシオンが「ありえないもの」について話したのは、ほんの数回、それも最初の時を除けばごく短い時間だった。話しはじめるのはいつも彼女からだったが、それは私が依頼したことを忠実に実行してくれたからだ。彼女が私といるときにそれを見たなら、教えてくれるように頼んでいたのだが、彼女が見たものすべてを私に報告するためには、間断なく話し続ける必要があったらしい。しかも、「ありえないもの」の中には「ごくありふれた形状」のものも多数いるらしく、それについて語ることを彼女は好まなかった。おそらくシオンは、「見ていなくても語れそうなもの」を語ることによって、自分の話の信憑性を下げることを恐れていたのだと思う。「ありえないもの」が彼女には見えるということを私が信じていると感じていたようだが、心のどこかで疑っていたのだろう。それは無理もないと思う。おそらくこれまで何人もの人に「ありえないもの」の話を試み、そのたび辛い思いをしてきたことはたやすく想像できる。それは、自分にとって自明なことが他者に理解されない苦しみであり、孤独であり、越えようもに越えられない他者との距離を子供の頃から理解せざるをえなかったことに他ならないのだから。笑ったときでさえシオンの表情から哀しみが消えない理由は、まさにここにあるのだろう。シオンの瞳が暗い情熱でぎらぎらしているのは、彼女自身が不当に扱われていることを訴え続けているせいだろう。私は、その哀しみに共鳴していたのだと思う。私にも、霊であればたまに見えたのだ。今でこそ「見えるものはしかたがない」などと割り切って、霊との共存を考えていられるが、その非科学的存在を受け入れるために私が費やした努力は相当なものだった。人生の節目にはつねに霊がいて、私の上昇志向に負の重力を与え続けた。残念なことに私には、シオンのような強い意志が欠けていた。そのため自暴自棄になった時期があった。裏切りと退廃が支配するいくつもの昼と、背徳と悦楽に流される無数の夜。その時期の詳細について、私が人に語ることはないだろう。それは私がヒトとなるために必要なプロセスだったのだ。私にとっても当時の周囲のヒトにとっても、少なからず犠牲を強いるプロセスではあったが。。私はシオンに言った。不思議なことに私に見える霊は、その存在を否定すればするほど強く存在を私に主張した。しかし共存を考えるにつれ、ひとつ、またひとつと、おれの周りから消えていった、と。「街から逃げ出せた人なんですね」「シオンも逃げ出せばいいんだ。おれと同じ方法ではダメかもしれないが、きっと方法はあると思う」「私は街に逃げ込みたいヒトなのかもしれません」「異形の世界に逃げ込むのか? お前は異形ではないというのに?」「私も異形なんじゃないでしょうか?」新月の日ごとに寄り合って、時間をかけて話し合ったのはこんなことだった。新月の午後だけでは時間が足りなくて、それ以外にもよく会っていた。そんなときは、携帯電話を使って連絡しあうこともあったが、お互いのブログのメール機能を使うことが多かった。2週間ほど前、メールにシオンはこう書いてきた。「見せたいものがあります。驚かすつもりはありませんが、それはとても意外なものです。楽しんでもらえたら、嬉しいです」指定された日時は2006年6月26日の午後3時。しかしそれは新月の日だった。わざわざメールで確認するまでもなく、新月の日の午後3時に私たちは会えるはずだったのだ。にもかかわらず、新月ではない日に会うのと同じ手順をシオンが取ったということは、何か特別な意味が込められているのだろうと私は思った。(つづく)
2006.07.06
いっつもタイトル長いな、おれ。。汗いや。。そんなことより。。そろそろ寝ないと4時に起きられなくなるから。。笑でも。いろんなことが世の中では起こってますなぁ。W杯はいよいよ大詰め!ドイツが決勝に行かなくてよかった。。決勝戦がホームアドバンテージ有りのゲームになってしまって、第三国の国民である私には不可解なレフリングが続出するかもしれないから。。汗できればイタリアVSフランスが見たいなぁ。今日は休みだったんで、昼間は茶店(さてん。ちゃみせ、ではない)で小説とか読んだ。最近面白いマンガがないので、しかたなく小説を読んでいる。て。。どんなオトナやねん。。「アッシャー家の崩壊」をまた読んだ。。昔一度だけ辞書引きまくりで原文で読んだとき、文章が凝りまくっててとっても楽しかった記憶がある。今日はもちろん翻訳で読んだけど、好きだなぁ、この小説。あと「熱帯産の蝶に関する2,3の覚書」という短編集を読み始めた。けっこうおもしろい。スポーツ新聞のW杯ネタに一通り目を通した。中田引退に関する記事が多かったけど、中田に好意的ではない記事が多くてびっくりした。はっきりとは書かれていないのだけれど、ちくっ、と、毒の入ってる記事が多かったなぁ。ジダンと中田を比較する記事があって、ジダンの引退でひとつになったフランス。中田の引退表明がもっと早くても、ひとつにはなれなかったであろう日本。みたいな内容だった。中田は若い頃は、ほんとにすごいなぁと思ったけど、結局伸び悩み?しちゃった人なんだろうか? 私は海外での中田がとっても気になった。ペルージャ以外のチームで結局主力になれなかったし。人種というハンデもあったんだろうけど、それだけだったんだろうか、なんて、ふと思った。あのとげとげしさがマスコミに対してだけではなかったら。。とか。。シェフチェンコなんかも代表じゃそうとうストレス感じるだろうけど、そんなそぶりは見せてなかったんじゃないかな? あのシェフチェンコでさえも。。(最後にちょっとだけ言うてたっけか)ま、中田のことを考えてるヒマがあったら、自分の老後のことを考えとけってカンジなんやけどね。自分のことといえば。。テポドン?横田基地がターゲットされた場合、私もけっこう危険なんですよね。(ちなみに私が自宅にいる状態で横田基地に原爆が投下されますと、私は一瞬にして気化してしまうようです。。)ネットの記事によると、「テポドン2号の完成度が低いことが証明された。どこに落下するか予測できないという意味では、テポドン1号より危険度は逆に高い」とか。。あまりのことにかえって現実味が感じられません。。マンガの世界の出来事みたいで。。
2006.07.05
私とシオンは、新月の日が訪れるたび、名曲喫茶Mで午後3時に会っていた。これはふたりが初めて会った日、暗黙のうちに交わした「取り決め」であり、その後ふたりがこの「取り決め」について確認したり触れらりすることはなかった。どういうなりゆきで「取り決め」が成立したのか、もう覚えていないし、はっきりした言葉で交わした約束ではないから、もし新月の日シオンがMに現われなくても、私はよかった。それはシオンも同じだったのではないだろうか? 私は、初めて会った日のシオンのことを今でもよく覚えている。彼女が欲しがっていたある写真を渡すことを条件に彼女を呼び出したのだ。全体的に哀しげに見える彼女の顔は、緊張のせいでわずかにこわばっているのを隠しきれていなかった。瞳が放つ光は哀しげであるながら、ぎらぎらしていた。いつのまにか見慣れてしまって今ではあまり感じないが、そのとき感じたアンバランスさはを今でも思い出せる。色の薄いシオンの虹彩、茜色のワンピース、藍錆色のスカーフ、上品に引かれた鮮やかな口紅を覚えている。その4つの色は、真っ白なシオンの皮膚の色をいっそう引き立て、同時に皮膚に引き立てられ、古い木造建築物を改築した、窓のない名曲喫茶Mの1階の白熱灯の下で、シオン自身が光を放っているかのような印象を持たせた。シオンは言った。「来ましたから。写真を下さい」「いいよ。今、出すから。まぁ、そこに座りなよ」拒否するだろうと予想していたが、意外にもシオンは素直に私の向かいに座った。私は、ぱっとみがオタクっぽくて気に入っているタ○オ・キクチの肩下げカバンから写真を取り出し、続いて写真データの入ったCD-Rを出してテーブルに置いた。シオンがそれを手にとって席を立てば、私たちはもう2度と会うこともなかったはずだった。そのとき私は、シオンがそうしてくれることを望んでいた。こんな写真を欲しがる女をひと目見たかった。シオンに対する興味は、それ以上でもそれ以下でもなかったのだ。しかしシオンは、あれほど彼女がほしがっていた写真、自分のものだと主張していた写真を手に取らず、そのタイミングで、「ありえないモノ」のことを話し始めた。「なんでワタシが、こんなことを言うのか、分かりますか?」話終わったシオンは言った。分からないし興味もないと私は答えた。するとシオンが、「実はこのテーブルのすぐそばに、そういうものが見えてるのです」なんて言うから、私は思わず失笑してしまった。私を怖がらせようとしているとしたら、目的が分からなかったし。また怖がらせようとしてるにしては喋り方が幼くて、かえってかわいらしく思えたほどだったし。「なぜそんな話をするんだ? それを持って帰ればそれで終わりだろ?」「分かりません。私にも分からないです。。」「おれに見えるとでも思ったのか? その蜘蛛みたいなものが?」「そうかもしれません。でも、ホントに分かりません。。」気まぐれというものが人の心に起こる瞬間を、予測することは難しい。人嫌いな私であっても、ふと、もう少し、相手のことを知ってみたいと思う瞬間が来るようだ。私は言った。「話せよ。他にもあるんだろ」「え?」「化け物の話だよ。いったいいつから、どれだけ見てるんだ?」こうして私とシオンの友人付き合いが始まったのだ。(つづくぅ)
シオンと知り合って1年ほど経つだろうか? それ以来、少なくとも月に1度は会っていると思う。私の友人の中で最も若く、最も風変わりな女だった。なにしろシオンにしか見えないモノが見えたのだから。実を言うと私は、初めてそのことを打ち明けられたとき、妄想癖とか虚言癖とかいう言葉が頭をよぎった。本当は彼女には何も見えていないんじゃないか?ただ人の気を引きたくてウソをついているんじゃないか?しかし歌舞伎町の名曲喫茶Mで彼女が「ありえないモノ」を目にした時、私の質問に答える形で行なわれた克明な描写を聞いたとき、、あるいは描写をするため必要な観察を行なう際の焦点の定まった視線を目にしたとき、私は彼女がウソをついていないと確信した。間違いなく彼女には見えるのだ。私たちが知っているありふれた日常の中、シオンひとりが子供の頃から異形のものと共に生きてきたのだ。それが霊の類であれば、まだ私にも理解できたろう。しかしそれは霊ではない、別のものだ、とシオンは断言した。実際話を聞いた私も、そう思った。なぜならシオンが見ていたのは、たとえばこんなものだったからだ。1.深夜、新宿通りの車道の上を飛んでいく巨大で奇怪な容姿の天使。2.2重のらせんでできている糸を吐いて、喫茶店の天井から降りてくる蜘蛛に似た銀色の生き物(手のひら大)。3.ポプラ並木の落葉とともに宙を舞う無数の醜いひらめのような生き物。。4.江戸川の水面を隊列を組んで歩くブヨブヨにたるんだ皮膚のコビトたち(水着着用)。私の心にいかなる共感も拒否反応も生じさせなかった異形のものたち。。それらは、ただ強烈な違和感を与え、いつも私を軽い失語状態に陥れ、時間をおかなければリアクションをとることさえ難しかった。そんな私を、シオンはいつも、ぎらぎらした暗い情熱と喜びに満ちた目で、じっと見つめながら熱心に話し続けた。ここで彼女の名誉の為に書いておくが、シオンは狂っていたのではない。彼女以外の誰にも見えないことを理解していた。それをうっかり口にすることで、どう思われるかということも分かっていた。だからこそ異形のモノたちを「ありえないモノ」と呼んでいたのだと思う。おそらく彼女は理由を探していたのだ。なぜ自分にだけそれは見えるのか? そこになにかしら意味があるなら、それはシオンの生きる意味になるはずだと信じていた。(つづく)
2006.07.03
スペイン、アルゼンチンに続き、ブラジルが敗退しました。。さよなら、私が最も愛するチームたち。。(ノ_・、)シクシクこれからはその次に好きなチームたちを応援します。。それはイタリア、ポルトガル、フランスです。。なんか。。独逸が優勝しそうな気がしてきた。。汗独逸は。。どーも好きになれません。。国歌は一番好きなんですがね。。ハイドン作曲、ハイマン作詞でしたっけ?それだけでなんかすごいです。。国歌の好きな順番でいくと、独逸、フランス、スペイン、アメリカですかね。。スペインのは、なんか間が抜けててかわいいのですw話があちこち飛びまくってますが。。ジダンのラスト・ダンスはまだ続きます。それはちょっとうれしいかも。。
2006.07.02
コメント(14)
今日、ふと思ったことがあります。うちの会社、いつからこんなにヒマだっけか?? と。。たしか。。GWあたりから??不思議とノルマはこなせてるんですが、大丈夫なんでしょうか。。汗大丈夫だと信じたいですが。。ま。そんなことはともかく。。(ゑ?)どーーしても見たいDVDがあるんですが、例によっていつも貸し出し中です。「シン・シティ」しょうがないんで、同じ監督の別の映画を借りました。「スパイ・キッズ」。。。汗な、なんか。。全然違う気がしなくもないんですけどね。。あと、車の冷房が利かなくなりました。。汗そろそろ買い換えどきなのかな。。そろそろ7年乗ってるし。。(黒くて普通の大きさの国産車です)
2006.07.01