カートリッジ修復計画 その1
人気ブログランキングこんばんは。今日の北関東はすごい風で、冬本番に突入ってとこですかね。さて、今回から数回にわたってアナログレコードの再生に使用されるカートリッジの修復について書いていきたいと思っています。といってもまだ計画中で実施しているわけではありません。「カートリッジ」と聞くと若い方は、インクジェットプリンターの”インクカートリッジ”や電子式たばこのカートリッジなどを連想されるかもしれません。DENONという有名なオーディオ機器メーカーのDENONオフィシャルブログにわかりやすい説明があったので、引用させていただきました。ブログはこちらDENONオフィシャルブログそもそもカートリッジとはなんでしょうか。世の中にはカートリッジっていろいろありますよね。たとえば万年筆のインクもカートリッジ。ゲームのROMカセットもカートリッジ、プリンターなどのインクもカートリッジです。調べてみると、カートリッジ=Cartridge(英語)とは「必要とされる機能をパッケージした比較的容易に交換可能な部品」を意味する言葉で、オーディオ機器でカートリッジと言えばレコードプレーヤーの針を含むピックアップ部分を指します。では具体的に、レコードプレーヤーのどの部分がカートリッジなのでしょうか。レコードプレーヤーのピックアップ部分はトーンアーム、ヘッドシェル、カートリッジで構成されています。上の写真の黄色い丸の部分がカートリッジです。カートリッジは一般的にヘッドシェルにねじ止めされています。そしてヘッドシェルはトーンアームとコネクターでつながっています。お分かり頂けたでしょうか?レコート盤に接する針(スタイラス)を保持し、レコートの溝から音(振動?)をピックアップして電気的な音声信号に変換させる部分のパッケージということになります。そしてこちらがNHKで使用されていた?と有名なDENON のDL-103というMC型カートリッジになります。デノンのカートリッジ「DL-103」【中古】DENON MC型カートリッジ DL-103 o7r6kf1デノン|Denon MC形カートリッジ DL-103[DL103]MC型というのは、振動を音声信号に変える部分の仕組みを表していて、MCとはムービングコイル「Moving Coil」の略です。もう一つよりポピュラーなのがMM型でムービングマグネット「Moving Magnet」の略になります。一般にMM型の方が構造が簡単で出力電圧が高いので使い勝手がよく、値段も安いものが多いです。しかもスタイラスとカンチレバー部分(これを交換針と呼ぶ場合があります)を交換できるので維持費もリーズナブルです。一方、MC型は出力電圧が低いためトランスあるいはプリ・プリアンプで増幅する必要があり、構造的に技術が必要な場合が多く、価格も高いものが多いですが、音質はMC型の方が良いという評価があります。ただし、いわゆる針交換はユーザーではできずメーカーに依頼することになり、維持費が高くなる傾向になります。今回のプロジェクトとですが、ユーザーでは針交換のできないMC型のカートリッジでカンチレバーが折れて、スタイラス部分が無くなってしまっているカートリッジを自力で修復してみようというものです。そのカートリッジがこちらです。Technics EPC-300MC ¥15,000(1979年頃)オーディオの足跡さんから引用させていただきました。で実際の修復する手持ちのカートリッジは、こちらになります。オーディオの足跡さんの資料によるとEPS-300MC(¥12,000)という交換針があるらしいのですが、 多分現在はサービスが行われていません。それで、今回はこのカートリッジの折れたカンチレバーに別の針付きカンチレバーを接合してみようというわけです。勿論本来の音が出るわけではありません。EPC-300MCはチタニウムナイトライド(TiN)という高級?カンチレバーを使用していますし、針先(スタイラス)は、0.2x0.7mil楕円ダイヤ針になっているからです。それでも音が出ればいい!という姿勢で手持ちの針付きカンチレバーを接合してみようということです。移植する針付きカンチレバーの候補は2つありますが、一つはこちらです。AudioTechnicaのAT-13Eのカンチレバーの部分です。このカートリッジ使えそうに見えるのですが実は.....カンチレバーをカートリッジに固定するサスペンションワイヤーがバンパーのところで切れてしまっているのです。針先はびみょーですが、使えそうな気がします。もう一つの候補はこちら現在交換針を製造している唯一のメーカー?ではないかと思われるNAGAOKA(ナガオカ株式会社)の型番不明のカートリッジ交換針です。針先の状態はこんな感じ一応ブロックダイヤモンドと箱には書いてあるんですが....次回「カートリッジ修復計画 その2」をお楽しみに!人気ブログランキング