今年もクマ肉をいただきました。「今年も」というと、毎年もらってるみたいですが、そういう意味ではありません。また、長野県は昨年、クマの駆除数が例年になく多く、県が自粛要請を行いましたが、この肉はその要請が出る前に獲ったものです。(写真)はその肉を茹でたところ。これに塩コショウ振って食います。ウソです。下茹でです。
で、なんで下茹でするかというと、以前、直接鍋に入れたら血肉で、臭くて食えたもんじゃありませんでした。血肉になるのも無理はないでしょう。弾が当たったといって喜んで見に行って、手負いのクマに頭かじられて大怪我したなんて話、よく聞きます。ですから弾が当たって丸くなっているのにも追い矢をかけて、完全に止まったかどうかを確認するといいます。それでもすぐには手を出さず、石を投げてみたり棒で突いてみたりするそうです。血肉にならない方が不思議です。
さて、下茹ですることで灰汁もとれます。ここまでするのに5、6回はお湯を変えています。そして、ようやく湯が濁らなくなったら、別に用意した鍋でゴボウやニンジンなどの野菜と一緒に煮込みます。うちはみそ味、割と濃いめします。肉には独特のにおいがあり、硬いですが、味わいがあります。ちょいとほかに例えようがありません。