草莽の記　　　　杉田謙一

アメリカの国際連盟非加入の理由をウィル８月号の島田洋一氏の「麻生『その程度の国』発言の国際感覚」　なる小論により知る。

以下、該当部分の引用

野党共和党が問題したのは連盟規約の第１０条であった。同条は締結国が「各国の領土保全及び現在の政治的独立を尊重し、かつ外部の侵略に対しこれを擁護することを約す」と規定している。
　これでは米国の国益に直接影響しない海外への紛争にも自動的に巻き込まれかねないというのが野党側の追及点であった。
　結局、共和党の幹部らが、１０条を「留保」したうえで承認という批准案を提出、一部民主党議員も同調し、投票の結果、過半数の賛成を得た。

　この間ウイルソンは１０条「留保」は受け入れないという頑なな態度をとる。
　
　大統領が妥協に転じていれば、さらに賛成に回る民主党議員が増え、３分の２ライン（批准条件）を超えただろうと言われている。そして国際連盟が「留保」付きだからという理由で、米国の参加を拒むことはあり得なかった。

　引用以上

ウイルソンは自ら提案した国際連盟の設立であったにかかわらず自らの頑固さのために自国の不参加という愚策の道をたどることになったのか。
　議会の反対は日本提出の「人種平等法案」を恐れてのことだろうと推測していたが違ったようだ。

いずれにせよ不参加によりアメリカは国益優先のエゴの道を歩み、日本の中国からの追い出し、自国の中国進出のフリーハンドを得ていく。
　結果、世界恐慌に他国の協調介入の余地がなくなり、第２次を引き起こしてしまうのである。
　日本を東洋の小国へと落としこむ国家目標は達成するから、（ウイルソンの平和意思があったとすれば不本意な大戦へとつながったわけだが、）米国利権達成（三国同盟国の極小化という国家目的）は成し遂げられた。しかしこれは人類にとって最悪の大量犠牲者の輩出を伴ってのもの。いわば、血塗られた国益である。

　連盟崩壊による米国益増大は、大いなる皮肉ではあろうが。

今日の国連常任理事国拒否権制度が人類にとって果たして有益であるのか否か。疑問は依然尽きない。

さて今朝はビンカンペットの資源回収と、事故多発地の見回り。
　やっと「止まれ」の文字の路面修繕を業者がなしてくれた。
　
　町の要請から半年はたっているのだ。
　業者にいつ工事要請があったかを問うた。四月時に市内全地区へのチェックを完成し、最近ゴーサインが出てその順に進めているとのこと。町内からの要請がどれほど有効であったかは不明。何しろ予算がらみの話であるから。

　作業中も一旦停止虫の車ばかりという。特に女性ドライバーはほとんど止まらないとのこと。ここをパトカーがしばしば監視してくださっているが目立ちすぎ。

しかし先ほどはバイクの警官が一旦停止無視の切符を切ってみえた。ドライバーの皆さんは法規をまもり、事故防止に努めていただきたい。

数か所の側溝の金具のふたを開けてどぶさらいをしてみた。今週末の一斉清掃の日までにできるところまでやっておきたい。