草莽の記　　　　杉田謙一

　新年元旦国旗掲揚について　

早いものでもう１２月も半ばに近くなりました。小中学校の冬休みまで２週間。年内祝日は天皇誕生日の２３日。学校関係は年末が休みになりますので残念ながら新春を迎えても嬉しさ、目出度さをことが子供たちと喜び合う事がなかなか難しいかもしれません。

わたしの地元岡崎城南の校区では１月１日早朝７時から子供会や老人会、町内役員らが学区内の各神社を隊を作って回り最後に一つの神社に集結して総代会長挨拶や小学校長の挨拶などを行い親睦を高めたり一年の始まりをして喜び合う行事がなされます。昨年も希望者には布製の小旗を差し上げて皆さんが手に持って行進してくださいました。「今日だけは家の外に出そうね」と呼びかけるので小旗をそのまま持ち帰って家の門に掲げてくれる。子供らは小旗を手にして大喜びです。

祝日でも家庭にはなかなか国旗が掲揚されないのですが、地元では正月だけは国旗は小旗とはいえ、多く見ることができるのです。

　ある小学校では元日を祝って国旗掲揚がなされるのですがなかなかいそがしい日ですので掲揚塔での国旗のあげさげがしずらいのも現状。

校長のご判断で学校の入り口玄関に２本の国旗を交差させて掲げてくれているところも数校あります。３が日、施錠がしてあるので玄関はあかないのですが、外から見えるし風雨にさらされることもない。

　これなら教職員の出勤も必要なく、学校に立ち寄る子供らも「ああ、新年を機に、再出発だ」と、気持ちを引き締めてくれます。

　小中に限ったことではない。コンビニでも「賀正」の文字を書いた新春にふさわしいポスターが必ず張られます。同時に国旗を掲揚することも可能でしょう。銀行信用組合など、金融機関でも国旗を掲揚できます。少なくともキャッシュコーナーは常に風雨をしのげる場所に設置してあるのですから掲揚は可能です。まさか盗む人はいないでしょう。

　名古屋市では祝日にはすべての市バスに小旗を付けて運行させています。祝日の意義を市民に伝えるのも市町村の責務です。

人が集まる駅でもそうありたいもの。九州ＪＲでは祝日には国旗を掲げて祝い、祝日運行ダイヤの変更も知らしめてみえるとも聞きます。残念ながらＪＲ東海では掲揚くださっていませんが、ぜひ検討いただきたいものです。