草莽の記　　　　杉田謙一

朝燃えるゴミの回収チェックと町内の農業用水の水の流れのチェックの見学。近隣がマンションばかりになり農地が点在。そこへの給水が不足しており、水流の微調整を見る。農業用水渇水の危険性がまだ高いが飲料水はまだ聞き段階にないとのことでニュースにはならないそうな。

町内排水の方は枡の中に泥がたまっていてもさほど深刻な事態はないが田への給水が不足すれば稲作への重大な影響が。水量調整が今のところうまく行った洋で一安心。排水の方もやらねば。時間を見つけて進めておきたい。

母を連れて三ヶ根に走る。花畑作成中の様子を見て、母は喜んでくれた。いつもは私の行動を評価などせずにいた母が、尊いことだからここをしっかりお守りしなさいと思いがけぬ言葉。家の菊やサルビア、ヒマワリなどがこうしてて山にて根づいていることに喜んでくれたようだ。この竹は義理の兄の家から切り倒して持ってきたもの。この植木鉢は家から運んだもの。母にとっては驚きばかりのようだ。こうして慰霊の地を多くの戦争未体験者が守っていることに感激してくれたようだ。

私の父である亡き夫に連れられて参拝に来たことが思い出されたようで当時のことなどを語ってくれた。母は町内で私が人の嫌がる余分な清掃作業を推進して結果皆さんの仕事を増やすことになり嫌われることを気にしているようだ。あんたのやっていることなど町内に誰も関心などないのだから目立ったことをするのじゃない。三ヶ根山のお守りなら町内の人に迷惑をかけないのだからこちらをやりなさいと。町内で私が変人と思われ浮いてしまうことを心配しているのだと初めて分かった。

いずれにせよ三ヶ根等のお守りを成すことに同意をもらったことは有難い。

何度も農具を壊したりしているのも大目に見てくれそうで良かった。

明日は母を連れて京都の西本願寺へ父の供養に出かける。遠出できるまで母が回復できたことは驚きである。自信になればありがたい。