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アダムス家の日常とごはん ~青嵐のブログ

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2008年11月21日
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龍一の小学校が休校日だったので、

下2人を保育園に預け、2人で出かけることにした。


さぁ、どこに行こう?


実は行きたい所があった。

美術館で池田満寿夫の作品展をやっていたので、

時間を作って一人で行くか、

時間が合えば母を誘おうと思っていたのだ。

龍一を連れて行けるかな?

という不安があったが誘ってみると

「行きたい!」という。



母にも電話してみるが、予定が合わなかったので、

2人で行くことにした。



車中で、あたしが知っている

池田満寿夫の乏しい情報を教えてあげる。


あたしが衝撃を受けたのは

たぶん、まだ中学生のころに読んだ

「エーゲ海に捧ぐ」という小説だった。



描写されている女性の姿が何とも退廃的で

こんな小説を書くおっさんはどんな人なのか、と

気になったのを覚えている。


この小説は芥川賞を受賞した。

このように彼の才能はとてもマルチで、

官能的な女性を描くのがとてもうまい。

それは、小説でも、絵画でも同じ事だ。

前回この美術館に来たのは竹久夢二展の時以来だったが、

夢二は奥ゆかしく、

でもそのうなじと伏目がちのまつげに

ぞくっとするような色気を持つ女性を描くが、

彼は堂々と「官能的なことの何がいけないの?」

と尋ねてくるような女性を描くような気がする。






夕食は


●春巻き

 先日、ブログ友達のところで「春巻き」という

 キーワードを目にしてから、ずっと食べたかった。

 そんなわけで具は春雨・タケノコ・豚肉・ニンジン・

 ピーマン・白菜をオイスターベースの味付けで

 とろみを強くした物を巻いて揚げた。

1120

●えびのケチャップ炒め

 エビチリにすると「辛い」といわれるので、

 豆板醤抜きのケチャップ風味で。

 レタスとざっくり炒めた卵焼きを敷き、

 その上にケチャップ・醤油・酒・砂糖・

 塩コショウ・オイスターソース少々で味付けしたエビを載せて。

●中華風コーンスープ

 クリームタイプのコーン缶に水・ウエイパー・酒・

 豆乳を入れて沸騰しないように火を通し、

 塩コショウと砂糖で味を調える。

 水溶き片栗粉でとろみをつけ、溶き卵を入れてかきたまに。

 仕上げにごま油少々をたらして出来上がり。







今回の作品展は、

多彩な彼の才能を余す所なく見せるような作品展だった。

初出展される未発表作もあり、

とても見所があった。


油彩・水彩・版画・陶芸・コラージュ・書・カット・

そして彼自身が写った写真・・・・


ピカソや、

その当時の大衆絵画としてのウォーホルなどの

ポップアートからの影響もとても強く出ている作品も多く見られた。


晩年は、陶芸で般若心経シリーズの陶芸群も数多く作られた。

般若心経を1文字1文字書いたペンダント型の焼き物も作られ、

全てが整然と飾られているのは圧巻だった。

これは、賽の河原で積み上げられる小石を

造形化したものだと言われている。


そして同様にブロンズで作られた「地蔵シリーズ」

両手にすっぽりを収まってしまうほどの

ちんまりとした大きさの地蔵群だが、

これもえもいわれぬ表情をした地蔵の数々が

静謐にたたずんでいるのは本当に神聖なものに思われた。


手を伸ばせば触れてしまいそうな近くで

このような素晴らしいものを見ることができたのは

本当に幸せなことだ。




彼の人生には3人の女性がいた。

最後に一緒に寄り添っていたのはご存知の通り、

バイオリニストの佐藤陽子。

「Yの肖像」は彼女を描いたものだが、

とても簡潔な線で彼女の表面的な顔を捉えるだけではなく、

少し勝気で凛とした彼女の性格を捉えていた。

一度、開催にあたりトークショーもあったのだが、

子ども達を連れていくことはできなかったので

泣く泣くあきらめた。

でも、一度お会いしてみたい人だ。


他に彼の四十九日法要の時、遺影の後ろに飾られたという

西陣織の打ち掛けを2~3枚ずつ組み合わされて

作られたコラージュの「天女夢幻」の三部作。

そして最後の完成品と言われる「にんぎょうA」

絶筆とされ、

最後にイーゼルにかかっていた

裸婦像を書いた作品「裸婦」が二点。


何とも荒々しく、胸に迫るものがある。


龍一が気にいった絵があった。

これは「美しさと哀しみと」という映画の中に出て来る絵を

彼が描いたものなのだが、

映画の中で、死産した女流画家がその嬰児を描く、

と言うストーリーに合わせ、

男の子と思われるその赤ん坊は血にまみれている。

3畳程度の大きさの絵だったらしいが、

真ん中の部分しか残っていない。


2人でみた感想は

「きっと下の方にいる生き物が悪魔で、

上の方にいるのが天使だね、

左側はお釈迦様かもしれない」などという話をしていた。


この絵が気に入った龍一はこのポストカードをお買い上げ。


あたしも開催期間中に来れるか分からない母のために

今回の画集を1冊購入。

池田満寿夫画集


龍一も「大事に見るから俺もこの本見てもいい?」という。

かなり衝撃を受けたらしい。


そういえば、あたしもよく母に付き添って

いろんな美術館に行ったり、絵を見たなぁ。

それを今度はあたしがする番になったんだ。


きてよかった、と思った。



その後、ちょっとしたアクシデントがあり、

昼食にも遅くなってしまったので、

帰り際、龍一とレストランで昼食をとった。


あたしと2人、

それも昼間のレストランなんて滅多にあることではないので

とても喜んでいた。


いっちょ前に、ナイフとフォークを使って

一所懸命に食べている姿を見ると

たまにはいいな、こんな日も。

と、リフレッシュできた日だった。


 バラはバラ









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最終更新日  2008年11月26日 09時58分30秒
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Re:池田満寿夫、という芸術   酒井だんごむし さん
私も子供時代に時々おかんに展覧会連れてってもらい
わからないなりにも気持ちに残る作品に出会えたので
懐かしさ込みで日記読んでました(^_^)
青嵐さん親子みたいに、いいものに触れて、レストランでいつもとちょっと違う食事♪
私の中のアートスイッチもそんな体験で育まれた気がします
(2008年11月26日 16時47分07秒)

Re:池田満寿夫、という芸術   ルカ さん
とってもいいお話だぁ!
お母さんを1人じめできて、しかも美術館にお食事なんて!きっと龍一くんの心にいつまでも素敵な思い出として残るでしょうね♪
うちも子供たちのお休みが年に何回か違うので、「今日は特別ね!」と食事に行ったりお茶しに行ったりしています。この「特別」がいいみたい♪ (2008年11月26日 17時20分03秒)

Re:池田満寿夫、という芸術(11/21)   kiyop5326 さん
いいな~親子で美術鑑賞。美術館しばらく行ってないです。時間に余裕を持たないといけないですよね。いつもカツカツなので(汗)
<特別な時間>親も子も楽しいですよね~(*^^*) (2008年11月27日 09時01分53秒)

Re:池田満寿夫、という芸術(11/21)   大盛りかあちゃん551 さん
やはり本物は予備知識のない子どもの心も揺さぶるんだな~。龍一君の反応の様子を見ていると、うちも連れて行ってみたくなったわ。なかなか3人連れで美術館はまだ、厳しいので、まずは長男とデートだな。(苦笑)
私の記憶では小1で見た『ユトリロ』が1番印象深いです。

(2008年11月27日 13時59分13秒)

おお   まさつ5180 さん
満寿夫は人間わざとは思えません。
現代の作家は苦労しております。 (2008年12月03日 04時05分47秒)

Re[1]:池田満寿夫、という芸術(11/21)   青嵐424 さん
酒井だんごむしさん
>私も子供時代に時々おかんに展覧会連れてってもらい
>わからないなりにも気持ちに残る作品に出会えたので
>懐かしさ込みで日記読んでました(^_^)
>青嵐さん親子みたいに、いいものに触れて、レストランでいつもとちょっと違う食事♪
>私の中のアートスイッチもそんな体験で育まれた気がします
 
確かに非日常なパブリックな場所で作品を見るという事は新鮮ですよね。
龍一も周りの空気を見ながらおとなしく作品を眺めてました。
大人扱いされるんだよね、こういう場所って。
こういう機会からもマナーも学んでくれれば、と思いましたが、楽しんでもらえたようで良かったです。あたしも見たかった作品が見れて満足。
作品の気迫に圧倒されました。 (2008年12月05日 15時33分07秒)

Re[1]:池田満寿夫、という芸術(11/21)   青嵐424 さん
ルカさん
>とってもいいお話だぁ!
>お母さんを1人じめできて、しかも美術館にお食事なんて!きっと龍一くんの心にいつまでも素敵な思い出として残るでしょうね♪
>うちも子供たちのお休みが年に何回か違うので、「今日は特別ね!」と食事に行ったりお茶しに行ったりしています。この「特別」がいいみたい♪

そうそう、兄弟でも自分だけ、って言うのが嬉しいみたいですね。
出産してから思ったときにフラッと美術館に行けなかったけど、今度からはできそうでそれもまた嬉しい♪
県立美術館でも年明けにイベントがあるようなのでまた行きたいな、と思っている所です。

(2008年12月05日 15時35分12秒)

Re[1]:池田満寿夫、という芸術(11/21)   青嵐424 さん
kiyop5326さん
>いいな~親子で美術鑑賞。美術館しばらく行ってないです。時間に余裕を持たないといけないですよね。いつもカツカツなので(汗)
><特別な時間>親も子も楽しいですよね~(*^^*)

意識して作らないと、こういうことに時間が割けませんよね。
たまたまタイミングが合ってよかったです。
親子で行けると言うのもポイントが高い!
次はいつになるか分からないけど、本当に貴重な時間が持ててよかったです。
(2008年12月05日 15時37分24秒)

Re[1]:池田満寿夫、という芸術(11/21)   青嵐424 さん
大盛りかあちゃん551さん
>やはり本物は予備知識のない子どもの心も揺さぶるんだな~。龍一君の反応の様子を見ていると、うちも連れて行ってみたくなったわ。なかなか3人連れで美術館はまだ、厳しいので、まずは長男とデートだな。(苦笑)
>私の記憶では小1で見た『ユトリロ』が1番印象深いです。

「ユトリロ」本物をみたんだ!いいな~うらやましい!
母が鎌倉彫で作品を出品していた事もあって、展覧会で色々な作品を見る機会は多かったんですが、龍一がつき合ってくれるなんて、とちょっと意外だったけど嬉しかったな~。

(2008年12月05日 15時39分51秒)

Re:おお(11/21)   青嵐424 さん
まさつ5180さん
>満寿夫は人間わざとは思えません。
>現代の作家は苦労しております。

まさつ5180さん、はじめまして、いらっしゃい!
書き込み、ありがとうございます。

何なんでしょうね、あの存在感。
彼のやること全てが、人生が、そのまま芸術、という感じでした。
それは小手先の技法や器用さと違って、持って生まれた物なんでしょうかね。
彼が生きた時代、ものすごい人がたくさんいましたよね。
もう少し早く生まれたかった、と思いました。

長男の通っている小学校では「本物の芸術に触れる」事に力を入れており、文化庁で行っている芸術鑑賞も積極的に取り入れています。
父兄も鑑賞できるので便乗して何度も見に行っています。
多分、そういう素地があったので、いつもは騒がしい長男も落ち着いて作品を見ることができたんだろうな、と思いますが。
こういう税金の使われ方ならば納税者でも納得できますよね(笑)
(2008年12月05日 16時41分24秒)

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