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テーマ:ショートショート。(1084)
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安倍公房に「月」を扱った小説がある。
夜道を歩いていると、満月が追いかけてくる、 間近までやってくる、わああたすけてくれえ! という内容だ。 また、稲垣足穂にもあったように記憶する。 対抗してわたしも作った。 満月の夜道をひとりで歩いていると、むこうに紐がぶらさがっていた。 見上げると、月から垂れているようだ。 歩み寄り、引っ張ってみる。 パチン。あたりがすこし暗くなった。 もういちど、パチン。わっ、真っ暗になってしまった。 あせって、おもいっきり、パチ……わあっ、ズルッ、スポッ! ドベチャ、ズドガーーーーン! 明るくなったはいいが、なにか変なものが落ちてきた。 巨大な赤い筒。スカイツリーほどの大きさ。 「なにすんのよお!」上のほうから。お月さんだ。 「きょうは乙女の“月の日”なのよお。タンポン引っこ抜かないでよお」 いかがでしたか。 下品ですが、オチが意外だったでしょう。 え、途中で分かったって。うそつき(月)。 --------------------------------------------- ジャンル:SF 筆者談:しょうもないな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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