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かかりつけの歯医者さんには、歯科衛生士が三人いる。
三十歳前後の男女。 そして年齢不詳のオバサン。 察するに、ここの四十一歳の歯科医師の 母親くらいの年齢とおもわれる。 小柄で痩せ型。おそろしく化粧が濃い。そしておそろしくおしゃべり。 わたしの口の中を見て、「あら、よくみがけてますねえ。八十点」 プッとおもわず笑いたくなる。だれも採点してくれって頼んでない。 それから、お父様もこちらにかかってるでしょう、とか、 雰囲気が似てる、とか、親孝行の息子さんねえ、とか、 やたらうるさい。 歯科医師も彼女には手を焼いているようで、 影でこっそり、「にぎやかなオバちゃんでしょう」と言っている。 虫歯の治療が終わり、このオバサンに歯垢を落としてもらう。 腕は確かなようだ。 「はい、きょうはここまでです。おつかれさま」 「どうもおせわさまです」 ちょっと気疲れして、治療室をあとにする。 ---------------------------------------- <ほっと一句> 犬つれて道の真ん中歩く人 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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