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異論・極論・直言――マスコミが言わない解説、提言

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2010.07.27
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カテゴリ:カテゴリ未分類
  最近、就職の超氷河期で女子学生が自分が合格するために、一緒

に受けている他の女子学生を殺すという小説を読んだ。その中で、

作者は今のような厳しい状況を作ったのは、政治家、官僚たちで、

自分たちは被害者と訴えている。

 

 これはマスコミがそう報道するから、多くの人、特に就職で苦労

している学生は、そう思うようになったのかもしれないが、全く

もって、事実と違う。採用を10年以上やっている担当者として

言えば、「不況だから就職でないのではない、企業が採りたい学生

が本当にいない」のである。

 

(日本が経済大国になったには誰のおかげか)

 まず、マスコミが報道したり、今の民主党政権の議員がよくいう

「自民党政権時代に、自民党の政治家や官僚が好き勝手や、間違い

を多くしたので、今のどうしようもない日本ができあがり、多くの

日本人が苦労している」という発想、認識は間違いである。

 

 戦後、日本が奇跡の復興をしたのは、戦後の日本の政治家、官僚

が頑張り、適切な行動をとってきたからである。政治で言えば、

マスコミや東大の学長など多くの学者が、共産圏の国家まで含めた

全世界の国との講和を求めて、全面講和を主張したのに対して、吉

田、岸という首相は、「米ソが冷戦で対決している中で、全面講和

は絵空事」と断じて、自由陣営との講和に踏み切って、米軍占領を

脱出して、敗戦から独立国となった。

 

 戦争に負けた日本が占領状態から独立する時に、米軍は沖縄を

返さなかった。沖縄を除いての独立だった。その後、佐藤首相など

日本の政府が粘り強く交渉して、沖縄を返還させた。戦争で負け

た領土は、平和裏の交渉では返らないという常識を覆しての返還

である。今、沖縄では基地問題で反発が強いが、佐藤首相たちの

粘りがなければ、占領下で、文句も言えなかったのである。

 

 貧しい日本を一日も早く脱出しようと、10年間で国民の所得

を倍にするというスローガンを打ち出し、自ら、外国に行って、

「トランジスターのセールスマン」とバカにされながら、日本製

品の売り込みをして、所得倍増計画をその通り実現した池田首相

など、もっと歴史で教えないといけない。

 

(戦後の繁栄の再現は無理)

 今の日本が苦しんでいるのは、戦後、50年以上繁栄し、経済

的には、世界のどこよりも繁栄を謳歌してきた日本の経済モデル

が時代に合わなくなってきたからである。一流と言われてきた

経済が、三流に転落したのである。つまり、政治や官僚ではなく、

企業経営者と国民が間違えたのである。

 

 そして、50年以上にわたって、繁栄を謳歌してきて、平和

ボケした国民は、「なぜ、あの繁栄がなくなったのだ」として、

政治家や官僚を批判しているのである。「あの繁栄が異常だった

のであり、あの繁栄は二度と来ない」という認識から、日本を

変える努力しないといけないのは、国民自身なのである。

 

 戦後の日本が成功したのは、日本人の勤勉さと、工夫する努力

を生かし、政治家、官僚が日本を世界の生産工場にして、日本で

作った製品を世界に供給するというモデルを作りあげたことに

ある。でも、それは日本人が真面目で、器用で、低賃金だった

からできたことである。今、中国がそれにとって代わっている。

賃金が日本の10分の1の国と競争して勝てる訳がないのだ。

 

(えり好みをする学生)

 学生の就職の話に戻すと、何回も言っているが、不況で就職難

だから、学生の職がないのではない。企業が欲しい学生が本当に

圧倒的に少ないのだ。だから、数少ない欲しい人材には何社もが

内定を出して争奪戦になるのに対して、どうしようもない学生は

1社も内定が取れないのだ。

 

 今の大学生の親の世代は、特に母親の大学進学率は1割位だった。

だから、大学に進学することはイコール、大企業に就職できると

いう認識が親にある。しかし、今の時代は5割の人が大学に行く。

いくら、子供の数が減っても、就職希望者は今の大学生の親の

世代よりも圧倒的に多いのだということを知らないといけない。

 

 本来の意味である、大卒の仕事、世間でいう総合職の仕事は

仕事の1割位のもので、大学を出ても、体を使っての仕事をして

もよいという認識さえすれば、就職口はいくらでもある。それを

自分は大学に行ったのだから、大企業でないとだめ、オフィスで

の仕事でないとだめというようなことを言うから仕事がないのだ。

 

 冒頭に書いた小説でも、なかなか就職できない主人公の女子学

生を心配して親など周囲が、知人からの話をもってくるシーンが

書かれている。しかし、主人公の女子学生は「東京以外に本社が

ある会社は嫌」「小さな会社は嫌」とそれらの話を当然のように

蹴っている。

 

(いない自分の頭で考え、チャレンジするタイプ)

 学生の数が減り、団塊の世代の大量定年で本来は企業は学生の

争奪戦になって当たり前なのである。しかし、採用面接で学生と

接すると、採用したくないという学生が圧倒的である。

 

 企業が欲しい人材は、自分の頭で考え、状況変化に機敏に対応

でき、チャレンジする人である。でも、今、こういう学生は本当

に少ない。大学が東大、京大、早稲田、慶應の学生でも、こうした

学生を見つけるのは至難の業である。

 

 子供の時から、親や教師、塾の講師に言われて、その通り実行

し、高校、大学とよい学校に入れた。でも、自分で考え、行動しろ

と言われると、自分が何もないので、どうしてよいかわからずに、

まごまごしてしまう。だから、入社しても、ウツになる人が多い。

 

 また、今のグローバル時代には、世界で通用する人材でないと

いけないが、学生と話をしていると、本当に内向きで、世界の他

の企業の社員と競争しないといけないという発想がない。だから、

楽天、ユニクロその他、多くの会社で、新規採用の7割は外国人

にするというような話が出てくるのだ。

 

(ほとんどの学生が就職できているという事実)

 まず事実認識から言えば、7月1日現在の4年生大学生の就職

内定率は日経ディスコによれば、68.7%で、決して悪くない。

大学生の2割の人は好不況に関係なく就職しない。つまり、就職

希望者は8割である。7月1日現在、内定が取れていない人は

1割しかいないということである。

 

 マスコミが超氷河期と煽るので、必要以上に学生が危機感を

持ち、あせっている。しかし、実態は、就職できない人の多くは、

えり好みをしている人、なぜ自分が内定が出ないか理解し、発想

の切り替えができない人である。これができれば、就職口など

いくらでもある。






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Last updated  2010.07.27 07:39:05
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