行政書士のお仕事 その2
昨日は、入管でのビザ申請のご紹介をしましたが、入管の次によく行くのは法務局です。 法務局ですることといえば、会社の登記です。会社はそもそも生きている人間と違って目に見える訳じゃないので、法務局で名前とか住所とかを登録する訳ですね。(生きてる人間も名前とか住所とか登録しますけどね。)会社設立や法人登記の仕事は、ビザ申請と比べると、気分的にはすごく楽です。というのも、ビザ申請は結果が出るまでどうなるかわからないし、少しでも間違った書類を提出するとそれに基づいて審査されてしまって、結果が出るまでなかなか何が問題視されているのかもわからないのですが、法人登記は申請すれば絶対に登記されるし、書類を間違ったとしても向こうから連絡してくれて、後で訂正できるからなんです。(もちろん間違わないように注意はする訳ですけど・・・)法務局の唯一の難点は、不便な場所にあるところが多いってことですね。しかも登記する会社の住所地を管轄する法務局に提出しなきゃいけないので、例えばクライアントが山口県に会社を設立したければ、山口県の法務局に申請する訳です。ただし入管と違って郵便での申請もできるので、助かりますけどね。とはいっても、行ける範囲であればできるだけ自分の足で行くようにしています。法人登記とかも、よほどその関係の仕事をしていたり、関連部署に勤めていないと、あまり馴染みがないかも知れませんね。私もこの仕事をするようになって、初めて法務局に足を踏み入れました。会社設立なんてすごくオオゴトのように思ってしまいますけど、ある一定の書式に会社名とか住所とか書いて提出すれば、割と簡単にできてしまいます。あまりのあっけなさに「え?これだけ?」って、ちょっと気が抜けてしまいそうなほどです。「代表取締役」だって、自分でちょっとお金出して会社をつくれば誰だってなれます。でも会社を作るのは簡単だけど、大変なのはそれを続けることです。ハコがあっても中身がないと意味がない訳で、一番大事なのはきちんと事業を続けられることですよね。それが一番難しいんです。それにしても日本では、ハコの方にこだわり過ぎるような気がします。個人事業主だと相手にしてもらえないから法人(会社)をつくる、という話もよく聞きますし、外国人でも観光ビザで来ている個人が銀行口座を開こうとするとすごく大変なのに、同じ人が会社を設立して法人口座を開くのはすごく簡単だったりします。もちろん個人と法人は別人扱いなのですが、会社設立の簡単さを一度知ってしまうと、どうして「株式会社」って名前がついただけで信用度が一気に上がるのか、理解に苦しむ部分もあります・・・。だからといって会社の役割を否定するわけではないのですが。確かに複数の人で起業したい時とか、外部から資金を集めたい時とか、会社の仕組みが便利な時もありますけどね。話は(大幅に)変わりますがこの間、知人から東京法務局のとあるウワサを聞いたので、ちょうど仕事も兼ねて実際に行ってみたのですが・・・「持出厳禁」・・・って、一体こんなむき出しのトイレットペーパーを誰が持ち出すって言うんだ??でも書くからには実際に被害にあっているんでしょうね・・・わざわざこんな所で。。。フシギです。でもわざわざこんな事を書かなきゃいけない世の中ってちょっと寂しいですよね。でも最近何かこういうのが増えてる気がします。会社設立とは全く関係ない法務局ネタでした。