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2020.10.07
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カテゴリ:20年10月
10月第4回‘田園発港行き自転車 下’

番外のダ・ヴィンチを読んでから、すぐに戻って、一気に読みました。

これぞ小説という感じ。映画とかにしたら、深く入り込めなくて、あらすじをなぞるだけになる気がします。小説だからこそ、こういう話に入り込める。
ほとんどの登場人物がどこかで繋がっていて、みんな良い人。それぞれがそれぞれの守るべき人のため気を配っている。どんな人にでもこういう感覚があるのかもしれないし、大人になったら身につくもののような気もします。(私は性善説を信用しすぎでしょうか。)
人が生きていく過程において時々見受けられる‘不思議’(良くも悪くもあるもの)を考えさせられたかな。(一般人の私には、人生においてそうそう‘不思議’はないですけど。)

この話の一番の主軸であろう真帆と祐樹の関係が、これから数年後どうなるか、それは読者に任せますみたいな形で終わっている(と私は思った)わけですが、読んでいる私はもっと愛本橋のような舞台が絡んでくるのかなと思っていたところで意外な終わり方だったので少し拍子抜けしましたが、それは私があまりにドラマチックな展開を期待しすぎただけで、小説におけるリアリティなのかもしれませんね。この方が数年後を読者にいろいろ考えてもらうのに良かったのかもしれません。
小説はフィクションで、こんなことある?みたいなことばかりなわけですが、そこにリアリティを持たせる表現や設定の妙ができるのが作家の才能なのでしょうね。


田園発 港行き自転車 下 (集英社文庫(日本)) [ 宮本 輝 ]





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最終更新日  2020.10.07 14:13:09



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