公約か口約かは問題ではありません
9月18日付のブログで、「最初の公約違反」と書きました。でもそれだから責任を取れと言うつもりではありません。この間のネット上での論戦を見ると、こんな公約・口約も果たせないでという論調と、あまりにも早い批判はいかがかと、大体二つに分かれるようです。不思議に民主党に批判的な人々からは、外国人参政権の問題や、むしろ公約を果たそうとすることへの批判の方が強くて、記者クラブの開放についてはほとんど言及が見られません。面白いことですが、この辺にこの問題の本質があるように思います。つまりこの問題は、この政権交代という民衆革命の本質的な部分だということです。民主党が政権を取ったことは喜ばしいことですが、私もそうですが大方の皆さんの目的ではなかったと思います。私たちはこの政権交代を機に、主権者の手につまり私たちの手に政治の実権を取り戻したかったのではありませんか?私たちの一票が政権を変え得るということを、実際に成し遂げたかった、そしてそれを成し遂げたのではありませんか?であるからこそ、怒りを感じたのだと思います。私は、公約違反だからとか、約束を守れよなとか、それは勿論そうですが、それ以上に、スタートからこの革命の意味を台無しにするようなことを、一政権の保身のためにするな!と言いたいのです。これを放置すれば、これから数10年後、この政権交代が語られたときに、結局あそこで記者クラブを解体できなかったことが、メディアの既得権を守ったことが大きな間違いだったよね、と振り返られるような気がします。そうでならなければ幸いですが。最初に躓くことは仕方がありません。これからも何度もあるかもしれません。でもそのたびにきちんと立ち上がり、膝を払って目の前にある小石を拾って、だれも転ばないように始末しなければなりません。おなじ小石に何度も躓くようでは、末が思いやられるというものです。私は、政治家に本当に必要なのは、もちろん理念や政策といったものも必要ですが、それ以上に現状認識も含めての認識と、手法、方法論といってもいいですが、この二つが絶対に必要だと考えています。どこに自分が自分たちが立っているのかということと、どこに向かうにしろその行き方がわかっていなければ、とんでもない所に行きつく可能性もあります。その意味で、小沢さんを評価するようになりました。彼は政治家です。以前はあまり知らなかったことや、マスコミを通じての印象などで、決して好きだとは言えませんでしたが、いまは結構好きです(笑)。横浜市長林文子さんも政治家として大きく育つ人だと思い、尊敬もするし、大好きです。民主党にしろ、林文子さんにしろ後4年あればかなりのことをやってくれそうです。期待して、できるだけの応援をしていこうと思います。長い目で見るつもりですが、過ちを黙って見ているということではないでしょう。植草さんが、間もなく出てきます。戦力として復帰してくれる筈です。無事を信じて待とうと思います。拘留されて何が辛いといって、あと数日で出られるという時期が一番辛いと思います。頑張りましょう。