遥かなる丘へ

元旦から日本はお屠蘇気分がふっとぶ出来事が起きて
こんな落ち着かない正月休みは生まれて初めてだと思う。
震度7の能登半島を襲った地震、
被災地はまだ混乱、雪も降り大変な状況で心が痛い。

そんな中で名古屋の東山動物園にいたオスライオンが
1月3日に亡くなったというお報せが4日にあった。

今はyoutube動画に沢山といっていいくらいあげてくれてる。
最近のサンは鬣は短く茶色で痩せてはいたけど
歩けるし目も見えてるようで
奥さんのルナと毎日展示場に出勤していて
前日まで展示場に奥さんと出勤していたそうで。
3日は朝から食欲不振(前日の肉が残ってたのかな)でふらつき酷く展示中止
午後3時30分寝室で死亡していたとのこと。

東山動植物園　お知らせ　『ライオンの「サン」が亡くなりました』
https://www.higashiyama.city.nagoya.jp/news/2024/01/post-1024.html

・・・サンさまは
旭山のライラ♂(行年21)とレイラ♀(行年22)の息子で
ライラのお父さんがレオ(推定享年25歳)で
同腹兄弟の中ではたぶん1番長生きだったのかも、
アドベンへ行った2頭の生息はわからないけど。
とにかく基本生命力がある系統のようだ。
旭山で育った時に兄弟でよく遊び栄養状態が良かったのもあるような気がする。

オスライオンらしいオスライオンだと思う。
あの体格と目。美しい野生を維持した表情。
繊細であるけど人になんか負けない、ガラスへ近づき人を確認しスプレー。
子供が生まれ家族で一緒に過ごしていたのだから
やはり知性と父性と優しさのある個性だったのだ。

22歳、長生きされました。
その間際は苦しかったのかな？でももしもがき苦しんでいていたら
人の多い正月3日目誰かが飼育員さんを呼びに行っただろう。
だから15時30分という閉園に向け準備にかかるであろう時間に
亡くなっていたのを飼育員さんに発見されたというのなら
穏やかに逝った可能性が高いかなぁ。
これは伝説になりそう。

サンとルナの極初期の同居の様子の動画、
今検索してもでてこないけど
とても興味深くて
お互い警戒と興味と緊張してるけど
サンさまどうしていいのかわからず吊るされたブイを
ただひたすら前脚で叩いて揺らし続けるという。
そのうち年下ルナが「このオスライオン大丈夫」と
逆にちょっかいかけるという動画。
うんとよくわかる。
安心感があると女性は自由になれるから。

また美しいルナさん15歳、まだまだ一緒にいたかったよね。
息子ソラ君が去年一足先に亡くなってしまって寂しいだろうけど
東山で長生きして頂きたい。