佐久間聡一vnリサイタル
神戸学院 グリーンフェスティバル質問コーナーで佐久間さんの音の綺麗な理由があって佐久間さんは「弓で弦を横に振動させたのを左手の縦の動きで殺してはいけない」と述べられていた。久しぶりの男性バヨリニストでパワーのある魅力的な演奏がそのように感じられた可能性がある。左手の弦を抑える指の力が女性より強いためにいい音が出るのがその理由かな。ぼくはそう理解しているが。 藤井さんのピアノがまた断然素晴らしい。藤井さんご自身も述べられているように「この頃は演奏が楽しい」と。佐久間さんとの呼吸が完璧絶妙なのだ。楽しいというのがうなずける。そして御当人のその楽しいという気持ちが当然のことながら聞き手のこちらにきっちりと伝わってくる。もう楽しくてしかたない。僕自身が藤井さんのファンなのでとくにそうかもしれないがキャンキャンと響くようなこの神戸学院のピアノが上品でまろやかでピアノ本来のいい音がしているのだ。 こんど仲道郁代さんにもどうなのか伺いたいものだ。学院のピアノの響きがよくなってきているのかどうか。 アンコール マニュエル・ポンセ (1882-1948 メキシコ) エストレリータ(小さな星) 原曲は歌曲とか