チャウチャウ?
チャウチャウってこんなに大きいの? 至近距離から写真を撮ったのですが、怖かったです。 チャウ・チャウは中国広東省で2000年以上の歴史をもつ土着犬で、形態的にはスピッツの系列に属す犬であり、チベタン・マスティフとサモエドの 交配によって作られたとする説が有力である。 しかし、この犬種だけがもつ舌の色など起源に関する謎は多い。7世紀、唐の皇帝は2,500組ものチャウ・チャウを獣猟目的で飼育させていたと伝わっている。チャウ・チャウは口の中や舌がブルー・ブラックであるため地域により「黒舌 犬」と呼ばれたり、「熊犬」と呼ばれる事もある。かつて中国ではチャウ・チャウが食肉用に飼育され、その毛皮は防寒用として 用いられた。 近年では番犬、愛玩犬として定着し、猟性能を失っているが、チャウ・ チャウはもともと有能な猟犬であり、北方ではソリ引きにも使役された。現在の犬種分類が示すとおり、チャウ・チャウは用途でも外貌でも大きく変化を遂げた犬である。 飼い主にはきわめて忠実であるが、年少者の居る家庭では適応が難しく、幼犬時からの服従トレーニングは必須。 人の往来の多いような場所での飼育は避けるべきである。 一般に外見的な形質を重視して取り引きされ、精神的な資質が犠牲にされるのである。繁殖系統によっては問題点(特に攻撃性)をもつチャウ・チャウがいる事は知っておくべきである。 自分が主人でない限りチャウ・チャウに近づくには注意を要する。 突然接近する事を避け、声をかけ、相手に気づかせ安心させてから近寄るようにしたい。特に背後から音を立てずに近づいたりすると攻撃される事になる。 チャウ・チャウは奥まった眼の構造上、逆さまつげなど眼のトラブルの発生率が高い。夏の暑さに弱いため、温暖な地方での飼育には留意点が多い。 「ワールド・ドック図鑑から抜粋」