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2割農民の気まま日記

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2021年09月08日
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​​​​​​​​2021年  9月  8日の 気まま日記

   標題の「F・E・C」については後ほど書く。

唐突だが 「食」が日本ほど豊富な国も珍しい と よく聞く。

確かに 伝統の日本食から中華・洋食系まで食卓に普通に並ぶ。

エスニックから 最近は多国籍を売り物にするごちゃまぜ料理

まであって... そのわりには排外主義をモットーにする輩がいるが...
         (こういう連中は 和食しか食べないのだろうか?)



例えば 一週間のメニューを振り返っても 大抵 数ケ国の食が

出てきて、インターナショナル?だ。

朝は味噌汁・納豆・海苔、昼はラーメン・餃子、夜はハンバーグ

・カレー等という具合で これが日常になっている。

豪華なフレンチや中華の万漢全席 などと云うのには お目に

かかれないにしても...居ながらに 食の五輪が開かれている?

だが待てよ!  本当に日本の食は恵まれているのだろうか?

それほど 多彩な食が 各家庭で 食されているだろうか?

そして 何より「安心安全」な食なのか、また供給に不安は

ないのだろうか...食の自給率は37%(カロリーベース)だという。

自動車を売るために 食なんてものは外国から買えばいい...

これが 日本経済の GDP本位の食政策である。

コロナ下 コンビニの画一的なおにぎりやランチパックみたい

な食にありつければいい方で、昼抜きとか... インスタント、

駄菓子で済ます子ども達も増えているとか...

都市では ボランティアなどによる「炊き出し」に列を作る。

今日は こういった 食の貧困とは別の視点で食を考えてみた。


今 食は全国どこへ行っても 同じモノを食べさせられていない

だろうか? 

全国展開の大手飲食チェーンは 北は北海道から沖縄まで同じ

メニュー・同じ味だし、もちろんコンビニの弁当も基本は同じ

食材 どこかから運んできた 画一素材で作られている。
                 (地元素材も増えてきてはいる様だが)

スーパーの野菜や肉類も全く同じものがどこでも売られていて...

生産者は 流通によって 規格品を、しかも季節に関係なく

安定的に供給できる生産体制を強いられる。

流通の 流通による、流通の為の....なんちゃって...

旧い話で ダイエーの創業者等の「主婦に便利さを..」なる趣旨

は十分理解した上で、 また 冷蔵庫や家電・調理器具の進歩と

共に、スーパーが文化的な食の発展に大きく寄与した事は十分承知

の上で、そういういい面もあるのだが、今 もう一つの側面をから

見ると、あまりにも画一・均質化しすぎてしまったのではないか...

私が 個人的に気になるのは 季節性と云うか 旬の味がどんどん

薄れて...確かにエアコン時代は 食の温かい・冷たいも関係なく

なって、夏おでん...確かに魅力ある...冬のアイスも違和感はない。

サンマは 食べようと思えばいつでも食べられるが...

本当の「秋刀魚の味」にありつけない...小津さん時代は終わった?
                         (関係ないか..) 

高度成長以降は「流通」が強くなりすぎて、品質も価格も画一化

の一途を辿った。 その陰で 地方らしさ 特色ある地方独特の

食がだんだんと消えてきた...そういう傾向はないだろうか?

勿論 中には全国に行き渡る地方産品も多くあって...

いつでも毛ガニは通販で買えるし、神戸牛も金出せば買える。

我が家が買えないだけで...トホホ それはそれでいいのだが...


さて 時代は変わって 今日 こんな論調に接した。

「ローカル飲食チェーン」 コロナでもしぶとい理由 なる論。
                     (東洋経済オンライン)

全国各地で 地方に特化した飲食店が コロナ下でおおはやり?

あえて 店を増やさないで 地元産品を使って、地方独特の味を

売り物にする...みたいな事だ。生き残りの秘訣は地元を愛し、

地元に愛される事だという。そういう店は 今まさにSNS時代、

情報はすぐに拡散し、遠くからもその味を求めてやってくる...

従って 観光にも一役買っているという。

食文化と観光資源を兼ねた、要するにローカル発信の文化である。

地元愛と地元でお金を回す地域経済の見本のような手法である。

一昔前なら必ず大手資本が目を付け資本力を使って、買収したり

乗っ取ったり...すぐに全国銘柄に仕上げるところである。それが
             (利益を都市が吸い上げる仕組み)

良しとされた時代があった。 敢えて大手食資本の傘下に入らず、

事業の価値転換を自ら見出した...新しい経済システムの在り方を

示している..ともとれる。

さて 標題の「F・E・C」とは... 話は昨日の「半径8KMの経済」

の内橋克人氏に関係する。 F・E・C は 内橋氏が唱えた言葉?

である。 簡単に言えば 半径8KMの円の中で、お金がぐるぐると

廻る社会... 

内橋氏がお亡くなりになられた事はすでに書いたが、

今日の朝日新聞に 立教大の教授 金子勝氏が追悼文を書いている。




そこにも書かれているが、 F=フード・食  E=エネルギー・

エデュケーション  そして C=ケア・つまり 医療や福祉・

社会保障 の事である。 

これらは健康で文化的な生活(憲法)をするための 基本的な

条件。 これを 半径8KMぐらいの範囲の中の地域で基本的に

完結させることが重要である という事を語っているのである。

今日は F=フードから 考えて 氏の思想が 生きた実例を

見たのだが、もちろん この ローカル飲食チェーンだけでは

ない、もっともっとあるのだが...地元野菜・地魚・加工食品..郷土料理

そして 食ではないが 地産エネルギー地域電力などもかなり

進み始めたとも聞く。(長崎 五島だったかな とか..)

いくつかの街では家庭の日常電力は自給できる体制になった

とも聞く。

蛇足で言えば 政府の諮問委委員会などが語っている地方、

地方創生とは 企業誘致・雇用の確保、さらにデジタル社会

に向けてスマートシティー化、行政機能をコンパクト化する

事だけが目的の様で、これは基本的な構造が「成長モデル」

つまり経済成長のために地方をがんじがらめにしてしまう...

こんなものは地方に豊かな文化を生み出さない...と私は思う。

ちょっと 長くなったが、 総選挙もあるという...

内橋克人さんたちが 唱えた ローカルの生き残りをかけた

現場からの経済再生・社会再生を 唱える人は出てこないのだ

ろうか...

     2021. 9.  8.
                  2割農民​​​​​​​​





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最終更新日  2021年09月09日 06時25分21秒
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