2021年 9月 12日の 気まま日記
自民党の内輪の総裁選はさておき... とは云うモノの、
とりあえずは国会の首班指名で次期総理大臣になる事そして
その総理によって組閣される事はほぼ間違いないだろうから、
安閑とはしてられない。
お三人（現段階）のいずれになったにしても、安倍・菅の10年
を引き継ぐ、というか背後霊のリモートコントロールによる...
暗澹たる劣化民主主義の時代は続くだろう。
闇に葬られるであろう負の遺産や組閣における派閥均衡人事
（森友・加計・桜・広島ETC)
功労人事など 今までの路線を踏襲されることは間違いない。
大体「適材適所」って言ったって 適材がいないんだから...
だいたい 犯罪者まで閣僚に任命されるんだから...
官僚機構は 忖度官僚ばかりになってしまったし...
経済面ではコロナ、五輪 そして成長策？ 一点張りの政策
としての金融ジャブジャブ、後世に引き継がれる巨大な債務
にどう立ち向かおうとするのか...そこから逃げるがごとく、
巨額債務など問題なしとする 倫理観もへったくれもない
成長・効率本位の市場主義者、新自由主義経済論者。
そんな 日本の社会構造の底流に流れる 危うきシステムに
対して...
ところで それで 総選挙（10月？11月？）での政権交代は
可能だろうか？ いや それより 政権交代出来たとして...
それで 万万歳なのだろうか？
昨日も書いたが野党連合の5項目？6項目？ではおぼつかない
と云わざるを得ない。「市民連合」が橋渡しをして、何とか
格好をつけた感じだが、本来は逆で、政党が市民の声を吸収
し、補強して戦うのが筋だろう...
一年前の「市民連合」の要望書をみたか！ その15項目から
もだいぶ後退してる。 政党が加わったら後退？ 変な話。
経済路線の根本的転換 および透明な公正な政府... 等では
小手先の格差是正・行政の透明化だけでお茶を濁している。
... まあ そこはともかく 政策統一以前の問題として
「政権交代」が民主主義のカンフル剤になるのだろうか...
多数を握りたいだけ... つまり自民党独裁の逆パターンを
考えているだけにしか思えない。 そうじゃないんだよ。
コロナパンデミックや、災害は年を追うごとに甚大な被害
になっているし... 政権を取ればいい じゃダメなんだよ。
もっとはっきり言えば 自民党の意見も含めてよく聞いて...
本来の民主主義は 異なる意見と話し合い 徹底的な議論
の上に事を成す...という基本に立ち返って、政治の基本的な
方向を目指すべきであろう。 議論を深める民主主義を！
その為には「小選挙区制」は全くそぐわない選挙制度だ。
1人区で 対立者を落とす...と云う構造の中に、すでに
少数意見を無視する、民主主義を否定する思想があるのだ。
かつての中選挙区（それが完全とは思わないが..）選挙のなかでは
健全な保守が育ったものだ。
誰かが候補者を決めて 有権者はそれに従う...のではなく
有権者が候補者を選ばなければ 民主主義は育たないのだ。
当ブログで何回も言ってきた。党首が、あるいは党首同士
が候補者を決めて「はい 市民はこの人に投票してください」
は違うのだ。 そうして出てきた議員が結局議会を構成する
事になるので、党という「塊」の大きさで事が決まってしまう。
間接民主主義の根本理念が分かってない。
どういう事かというと、 そもそも民主主義というのは、
多岐にわたる国民の意見を、まさに万機公論、譲るべきは譲り
妥協すべきは妥協し、最終決断の前の丁寧な議会の議論こそが
「政治主導」として、行政機構の実行部隊へ引き継がれるのだ。
官僚はこの丁寧な場でのサポート役であって、事の適正化を
フォローする。決まった後はそれを実行するという立場にある。
今の 内閣府主導の政治は 議会無視 行政も無視の体制だ。
時の選挙制度で多数を取ったものが何でもできる...ではない。
そろそろ 民主主義の基本に立ち返って物事考えたいものだ。
2021. 9. 12.
2割農民
