支笏湖畔・千歳でちょっとりせっと
(「ちょっとりせっと」は千歳市の観光ポスターのキャッチコピー」
今日は支笏湖をまわる半日コースである。ホテルのある真駒内から支笏湖への道を登り、10時25分ごろ支笏湖畔に出る。支笏湖は日本第2の深さ363mを誇っている。(1位は田沢湖で423.4m)、透明度は日本第4位という。
「支笏湖畔道路」
(悪天候の時は湖水が道に上がるから注意するようにという看板があった)
湖畔の土産物店や遊覧船乗り場に行くが、観光客らしい姿は自分たちだけ。湖畔をのんびり散策する。観光船乗り場付近に昔の鉄橋が移築してあった。その下を見ると、とても透明な水が流れ出している。ここが千歳川の源流である。
11時過ぎ、千歳市に向かって道道16号線を下る。両側を高い木々に囲まれた緑のトンネルの道である。千歳市内に入り、事前チェックしていた「道の駅、千歳サーモンパーク」の駐車場に入る。ここの「サケのふるさと館」は有料だっが、地域密着型の展示館という感じでとてもよかった。
「千歳川の流れを見る」(サケのふるさと館で)
(千歳川の一部を直接ガラス窓から観察できる。ちいさな魚たちが泳いでいた)
そのあと食べた味噌ラーメンはシンプルな味でうまかった。この時点では、宗谷岬のほたてラーメン(900円)の次に旨かった。意外な場所に旨い物がある。それは特に一流の店や旅行雑誌に紹介される店ではない時が多い。特に、夜、居酒屋に食べに出ると、全国チェーンの店が駅前の一等地を押さえていて、何かむなしい。できたらその土地の空気が感じられるお店に行きたいと思う。
12時45分、予定の1時よりも15分早く、無事にレンタカー店に戻る。荷物をバイクに積み替えて、雨中走行の準備をする。2時の飛行機に乗るためにマイクロバスで空港に向かう妻を見送って、またソロツーリングの再開である。今日は、江差、松前を経由して函館までのコースを最初は考えていた。しかし時間的に無理とわかり、洞爺湖畔の壮瞥温泉に一泊することにした。先ほど下ってきた道を、再度支笏湖に向かって登る。
途中で、「苔の洞門」や「三段滝」という少しマイナーな見所でバイクを止める。そんな時は、運動不足解消を兼ねて少し歩いてみる。支笏湖畔は大型トラックが大変多く走っている。「苔の洞門」の自然保護員の人に訊いてみると、長万部や室蘭方面から札幌に向かう幹線道路になっているという。北海道は人口の札幌集中が続いている。札幌市民の消費物資が主な荷物だろう。しかし、観光地を貨物トラックやタンクローリーが連なって走る風景はちょっと違和感を感じる。
「あっという間に霧におおわれる」
(10年振りの昭和新山の溶岩ドーム)
洞爺湖畔まであと3Kmあまりの所で、目の前に昭和新山が見えてきた。どんどん霧が晴れて山容が見えてきた。ところが、カメラを出しているうちに今度はみるみる霧におおわれて上の写真がやっと。
今日の宿はあまりにも地味で、ナビは的確に案内してくれたが見過ごして通り過ぎてしまった。ユースホステルと併設のホテル。温泉が源泉かけ流しで24時間入浴可というのがよかった。もっとも、ツーリングでは自分は一回しか入浴しないから、自分自身にはメリットでもないが。
ホテルから、湖面越しにささやかな夕焼けが見えている。明日からの好天を期待しよう・・・
本日のバイク走行距離は109.0km。