Shige & Happy の 気まぐれ写真日記

ハネムーンもなし

　メディアは権力と対峙するのが使命だと強く信じているマスコミ人にとっては、トランプ大統領は格好の標的である。読者や視聴者も飛びついてくれるから、ビジネスになる。

　これまでは就任から1ヶ月はメディアと為政者の関係は「ハネムーン」期間とされたものだ。しかし、今回はこれがない。支持率も出発時点から5割切っているという異様さもあるが…。

　しかし、マスコミが煽れば煽るだけ、今のところはトランプ大統領の思うままだろう。もうしばらくは静観してお手並み拝見といきたいところだ。

　海の向こうのことなのに、NHKのニュースでさえ連続してトップニュース扱いとなるといささか食傷気味になる。今やワイドショー化している。

　そういえば、北朝鮮の悪役金正恩はどうしたのだろうか。本当に病気なのか最近はめっきり登場することがなくなった。

　すこしまえのことになるが、ハリウッドの大御所、女優メリルストリープの発言に共感した。

「メリル・ストリープのトランプ批判」

(就任式前の1月8日、ゴールデン・グローブ賞授賞式で～1月11日佐賀新聞より)

　「軽蔑は軽蔑を呼び、暴力は暴力を生む」
　と述べ、トランプ次期大統領の差別的な言動に
　「胸が張り裂けるような思いだ」
　と不快感を示したという。

　そして名指しはしなかったが、2015年の集会で手や腕をけいれんさせるようにして動かして身体障害のある米紙記者をあざけるような振る舞いをしたことを次のように述べた。

　「この国で最も尊敬される座に就こうという人が、身体障害のある記者の物まねをした」
　「その光景は今も頭から離れない。映画の中の出来事ではなく現実に起きたことだからだ」

　もちろん、トランプ次期大統領(この時点での)の反論も載っている。

　「ハリウッドで最も過大評価された女優の一人だ。私を知りもしないで攻撃した」
　「ヒラリーの腰巾着」
　「身体障害者の記者をばかになどしていない」
　と反論したという。

　メリル・ストリープはこうも言っている。
　「権力のある者が立場を利用して他人をいじめれば、私たち全員が敗者となる」

　権力者ほど誰より一番の謙虚さを持つ必要がある。自分もこれは自明のことだと思う。

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