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Shige & Happy の 気まぐれ写真日記

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Shige&Happy@ Re[1]:実践しているデンタルケア(12/24) mabo400さんへ 一旦始めると、毎食後やら…

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2019/07/09
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​​​みんな地球に生きる人​​​

 アグネス・チャンがユニセフの親善大使として、紛争や貧困に悩む各国への支援活動を行っていることは知っていた。でも、具体的な活動の様子については知らなかった。先日、たまたま書店で「みんな地球に生きるひとPart4」(岩波ジュニア新書 2014年7月発行)を見つけて読んだ。

「みんな地球に生きるひとPart4」

(最初は1987年、Part2は1997年、Part3が2007年と10年おきに発行されていた)

 Part4を10年をおかず2014年に発行したことについて、前書きでアグネスは次のように書いている。

 「…日本と世界が急激に変化しているいま、早急にみんなに伝えたいことが、たくさんあったからです。東日本大震災で目のあたりにした状況、学んだことを書き残したい。(後略)」
 その他に、地球環境の悪化やテロなど世界の不安定さの急速な進展にも触れています。でも、東日本大震災のことを早く伝えたかったというのが一番大きな理由でしょう。

 自分がアグネスの活動を知りたかったのは、世界の貧困や地球の環境問題に関心があったからです。それは、「いのち」や「人権」に関わる重要な問題だからです。Part3とPart4を読んで、アグネスが、国内外の厳しい環境にいる人々の力になろうと、心を込めて努めたことが伝わりました。そして、自分がよく知らなかった世界の格差についても、より多くの具体的な情報を得ることができました。

 2011年3月11日、アグネス・チャンは都内でコンサートの予定があったのです。何とか会場に着いたがテレビの画面に写っている津波の光景を見て、アグネスは号泣した。「泣かないでください、声が出なくなります」とマネージャーは言ったという。まだだれも事態を十分に把握できていなかったのだ。来ていた一部の観客を返してコンサートは中止となり、都内は帰宅困難者であふれた。

 アグネスは1998年に初代ユニセフ大使になっていた。一日でも早い被災地入りを希望したが、現場の混乱のためなかなか実現しなかった。それで、募金をしようということで、4月1日にジャッキー・チェンが香港で開催したチャリティコンサートに、アグネスのほか、東北出身の千昌夫、中村雅俊なども参加した。この時には、一般の人々の善意で一晩で2億円の募金が集まったといいます。

 アグネスの被災地入りは4月12日に実現します。彼女はそれから何度も被災地に足を運んで、被災者の話を聞くことから始めました。そこでアグネスは、「頑張って」という一言では済まされない、胸が押しつぶされるような光景に何度も出会うのです。

 私自身が最初に被災地に入ったのは2年後の夏でした。撤去されていない壊れた住居や、押し流されたままの巻き網漁船などもそのままでしたが、すでにがれきの撤去はほとんど終わっていました。被災からわずか一か月後の状況は、とてもすさまじいものだったろうということが想像できます。

 次にあげるのは、本書の中に書かれている、アグネスが体験したことのほんの一部です。


 「ある避難所のことです。子どももテレビを観て私のことを知っているから、最初はついてきて「アグネス・チャンだ」と騒ぎます。ところが、私は一人ひとり被災者の話を聞いて長くなるので、そのうち逃げていきます。
 それでも、私の手をもってずっとついてきた四歳ぐらいの女の子がいました。私が話を聞くと、彼女もそばで「うーん、うーん」と聞いている。私が「そうだね」と言うと、彼女も「大変だったね」と言う。彼女も家を流されて避難している子です。
 二時間ぐらいたって話を聞き終わり、私はそこにいた子どもたちを順番に抱っこして、みんなで笑って、そして最後に歌を歌って、
 「帰るね」
と言ったら、彼女が、
 「ちょっと待って、おばちゃん」
と言います。
 「何?」
 彼女はポケットから小さなお財布を出して、ひっくりかえしました。硬貨がコロンと落ちた。11円でした。それを拾って私に渡して、
 「これでみんなを助けて」
と言うんです。
 私、号泣しました。避難所にいて何もないのに、自分の全財産を出して周りの人を助けようという気持ち。彼女のその気持ちがうれしくて、抱っこして、涙が止まりませんでした。」


 こんな話は、各地であったでしょう。ここに出てくるような幼い子どもの純粋な気持ちが、厳しい環境の中にいる人たちの心の支えだったでしょう。これ以降、多くの人たちが被災地に入り、救援活動も慰問活動も活発になり、被災地の人たちを力づけていったのです。

※「みんな地球に生きるひと Part4 」より

​ 「みんな地球に生きるひと Part4」では、第1章と第2章が東日本大震災について書いてあるが、世界の厳しい状況下におかれた子どもたちについても書かれている。以下章立てのみを掲げる。
 
 3章 貧困と差別に苦しむ子どもたち~インド
 4章 砂漠化に追われる子どもたち~ブルキナファソ
 5章 戦火の下の子どもたち~ソマリア
 6章 自分の自由は自分で守る
 7章 近隣諸国とどうつきあうか
 8章 シリコンバレーで学んだこと
 9章 自分らしく自由に生きるために
 10章 自分の花を咲かせよう~学び方と生き方    ​

 9章では「アグネス論争」(1987年生後間もない長男をテレビ局に連れていたことについて、林真理子などが批判したことに端を発した論争)について触れているが、このことについては、またあとで書きたいと思う。 


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Last updated  2019/07/27 10:00:14 PM
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