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テーマ:身近な人権問題(280)
カテゴリ:人権を学び心をたがやす
参加生徒数を限定して実施
今年は「人権の花」の実施校に中学校が初めて指定された。今日はK中学校に、地方法務局の支局長以下、市の親権対策関係職員、人権擁護委員など9名が参加して「人権の花」贈呈式があった。生徒は、コロナウィルス感染防止対策で、生徒会を中心に学級代表ら25名ほどが、体育館に距離をとって並んで参加した。 法務省の人権擁護局が実施している児童生徒対象の施策として、中学生対象の「人権作文コンテスト」、「子どもの人権SOSミニレター」、「人権の花」、「子ども人権110番」などがある。いずれも法務大臣から委嘱された全国1万4千人の人権擁護委員が中心になって行っている。 「花を植える」 (これはセレモニーで、後日生徒たちの手で花を植える活動がある) 「人権の花」の活動は子どもたちが花を育てることで、いのちや環境美化について考えてほしいというねらいのもとに毎年実施されている。実施校は贈呈された花苗を植え、水やりなどの活動を行う。 「マリーゴールド」 (花を愛でて終わりでなく、そのあと花はどうなるのかを考えさせたい) 日本人ほど季節の花を愛でる国民はいない。四季の花々は、人々のくらしに彩や潤いを与えてくれる。しかし、花が咲く前、咲いた後についてはどうか。枯れた花の中には種ができている。こうして命は継がれていくということを考えさせたい。 K中学校は人権教育の研究指定校でもあり、本当は全校生徒(約220名)が参加してこの日の贈呈式を実施する予定だった。しかし、感染防止のために規模を縮小して実施せざるを得なかったのは残念だった。 11月には人権の花感謝式が行われる予定である。この事業も永年続いているが、ややマンネリ化しているきらいもある。第一に「贈呈式」、「感謝式」なんていうネーミング自体が上から目線だと感じる。 「生徒代表のお礼の言葉」 (形式的なことより、生徒たちの身近な人権問題に目を開かせたい) 人権啓発が行政の役割の一つであることは否定しない。しかし、全体的に人権を守るとかいう考え自体が古い。人権は与えられたものでなく長い歴史の中で人々が獲得していったものだ。だが、そういう貴重な経験を我々日本人はしていない。 戦後の民主化で、日本人は国の基本法である憲法案をGHQから与えられた。民主的な諸権利も「与えられたもの」という意識から抜けきれていない。 「人権の花」の活動を、ただ「花をもらって育てた」という体験だけに終わらせてはいけない。人権擁護委員協議会が取り組んでいる「人権教室」などを通して、さらなる人権意識の向上を目指す必要がある。 ↓ランキングに参加しています。良かったらクリックをお願いします。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020/06/22 04:02:03 PM
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