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Shige & Happy の 気まぐれ写真日記

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Shige&Happy@ Re[1]:実践しているデンタルケア(12/24) mabo400さんへ 一旦始めると、毎食後やら…

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2021/05/25
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テーマ:日本史(1735)
カテゴリ:日本史・世界史
​​​サムライ資本主義とは​​

※自分のYou Tube チャンネルで江戸時代の政治改革を取り上げ
ている。教科書的な
説明で終わっている面もあるが、幕府や藩の
指導者が収奪ばかりを考えていたわけ
ではないということが分か
ってもらえる部分もあると思う。​
​↓リンクは下のサムネイルから​

https://www.youtube.com/watch?v=DsYTzQj65DA&t=10s​​​​

 ハーバード大学で日本史を教えている教授たちをインタビューして書かれた「ハーバード日本史教室」(佐藤智恵 中公新書ラクレ)」からの紹介も今回で8回目となる。今回は、かつて「ジャパン アズ ナンバーワン」という大ベストセラーを書いた、エズラ・ヴォーゲル名誉教授を紹介する。

「ハーバード日本史教室」

(教授たちはいろんな視点から本当によく日本史をよく理解している) 

 「ジャパン アズ ナンバーワン」の出版は1979年。この時期は日本製品がアメリカ市場を席巻していた。1980年代には「ジャパンパッシング」が高まり、自分もテレビニュースで、日本車が叩き壊されるシーンを見た。

 エズラ・ヴォーゲル名誉教授はこの頃のことを次のように話している。「1970年代に日本に滞在したときに、『日本は今後もっと強くなる、アメリカは日本から学ばないと大変なことになる』と思いました」

 この本に関心を持ったのはアメリカの自動車産業、半導体メーカーなど製造業業界で、特にエリート層は、日本の競争力の源泉を理解し品質管理法を取り入れようとした。しかし、現場では理解されず受け入れられなかったという。

 しかし、東南アジアや中国は日本から学ぶ必要性を感じていた。中国の鄧小平は1978年に中国指導者として初めて来日した。鄧小平は改革開放政策を進めるうえで日本の経済成長から学ぶことは不可欠と思っていた。中国は、まず日清戦争後に多くの留学生を日本に派遣し、次に高度経済成長後に再び日本から学んだ。

 現在のアメリカをエズラ・ヴォーゲル名誉教授はどう見ているか。それに関しては「格差社会に失望するアメリカ」という見出しで書かれている。見出しからも分かるように現在のアメリカは格差が急速に進んでいる。一例として教育格差をあげている。私立保育園の学費は年間2万ドル(約200万円)、私立小~高校の学費は年間5万ドル(約500万円)ぐらいが相場で、一般庶民にとっては高すぎるという。

「エズラ・ヴォーゲル名誉教授」

(2020年12月20日90歳没、トランプ大統領の落選を確認できただろうか)
             
※「ハーバード日本史教室」より

 こういう格差に一番失望していたのが低所得の白人層だった。トランプ大統領は彼らの失望感をうまく利用した。エズラ・ヴォーゲル名誉教授にとって、ドナルド・トランプの当選は予想外だった。名誉教授は、超大国アメリカの大統領は品格を持つべきで、トランプ大統領の時代は長く続かないとみている。(この予想は的中し、トランプ大統領は再選されなかった)

 さて、今回の表題の「サムライ資本主義」に関しては次のように答えている。日本では世界の諸国と比べて比較的格差が拡大していない国だが、その理由は「日本にはフェア・シェア」という基本原理があると指摘する。アメリカ人は勝負に勝ってパイを独り占めにしようとする。日本人はまず最適な分配方法を考える。

 江戸時代、各藩の指導者は人々の教育水準や経済力をあげることを考えていた。農民でも女性でも読み書き計算を学ぶことができた。農村においてもお互いに助け合う経済システムが導入されていた。江戸時代の指導者は富をシェアするという気持ちが強いように感じると述べている。

 戦後日本では、江戸時代は、身分差別が厳しく特に百姓身分(大半は農民だが、職人や林業、漁業者を含めて農村部や山間部に住む人々)は常に生活が苦しかったと教えてきた。この考えはマルクス主義にとらわれた「貧農史観」として現在は見直しが進んでいるが、名誉教授の江戸時代観は一歩先に行っていたのだ。

 「サムライ資本主義」とは江戸時代からの「フェア・シェア」の考え方をいう。そして、本台総一郎や松下幸之助は国民全員が豊かになることを考えてきた。だからエリート層と労働者の間の格差がそれほど広がらなかったと見ている。

 最後に名誉教授は今後に日本について次のように期待している。

​ (以下引用)​
 トランプ大統領には、世界の繁栄のためにリーダーシップをとろうという
考えはさらさらないでしょうから、日本がアメリカの代わりに、その役割の
一部を担うことはできるでしょう。
 日本では貧富の格差がそれほど拡大していませんし、日本国民の教育水準
は依然として高い。医療制度も整っているから、国民は健康で長生きできる。
それから犯罪率も低く、治安もいい。日本のこうした長所は、世界の模範に
なると思います。
 日本は世界で非常に人気のある国だと思います。世界の多くの国々と協力
して、環境、平和、貿易など日本が得意な分野で世界に貢献していっていた
だきたいです。                         ※「ハーバード日本史教室」より
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Last updated  2021/06/01 05:10:10 PM
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