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芳村思風先生の1語1絵

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2006年10月06日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
教育の方法は、感性を人間化させるために
手段能力として理性を使うことである。
教育の理念は、育てるために教えるということである。
教が育を越えてはならない。
人間らしい心を創る最も本質的なものは、
価値を感じる感性である。

教育とは

教育とは今出来ないことをできるようにすることです。
自らの力で、
「出来た!」
「わかった!」
という喜びと感動を味あわせることが、何よりも大切なのです。


1.「教が育を越えてはならない」

 引っ張り出すために教えるのであり、能力を開発するために
 教えるのだから、教が育を越えてはならないのです。
 その人間が持っている資質・素質を歪めないで引っ張り出してあげる。
 あるものを引っ張り出した上げるために、教えるということを
 方法・手段として行うということを忘れてはならない。
 
社員教育でも、自分が教えようとしていることに対して、
興味や関心を持たせるということが大切なのである。
すべてを教えて、それを習得させて、暗記させて
それでそれをその通りにやらせるのは機械を作る方法であって、
人間をつくる方法ではありません。

人間をつくる方法というのは、興味や関心を引き出してあげて
興味や関心をもちだしたら、自分で勉強をはじめるという
状態に持っていってあげること。
それが教育者の腕であるのです。

大切なことは、興味・関心・好奇心・欲望を呼び覚ますために
教えるという行為をするのだということです。
だけども残念ながら、今日それがなされていない。
その結果、何がしたいのかわからないという、
そういう青年ばかりが社会にでてきてしまっているという
ことになってしまっているのです。

2.理性という能力を関心や欲求を呼び覚ますために使って教育する

大切なのは、育て方。
問題を与えて、子供に考えさせるシステムは、間違っている。
問題というのは、子供の中から出てこなければなりません。

遊びも大事な教育方法のひとつです。
自由奔放に遊ばせて、その遊びの中から自分がいろいろ創意工夫
してやっていくということが出来るようになっていくのです。

遊びの中で、問題にぶつかった時、
それを「どうしたらいいのかなぁ」
と思って、創意工夫することが、知恵をつくるのです。

社員教育でも、「社長の好みの人間をつくるための教育」
「自社にあう人間にするための教育」では、
画一化された人間しか会社に存在しなくなります。

経営者にとっては不都合でも、基本だけはきっちり押さえて、
あとは自由奔放にその社員の能力を引っ張り出し、
その出てきた能力にふさわしい仕事を与えることも
経営者の仕事です。

教えなければいけないのは、知識ではありません。

意味や価値や値打ちや素晴らしさ・・・

どこにおもしろさがあるのか、
どこが素晴らしいのか、
それが出来たときどんなふうになるのか、

知識ではなく、意味や価値や素晴らしさを感じることを
教えるのです。
興味や関心や好奇心を湧き上がらせることが出来れば
あとは放っておいても自分で求めはじめるのです。

3.自分がそのころどうであったかということを
思い出しながら教育する。


4.子供は、空なる気を吸って育つ

人間は、空気を吸って生きています。
空気とは、空なる気なのです。目に見えないのです。

気とは、感性です。
空気を吸うとは、目に見えない感性を吸っているということ。

意味や価値や値打ちは、感じるもの。

教育においていちばん大事なものは、言葉ではないのです。

一番大事なものは、空間がというものが与える、
意味や価値や値打ちなのです。
それは、目つき・表情・態度です。

子供は、お父さん・お母さんが、自分に対して
どんな目つき・表情・態度で接してくれているかが、
最大の意味や価値や値打ちをもつのです。

言葉にふさわしい目つき・態度・表情で
子供に接する事が大切なのです。

言葉は理性です。
目つき・態度・表情は、完成です。
感性はウソが言えません。

そして、空間はまさに感性の海なのです。

理屈を越えた雰囲気というものをつくるのは、
目つき・態度・表情なのです。

感性だからこそ伝わるのです。

5.教育する側の生きる姿勢

大切なことは、親や教師や教える側の生きる姿勢です。

生きる姿勢とは、どういう問題意識をもってその人が
生きているのかということ。

父親とはいったい何なのか、母親とはいったい何なのか
そういう「自分自身の存在への問い」を常に自分で持ちながら
生きているかということ。
このような姿勢が非常に大切な問題です。

子供は、親の背中を見て育つということもそのひとつです。

お父さん・お母さんが、どういう生き様、どういう気持ち
態度で、人生を生きているかということです。

経営者であれば、経営者自身がどういう意識、
どういう自覚を持って生きているかということが、
非常に大きな教育効果をもっています。
人間の存在そのものが、無意識のうちに他人に
対する教育的効果をもち、社風をも作っているのです。

自分で自分を律する、自分の哲学、生き様、立居振舞
言葉使いが、自然に全体に対して、教育効果をもっていて、
ものすごく大きな教育力・感化力を発揮しているのです。



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最終更新日  2006年10月07日 10時00分45秒
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