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芳村思風先生の1語1絵

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2007年06月30日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
2002年に致知出版より出された「サムシンググレートは語る」
村上和雄先生・行徳哲男先生・芳村思風先生の鼎談をまとめたものです。(一部抜粋)
sg


●思風塾ホームページ
上記思風塾ホームページの「参考図書リスト」をご覧下さい。

「21世紀人間の進むべき道」

人間とは、素晴らしい可能性を秘めた存在である。
これが3人に共通の思いである。
科学、哲学、教育の分野で人間とは何かを探究し、
それぞれの道を掘り下げるうちに、理性を超える何かにぶつかった。
それは「サムシング・グレート」であり、
あるいは「感性」と呼ばれるものだった。
一道を究めた3人が語る人間賛歌と人間が進むべき道。

■時流に乗れた遺伝子の研究
村上 師との出会いという意味では、私は京都大学時代に、平澤興先生にお会いしたことが
大きいですね。ノーベル賞の湯川秀樹さんと並び称された大学者ですが、単なる学者ではなく、
大自然の不思議に頭を下げておられた。
 私がサムシング・グレートというものを意識するようになったのは平澤先生にお会
いしたことが大きい。私がやってきたことは生き物を科学的に研究しようということ
です。体の中でも最も重要なものの1つは酵素。その酵素をつくり出しているのが遺
伝子であり、その中の遺伝子情報なのです。
 遺伝子は研究すればするほど不思議です。ミクロの中に万巻の書物が書き込まれて
いるのですから。人間のゲノムは大体30億の化学の文字が書かれている。
そして、私たちの体の中の超ミクロの世界が一刻の休みもなく活動しているものがあります。
その主体は自然です。山川の自然ではなく、目に見えない自然であり、
それをサムシング・グレートと名付けたのです。
 私が今一番やりたいことは、意識か心とか、つまりメンタル・ストレスによって
遺伝子のスイッチをオン・オフすることがコントロールされ得るかということです。
私は絶対にできると思っているんですが、証拠がまだありません。

■感性論哲学で開眼
行徳 私は昭和35年4月、ある財閥系の企業に入社し、いきなり労働争議の紛争整理でした。
私は学生時代からイデオロギーは勉強していませんでしたから、最初は無惨に打ちのめされま
しまた。団体交渉の組合代表は百戦錬磨です。
 当時の労働運動はイデオロギーに毒されていました。イデオロギーでは人間は救われない。
それを超える世界があるはずだと模索していた時に、芳村先生の本と出会ったのです。
「弁証法との決別」のタイトルに衝撃を受けました。
「考え方、、すなわちイデオロギーが人間を決めるんじゃない。感じ方こそが人間を決める」
というのは、まさに私の実践を裏打ちしてくれる哲学だったのです。
そこから「偉大なる思想は心情より発す」の世界にたどりつきました。
 人間は理性の殻、すなわち心の縛りから解き放たれた時に本来の自分に出会える。
そこから自尊の念が生まれ、自制の心が生まれる。

■人間とは何か
芳村 結局、自分の中に生まれてから死ぬまで存在し続けるのは感性しかない。
感性という感じ取る能力は我々が母親の胎内にいるころから働いている。
また死んだかどうかも最終的に感性が働いているかどうかで決まる。
まさに、感性こそまぎれない「オレだ」。そういう実感を持った訳です。
 そして、これまで人間の本質は理性だとしてきた二元論の人間観から、人間の本質は感性だ
という一元的な人間観に到達しなければ、我々は近代の迷妄から脱却できないのです。
 そのためにも、理性の限界を知らなければなりません。理性とは万能なものではなく、
合理的にしか考えられない偏った能力だということです。

行徳 理性が有限不完全な能力という考えは、哲学史にまったく無い言葉なんですよ。
「人間は理性的な動物である」という人間観が圧倒的主流だったんです。ところが、
私は労働争議のまっただ中で、そのイデオロギーが持つ虚構と欺瞞を思い知らされたのです。
これ以上のウソはないと実感しました。

芳村 理性の肯定的な面は、理性はウソを言うことができるという、非常に大事な特徴が
あるんですよ。
 ウソが言えるということは、事実ではないことが言えるということです。
事実ではない未来を語り、また夢や希望を構築するという、そういう力が理性にはあるのです。
これは理性のプラス面です。

村上 先ほどの芳村先生の話についてですが、肉体は3年、あるいは2年ごとに替わるのは
事実です。しかし、ほとんど変わらないものがありまます。それはDNA、遺伝子なんです。
他のものはすべて入れ替わっても遺伝子は入れ替わらない。そういうアイデンティティーを
持っているのです。
 人間をこんなに見事に動かしているのはDNAに含まれる情報です。自分を生かし、臓器を
生かし、人間を生かしている情報は、遺伝子が握っている。だから、感性というと、まったく
物質と離れたように見えるけれど、DNAとというのは感性と物質をつなぐようなものかもしれ
ない。それは長い長い歴史のなかでつくられた情報であるし、まさにサムシング・グレートの
思いというものも、その中に入っている訳です。

■感性はサムシング・グレート
村上 感性というものの基礎は何かということです。それはまったく物質と違うもの
と考えるのか。少なくともDNAの一部を感性と考えるのか。
 例えば、泣いたり、笑ったり、怒ったりしますね。これは感性です。しかし、ここ
にも物質的な基礎はある。というのは、泣いたり、怒ったりすると物質が出てくるん
です。快感を覚えると、快感物質が出てくる。なぜかというと、遺伝子に書き込まれ
ているからです。つまり、サムシング・グレートはそういう情報まで書いてある。

芳村 感性そのもの中に、何が自分が生きるために必要な情報なのかという、そういう
働きがすでに存在する。つまり、遺伝子が持っている情報というのは感性がつくり出す
ものと考えることができるんじゃないかと思っているんです。

行徳 中国の古典には「感性命」という教えがあって、感性は命であると教えていま
す。感性が鈍いのは命が鈍いということです。知性や理性では命はつくれないのです。

■地球上のすべての命は同じ遺伝子暗号を使っている
村上 先ほどの「人間とは何か」ですが、実はわたしも遺伝子から人間を理解するために
遺伝子の暗号を読み取っていておもしろいことがたくさんわかってきたんです。
一番大切なのは、すべての生き物は同じ遺伝子暗号を使っているという点なんですよ。
 これまで地球上に存在したすべての生き物は同じ遺伝子暗号を使っているということが
わかった。私は、これは生物学における20世紀最大の発見だと思っているんです。
ということは、生き物はすべてどこかでつかなっているということです。「人類
皆兄弟」とどこかに書いてありますけれど、人類だけじゃない。生き物はつながって
いるんですよ。
 私は環境問題を解く1つの鍵はここにあると考えています。人間だけが偉いのではない。
サルと人間との遺伝子情報の差は、1.2~1.3%しかないのです。サムシング・グレートは、
人間に何か期待して、このわずかな遺伝子情報を書き換えた。人間の心に自由を与えた。
その1つが理性です。人間だけに与えたということは、サムシング・グレートの思いに、
理性で近づいてくれとということではないかということです。

■「地球にやさしい」は傲慢
村上 ・・・それともう1つ大切なことは「地球にやさしい」とよく言いますが、
これはまさに人間の傲慢です。向こうが先なんですから。
地球の歴史からいったら、私らは本当に最後のところに出てきた、「地球にやさしく」
なんてちゃんちゃらおかしい。そうでなくて「地球がやさしい」んです。
地球は親だからこそ、子どもである人間を温かく見守るんです。地球がやさしいから
人間のわがままをある程度見逃してくれているんですよ。
 元素から考えましてもね。人間の体を構成する元素、水素、酸素、窒素、これらは
すべて地球の元素です。その地球の元素はどこから来るかというと、宇宙から来ている。
だから、私どもの体はもとは宇宙から来ているんです。
 人類が誕生して五万年と言われるけれど、五万年経って初めて人類は地球を飛び出して
地球を見た。外から地球を見ると人生観が変わるんですよ。こっちがアフガンだとか、
アメリカだとか。ごちゃこぢゃ何をやっとるむかと。地球は1つなんです。
そういう意味で、今は人間の価値観を根本的に変え得るチャンスが来たんです。

行徳 外に目を向けることより、現代人に必要なのは自反です。これは孔子の言葉で、
自分に返れという意味なんです。現代人は自分がバラバラになっていて、自分に返れないで
います。つまり、自壊の時代です。東洋思想には、対象と1つになった時に心自ら歓喜する、
という教えがありますが、自分が自分に返った時、一番元気が噴き出すんです。
そして、自分を自分に返す機能こそが感性なんです。今は前に進むのをやめて、
元に帰る時代なんですね。

■これから人間が掲げていくべきテーマ
芳村 私はこれからの人類は2つのテーマを掲げていくべきだと思っています。1つ
は平和という理念。もう1つは人間性の進化です。20世紀は戦争の時代でしたが、
これからは平和という大きな理念を掲げて歩まねばなりません。

行徳 同感です。セルフ・カルチベーション(自分耕作)の時代です。

芳村 今、時代は西洋の時代から東洋の時代へと転換しているし、
また理性の時代である近代から次の新しい時代へと転換している。
そういう何百年、何千年に一度という大きな転換点にある。・・・
それと、今、日本の置かれている立場ですが、世界文明というのは、常に時代の中心を
担う風土と国家というものを移しながら形成されていくのですが、それがだんだんと
アメリカから東アジアへと移り始めている。中でも、日本は最も高度な文化水準を
持っている国で、世界のリーダーシップが取れるのは、考える限り日本しかないんです。
 日本の特性とというのは、あらゆるものを最も完成度の高いものに仕上げられるこ
とです。精神面で言えば、最も水準の高い仏教は日本にあります。儒教も老荘思想も、
本国の中国ですら忘れ去られた状況なのに、日本にはしっかりと根付いている。
西洋の科学技術にしても同様です。最高の緻密さを誇る技術は日本にあるんです。
 その意味で日本は、高度な精神文明のもと、科学技術を質において完成させ総仕上げを
しなければならないという使命を持っていると言えるでしょうね。

芳村 ですから、日本に新しい可能性を開こうと思ったら、村上先生の遺伝子理論から
言っても、環境を変えることによって新しく遺伝子がスイッチオンになって目覚め
て活動を始めるのですから。そのためにも、新都造営という大きな夢を日本に掲げて、
子どもたちにその夢を与え、世界に貢献するエネルギーをつくり出さなきゃなりません。

村上 私も21世紀は日本の時代が来ると考えています。これからの人類は科学文明
とて精神文明を調和させて、道を切り開く以外にないのです。そのためには日本の
役割は欠かせません。
 それと、私は人間の使命とは、生き生きと生きることだと思うのです。生き生きと
生きるには各自が夢を持つことです。また、人は人に喜びを与えれば生き生きしてきます。
自分の幸せだけ考えていては生き生きとしてこない。
 そういうことを併せて、サムシング・グレートが1.2~1.3%に託した思いを追
求する人生を生きていただきたいと思います。









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最終更新日  2007年06月30日 11時10分56秒
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