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カテゴリ:america
アメリカの没落について考えてみよう。2001年9月11日を境に、アメリカは没落をし始めたと、上の記事は指摘しています。そうです。あの中東のイスラム原理主義武装集団アルカイダによる、ニューヨークへの同時多発テロ事件以来です。
あの事件を契機に、アメリカは狂ったように中東への武力関与を強めていきました。いまも続いています。イラク、アフガン、シリアへ、戦線は拡大していきました。 アメリカは勝ったと思いたいのでしょうが、実際は混乱を拡大させただけで、何も収束できていません。この混乱が、アメリカ本土におよび始める脅威に、アメリカ国民がおののいていると、現状を見ることもできるほどです。 中東に大量の武器をばらまき、武力集団の最新兵器での武装と彼らのアメリカ軍への攻撃を実質的に手助けしてきました。このばかげた行為を、中国に対しても実施したのでした。こちらへは技術と資本のばらまきでして、あっという間に、アメリカの国威への挑戦者を育ててしまったのです。 中東の武力集団と共産主義の中国で共通している点は、紛れもなく、どちらも専制体制だという点です。西欧民主主義とは似て非なる異質な体制を、アメリカ自身が手を貸して育ててきたのでした。これが、この15年間の、アメリカの愚かな行為の内実であり、奢れるアメリカが、おのが手で己の身を食いちぎってきたの構図と云わねばならないでしょう。自業自得なのです。 これ以上に愚かな行為は、実は、アメリカを拠点とするグローバル資本主義の進展です。世界の1%の富裕層が、世界の富の過半を支配する、超格差社会を生み出したのです。アメリカのお膝元では、貧困にあえぐ多数の国民が、現行の経済-政治面の支配体制に反抗し始めました。トランプ現象です。これも、タコの足喰い現象と同じですね。自業自得です。 クリントンでは、この現実をどうあがいても解決できないでしょう。といって、トランプでは、その反乱を増幅させるだけで、アメリカの衰退に拍車をかける事態になるはずです。そう、どちらに転んでも、アメリカの黄昏は避けようがないのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
December 2, 2016 09:54:28 AM
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