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February 16, 2024
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カテゴリ:america
アメリカの大統領候補者選びが白熱してきているのですが、またまた、復活しそうなトランプって、何モノなのでしょうか?
記事 ​新トランプノミックス​ 参照

8年前に、かれが大統領に選出されたとき、となえられた題目こそ、”アメリカンファースト”でした。すべてをアメリカ第一主義で処すると…。典型的な政策がメキシコからの不法移民の流入を阻止する長大な”壁”の建設でした。経済的にと云いますと、あらゆる自由貿易協定の破棄ないしは改定です。アメリカンファーストを守る方向で…。

なぜに、このような政策が、アメリカ国民に歓迎されたのでしょうか? それを知るためには、アメリカ経済に打ち建てられてきた”陰の構造体”ともいうべき、ピラミット型の重層構造を知らねばならないし、それがゆらいできてしまったからでした。もちろん、その頂点には、アメリカの先端的企業群がくらいしていたのですが…。

この構造体こそ、アメリカに世界中から価値(富)をかき集めるマシーンだったのです。それが揺らぎはじめた第一矢は、ニッポン経済の急速な台頭でした。製造業を中核に、集中豪雨的にアメリカ市場へなだれ込んだのでした。第二矢は、EUの結成とそこからの先端的製品群のアメリカへの流入でした。そして、第三矢は、そうです。2010年代後半におけるチャイナ製品の怒涛の流入です。

これらの現象においては、アメリカ企業は、ほとんど何の恩恵も受けられません。富は、それぞれの国へ流れるだけなのです。アメリカンファーストで、これにストップをかけようとするのは、むしろ自然な流れでしょう。たとえ、”反自由貿易”だと云われようと…。かつてのように、使い古したアメリカ発の技術を発展途上国へ移転させて、その安価な労働力による安価な製品のアメリカへの輸出とは、まったく異質でありました。そこでは、アメリカ資本はしっかり儲けていたのですから、なにも問題はなかったのです。しかし、日、EU、チャイナは違いましたし、強力でした。”腕力”による、流入阻止いがいに対処の手は見つからなかったのです。まあ、衰退したアメリカの”もがき”でしかなかったのですが…。

それでは、かれの”アメリカンファースト”は、アメリカ製造業を復活させたでしょうか? どうみても、NOですね。いま話題になっている日本製鉄によるUSスチール買収の動きが、それを物語っています。あの由緒ある製鉄会社は、自力での企業発展に万策尽きて、”日鉄”に実質的な助けを求めてきたのですから…。

トランプは、これを拒否するとうそぶいていますが、それでは、かれはUSスチールを含む”ラストベルト”の製造企業群にどのような支援の手を用意しているのでしょうか? おそらく、なにもないはずです。美辞麗句をのぞいて…。かれの在任中の施策が雄弁に、それを物語っています。

ずばり云いまして、アメリカの価値形成のメカニズムに構造的な変化を起こさせない限り、とても、解決のつく問題じゃないのです。現状では、”日鉄”の支援にすがるのが”ベストチョイス”でしょう。トランプの無策は明らかでして…。

世評では、トランプの復活は、大いにありうるのだそうですが、アメリカも、いよいよダメ経済へ転落するしかなさそうです。まあ、かの国の国民の選択ですので、見物するしか仕方がないのですが…。それにしましても、かれによる”人類破滅への加速化”を憂うしかないのでしょうか…。





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Last updated  February 16, 2024 09:28:48 AM
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