新年のご挨拶2025
本ブログ読者の皆様、明けましておめでとうございます!昨年は、・研究面においては、宇宙際タイヒミューラー理論そのものではないものの、深い関連性のある、周辺の遠アーベル幾何学関連の研究においては有意義な進展があった他、・今年3月に予定されている研究集会に向けての、ウェブページ作成等、様々な準備、特に海外からの招待者(=私や私の研究に対して「否定的」な人たちも含め)とのメールのやりとりや、・今年4月~5月頃、スコットランドでの開催(私の場合はオンライン参加)が予定されている研究集会に向けての準備、それから・京都大学数学教室の藤原耕二教授が運営するジャーナリスト・イン・レジデンス (JIR) プログラムに参加した海外の科学記者との、約一ヶ月に及ぶ長時間の交流(やその後の、先方の原稿の点検作業)を通して、海外との数学的対話においては、昨年まで全く想定していなかった方向性の新展開を実現することができました。特に、上述の科学記者の話ですが、これまで見てきた、私の研究を取材対象とする記者と根本的に違う姿勢をとり、研究の数学的内容と真摯に向き合い、私の研究に登場する様々な数学的概念の歴史的成り立ちや、それぞれの数学的概念の間の関係性の他、過去30年余りにわたって数理解析研究所で築き上げられた「数論的遠アーベル幾何学文化」の歴史的発展の仕組みの解明等、(つまらない炎上目的の、これまでの取材とは一線を画した)本当に数学的内容の解説中心の取材に心血を注き、膨大な時間と労力を費やされた科学記者の献身ぶりが大変印象的でした。その取材を基にした記事2編は、今年1月から春~夏頃に公開される見通しだそうです。世界を見渡すと不穏な動きばかり目に付くわけですが、今年は、ことあるごとに降り掛かかってくる、夥しい数のつまらない雑務を何とか押し退け、とにかく(健康と共に)研究最優先の姿勢で精進してまいりたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。