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宿泊を伴う出張のため、明日のこのブログは更新を行わない予定だ。書きたい内容は多数あるが、とりあえず本日は最近の事件等を受けた当職のブログ記載ポリシーを掲載しておきたい。 最近、本体のブログの方で粉飾決算についてのエントリーを多数掲載しているが、読んだ方は、具体的な企業名を一切記載していないことに不思議さを感じていらっしゃるかもしれない。もちろん、ニュースに頻繁に登場する企業であれば、何となく類推できるかもしれないが、実は会計士の守秘義務は極めて厳しい。当職自身が過去に業務上、間近で粉飾決算を見たケースもあるし、監査先の同業他社が大規模な粉飾決算事件を起こしたこともある。その中には、実名を挙げれば多くの方が記憶されているような事件も混じっているが、当職はこれらの個別企業銘について、関与したともしていないとも申し上げることは出来ない。 「A社の事件は直接、当職が関与していた会社である」 と、公衆の面前で宣言するのは論外であるが、 「A社の事件には一切関与していない」 と申し上げてしまうことも不適切だ。何故なら、「新宿会計士さんはA社の事件には関与していないらしいが、類似のB社の事件には関与しているかもしれない」という変な類推が働く危険性を避けているのだ。上場企業の会計監査を担当している監査法人は、四季報とかYahooファイナンス当たりで調べればすぐに判明する。少々機転の聞く人であれば、「A社の事件は●●監査法人が関与していたし、B社の事件は▲▲監査法人が関与していた。だからA社に関与していないということは、B社に関与している可能性があるということだ」、という類推を働かせる可能性もあるのだ。従って当職は、過去に勤務していた監査法人の名称についても、申し上げるつもりがない。 念のため申し上げておくと、当職自身は監査先企業の粉飾決算を看過したことはない(未遂事件はあったが…)。報じられているほどの有名な事件について、監査上の危険性が強まっているというアラートを事前に出したことがある。一応、当職も監査人としてはそこそこの経験をしているつもりだ(ただ、具体的な時期、勤務していた監査法人名称その他の情報については、伏せさせていただいている)。 ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ 以前、このブログにも説明させていただいたことがあるが、当職の勤務先の会社では、一応個人が私的なブログ等を作成することは自由である。ただ、当然のことながら、一般常識として勤務先の実名を明かしたり、勤務先の内情を詳らかにしたり、あるいは職場の人の中傷記事を掲載したり、といったことは許されない。これは社会人としての常識だ。当職のこのような慎重な姿勢は、他のブロガーから見るとやや異常に見えるかもしれないが、やはり会社に勤務している以上は、勤務先会社が特定されることは極力避けなければならない。従って、当職が勤務する会社の業種を一切ここに記載しないことも、ブログを円満に続けるための必要条件なのだ。 勤務先の会社では以前、「個人の私的なネット掲示板等の利用について」という注意喚起が流れていたが、当職のブログ記載基準は、この勤務先のルールを遥かに上回る厳密さで行っている。というのも、当職は会計士であり、通常の社会人よりも高いレベルの守秘義務を課されているからだ。過去に監査を行っていた先の内情を、その会社以外の第三者に対して開示したりすれば、それは公認会計士制度そのものの信頼性を揺るがすことになる。 当職自身が過去に一切関与したことがなかったとしても、当職のブログでは個別企業の財務分析を行うことがある場合、極力、名称を伏せるようにしている(日本国民の敵であるマスゴミ各社は例外だが…笑)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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