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2011.07.16
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カテゴリ:喰らう。

翌日の旭川行きの切符をネットで取ったのに変更はネットからは出来ない、との理不尽なJR北海道の要求に応えるべく、夕方、東室蘭駅のみどりの窓に行った。
予約した電車を1本早くするのに40分もかかり、インドの鉄道の窓口のようなスムースさで用は済んだ。

さて、晩飯を喰うのに外は土砂降り。面倒なのでこの辺りで喰ってタクシーで宿に戻ろうと思案。何を喰うか。室蘭の名物は焼鳥とカレーラーメン。10年ほど前に何度か来ていて、どちらも大したことないのは判っていたが、他に旨いものがわる街でもないから焼鳥を喰うことにした。
駅の屋根から見渡したら、横に入った奥に"焼鳥"の文字が見える。行ってみるとかなりボロイ店。よく言えば、かなり渋い。戦後のバラック風。
まぁ良いか、と思って入ってみた。

後悔した。外はかなりボロだが、中は朽ち果てている感じ。円形カウンター7,8席だけで上からゴチャゴチャとぶら下がっている。場末のスナックの風情。
カウンターの奥目のところにドヨ~ンとしたお婆さんが座ってこっちを見ている。一瞬、逃げようかと思ったら婆さん、奥に向かって"お客さんだよ~"と。するとカウンターの奥から少しは理解しやすいオバサンが出てきた。ママらしい。ということは婆さんは客のようだ。
仕方なく、カウンターの手前に方に座ろうとしたら婆さん、隣に座れとヨレヨレと手招きする。困ったが、一つだけ婆さん側の椅子に尻を移して"お店を広く使えますね"と誤魔化す。
まずはビールを頼んだらチューハイのグラスが出てきた。生ビール?と思ったらサッポロの瓶。それを婆さんが注ぎに来ようとするので慌てて自分で注ぐ。
何かと関わってこようとする婆さんに腰が引けているのを見てか、ママが婆さんと話かけて自分の席に戻してくれた。婆さん、"たかちゃん"というらしい。

「焼鳥」2本と「鳥皮」2本を頼んだ。室蘭の焼鳥が有名なのは、要するに旨いからではなくて「焼鳥」とは豚のばら肉を四角く薄めに切ったやつと葱の串焼きだから。鶏肉ではない。これは函館でも同様。"焼鳥なら鳥肉だろう"という真っ当な指摘に対しては"豚肉を串に刺して焼いたものを「焼鳥」といふ"ということらしい。向こう「焼鳥」、手前「皮」@室蘭

突き出しの「蛸の酢味噌和え」と焼鳥でビール、引き続いて焼酎の水割りを呑む。蒸留焼酎を頼んだら"北海道の人でもないのに"と少し驚いていた。
焼鳥も蛸の酢味噌も決して旨いわけではないが、この場末感は心地よい。が、婆さんには気をつけないと。
それでも色々と話しかけてくる。"始めてきたのか?"と聞かれて"10年くらい前に函館に住んでいた時にはよく来ていた"と答えると婆さん、"オレも函館だ"と。聞くと江差の人だそうだ。何言っているか言葉がよく判らなくてボケているのかと思ったが、そう言われると道南の浜言葉だ。
しかし苦労をしたようで、28の時に江差を出てダンプの運転手をしていた、とか苦労話が始まった。今も一人住まいで寂しいようで、"辛い"とか"いいことは何もない"とかグズグズブチブチ言っている。
少しして流れを変えようと、ママが婆さんにカラオケを歌わせようとする。
婆さん、好きな歌があるらしいが"この店のカラオケには入っていない"と。ママも"何度も探したが入っていない"と言っている。聞くとチェウニの曲。今どき、通信カラオケで入っていいないはずはないからリモコンを借りて探してみたら案の定、すぐに見つかった。
ママ、感動。婆さん、お喜び。ママが焼酎の水割りを1杯、サービスしてくれた。
婆さん、歌い始めたら声は結構若くて張りがあり、昔は歌も上手かったんだろうと思う。
歌は楽しいようで、歌い終わっても表情が元気になっていた驚いた。
少しの間、婆さんの話に相槌を打ちながら曲探し係。ほとんど福祉・介護の世界。
中々席を立ち辛かったが、婆さんが落ち着いたところでお勘定してもらう。焼酎は御馳走してもらったのも入れて4杯飲んで、〆て3000円。
ママと婆さんの笑顔から逃げるように店を出て、暗い静かな空間に戻ると腹が減っていることに気がついた。ホッとして酔いも廻って来た。ラーメンでも喰って帰ろう。
なかなか貴重な体験だった。困ったが、終わってみると嫌ではなかった。たかちゃん、頑張れ。






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Last updated  2011.07.23 05:57:55
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