今年最初の読書「かがみの孤城」

2019.01.11

テーマ：φ(._.)主婦のつぶやき☆(52686)

今年最初の読書は、2018本屋大賞の「かがみの孤城」
辻村深月さんの作品です

私は、主人公が大学生以上の話が好きで
子どもだと分かると、急速に読む気を失ってしまうのですが、
この作品は
「主人公、中学生かあ」と気付いた時には
もうぐいぐい引き込まれていました

なんで引き込まれたんだろう？

ハラハラドキドキの展開があるわけではないのですが
ゼツミョーに不思議な世界が、ページを進ませたような気がします
コワイわけでも、不気味でもない
なんだか不思議なその先が気になる感じ
その適度さがすごい

それに、
登場人物のキャラがたっていて
心情や周りの状況の描写が、具体的で、わかりやすい
簡単に、その様子が頭に浮かぶので、
どんどん先に進みたくなってしまう

辻村さんの他の作品を読んだことがないのですが
この作品は、ちょっとラノベ的な雰囲気があります

あらすじを書くと、なんだかほんとにラノベな感じなのですが、
お時間ある方、1度この不思議な世界、読んでみてほしいです

さて、あらすじは。。。
主人公は「こころ」という中1の少女
彼女を含め、いじめや家庭の事情によって学校に行かない中学生7人が
鏡の中にある「城」に招かれます

その城の中で7人を取り締まるのは
「オオカミさま」というオオカミの仮面をかぶった女の子

期限付きの不思議なその世界の中で、
初めは互いに探りあっていた7人ですが
最後にはその関係が、人生に影響を与えるといった内容

若干ツッコミどころもある話なのですが
それでも、あの引き込む力と
最後のまとまりがとってもよくて、楽しかったです

きっとターゲットは若い子でしょうが
大人も楽しめる作品です
一読、おすすめします