西塔からシャトルバスで比叡山バスセンターで下車。
根本中堂のある東塔に到着です。
バス停には「東塔」と「比叡山バスセンター」がありますが、
根本中堂に行くには、バスセンターで降りてくださいね。
東塔は延暦寺発祥の地であり、伝教大師最澄が延暦寺を開いた場所で、
総本堂根本中堂をはじめ各宗各派の宗祖を祀っている大講堂、
先祖回向のお堂である阿弥陀堂など重要な堂宇が集まっています。
写真は大講堂。昭和39年(1964)に山麓坂本の讃仏堂を移築ものだとか。
本尊は大日如来で、その左右には比叡山で修行した各宗派の宗祖の木像が
祭られており、外陣には釈迦を始めとして仏教・天台宗ゆかりの高僧の肖像画が
掲げられ、国重要文化財に指定されています。
大講堂から鐘楼を抜け、長い石段を降りると、いよいよ総本堂根本中堂です。
根本中堂は、延暦寺を開いた伝教大師最澄が延暦7年(788)に創建した一乗止観院
(いちじょうしかんいん)が元であり、その後何回も災害に遭いましたが、
復興の度に規模も大きくなりました。現在の姿は徳川家光公の命で
寛永19年(1642)に竣工したものです。
ご本尊は薬師如来で、その前には、1,200年間灯り続けている「不滅の法灯」が
安置されています。
慈円が、「世の中に山てふ山は多かれど、山とは比叡の御山(みやま)をぞいふ」と
日本一の山と崇め詠まれた比叡山。
震災や台風の被害が甚大な今年、日本仏教の母山に、ささやかながら復興と安らぎを
祈って帰路につきました。