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生きている証明書

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2020.12.19
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カテゴリ:偏屈オヤジ
​​20201219SAT
 年賀状の文章で一番多いと思われるものは次のようである。

 謹んで新春のお喜びを申し上げます

 新春が新年になっても同じだし、お喜びがお慶びになろうがお祝詞になろうが同じことである。謹んでがどこに続くかを見ると申し上げますだろう。謹んでしたいことは申し上げることであろうと思う。すると、謹んでと申し上げますの間にその他のことどもを包み込んでいて、それで一文を成している。どうも謹んでから申し上げますまでの間隔が長くないかと気になる。そこで、新春のお喜びを謹んで申し上げますとすれば謹んで何かをしたいそのことは解決したといえるが、慣れ親しんだ文章(謹んで新春のお喜びを申し上げます)とどこか相違がある。謹んでしたいことは申し上げることだ。もう少し広く取ってもお喜びを申し上げたいことなのだ。するとこうなるだろうか。
 新春の謹んでお喜びを申し上げます
 これは可笑しい。
 新春でございます(新春となりました)謹んでお喜びを申し上げます
 とでもすればいいだろうが、動詞が最後に一つの文章という約束に反する。

 年賀状は出さない方針である。今回、少数の方にプリンターも新調したので年賀状を書きたくなった。そしたら、つまらないところで躓いた。






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Last updated  2020.12.19 16:18:58
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