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第6回「連載内新連載、はじまりっ!」 
 
こんにちは。みやじまこです。唐突ですが、コンビニって便利ですよね! 「便利」という言葉は、大昔の時点で、コンビニエンスストアの登場を予見した形でそもそも発生したのではないかと疑ってしまうほどです。ただ、コンビニで玉に瑕なのが、流通スピードが速すぎて、お気に入りの新商品が出ても、よほどの大人気でもない限り棚に長く居座れない点。僕はそれで1リットルの涙を100回流しました。
 
ところで、『いぬかみっ!』『ひまわりっ!』、面白いですよね~。「○○○○+っ!」にハズレなしっ!
 
もう、日常生活を営んでいても「かけあしっ!」とか「はやわりっ!」とか「にあんだっ!」とか、4文字の言葉を聞く度に楽しそうなお話が隠されているんじゃないかと勘ぐってしまって夜も眠れず、眠れないのでコンビニに行って(なぜなら便利だから)、そこでまた「あたためっ!」とか「さんすぽっ!」とか「かねだせっ!」とか新たな4文字を見つけてしまい……というバッドループに目下、陥っています。
 
そこで、そんなノゼローゼを昇華させるための<連載内新連載>を考えました。まさに「げんじつを煮込んだ」結果生まれた、その名も……
 
連載内新連載『こんびにっ!』
 
どういう内容かと言いますと、コンビニで見つけた「○○○○っ!」で、オリジナルショートストーリー(萌え話)を、文字制限超えない程度で書く、と。よっ、一石二鳥!!
 
毎週は絶対出来ないので<連載内新連載>にしました。さっそく、4時間かかって書いた第1回 をどうぞ。
 

 
 
第一回『ときそばっ!~コンボなお年頃~


【登場人物】

水野千帆・・・中1。めんどくさがり屋さん。一人っ子。

東出ナミキ・・・小5。幼なじみの千帆を慕っているが、最近ちょっと生意気?

 

 

 


 

 

 こんにちは。今日はみなさんに、私のグチを聞いてもらいたいと思います。よろしくお願いします。

 というのは、最近、むかつくことが多いのです。特にこいつ周辺のことで。こいつって誰かといいますと……あ、ちょうど今、そのこいつが何か言おうとしてますので、お聞きください。

「美味しい! ねえ千帆ちゃん、これ美味しいよ!」

 女の子みたいな甲高い声で叫んだのが、こいつです。瞳だって少女まんがのキャラみたいにキラキラさせてくれちゃってます。あぁ、同級生たちがマルキューとかシモキタとかでキラキラしたものとかおしゃれな古着とか漁ってる土曜の、『ブランチ』まっただ中の昼下がりに、君の今見ている世界はこれでいいのかい、ピント合ってるのかいと、学校指定赤ジャージ姿の自分に問いかける私です。あーむかつく。

「むかつく! わかってるよそんなこと。わたしが美味しいよって教えたげて、ナミキがどうしても食べたいって言うから、学校帰りにわざわざ買ってきたんじゃない。最近コンビニに売ってなくて、スーパー3軒も回ったんだから!」

「そりゃあ、そういうルールだから」

「ふぐぐ…」


「それにしても美味しいなぁ。麺の太さをランダムにすることによって、これまで時間差でしか味わえなかった歯触りと香りとのど越しをいっぺんに味わえるんだ! 天才! マルちゃん天才!!」


 こいつが口角からツユを飛ばしながら評論しているのは、マルちゃんのカップ麺「山菜乱切りそば」です。「緑のたぬき」の兄弟だと思ってもらえれば結構です。特徴はというと、今こいつが述べたとおり。

 で、そろそろこいつのことを簡単に説明しておきますと、まだこいつがウチのデブ猫「チビ太」より小さかった頃から、「共働きの一人っ子同士だものねぇ」という親の身勝手なゴッドハンドで結ばれた腐れ縁。まあ、月並みな言い方をしますと、弟みたいな……というか、小柄で気弱なこいつの人となりからして、「妹みたいなもん」という方が近いかもしれません。いやいや、でも最近妙に「おとうとおとうと」してきてたりとかで、それもまた私をむかつかせるのですが、まあとりあえず、そういう感じです。

 毎週土曜にはふらっと私の家に来て、ご飯食べて、プレステするというセットメニューが、もう……え、もう5年くらい?(すいません、自分で軽くヒきました)毎週毎週、続いているわけです。

 いや、でも別に寂しい子だとか貧乏姉妹だとかではありませんよ。私には学校に親友と呼べるような友達もいたりしますし、ナミキの方も、詳しくは知らないけど、公園でサッカーしたりとか、塾帰りにコンビニ前で何かのレアカード見せ合ったりとかするような友達が……


「いるの? そういう友達」

「いるよ? 小杉君とか」


 ……とのことです。でも、毎週土曜の昼下がりだけは、慣性の法則に従うかのように、私の部屋でカップ麺なのです。

 部屋で何をするのかというと、さきほどちょっと出てきましたが、ゲームをやっています。延々。ブックオフで480円以下コーナーとかにある格闘ゲームをどちらかがふらりと買ってきて、公平な実力差からよーいドンで熱戦を繰り広げます。ちなみに今やっているのはプレステの『ブシドーブレード弐』という、大昔の格ゲーです。ディスクの裏が黒いやつ。

「よーし、どっちがコンボ多くできるか対決、リベンジするからね!」

 プレイしたことある人は解ると思いますが、この「真剣でのリアルな斬り合い」みたいな格ゲー、コンボもヘッタクレもありません。斬られ所次第では、一太刀で死んじゃったりします。それでも3ヒット以上だなと判断したとき「さんしご…」と自分で数えるのですが、当然判定は食い違います。そうなってくるとどれだけ恥ずかしがらずに、テンション高く「さんしごろく…!」と、幼児の「だるまさんがころんだ」みたいなことを出来るかというのが勝敗の分かれ目になり、自然の流れとして小学生であるナミキが、多感な中学女子である私に圧勝したのが先週の勝負だったというわけです。で、私、山菜乱切りそばを探してスーパー3軒ハシゴ……。でも今日は負けません。

 みなさんにグチ聞いてもらったおかげで、ふっきれることができそうです。っていうかぶっちゃけもう、ここまでみなさんに話した時点で気分はすっかり晴れ晴れしているのですが、ついでなので見ていってください私の晴れ姿。こんな女々しい短パン少年にムキになるなんて、私ちょっと大人げなかったですよね~、やはは。

『用意、始め!』

 合図と共に対戦が始まりました、今まさに。私は本体と同じゼンブラックのコントローラー(2m)で、ナミキは振るとカラカラ鳴るグレーの(1m)です。そりゃあ、ホストは私ですからね。

 互いに間合いを計ります。飛び込まれたら、コンボの餌食。

「千帆ちゃんはいないの?」

 お、こいつ真剣勝負の途中に戯れ言か? 勝負あった! …ていっ!

「三! 四、五! …」

「いないの? 好きな人」

「ごごぐご!? ろ、……ちょっ、なにそれ!」


「いや、…あ、四、五、ろくななはち! やった、8コンボ!」

「ちょっと、今の8はなかったでしょ~」

「8だよ。8行ったよ。千帆ちゃんさっきの6だからね」

「な、ナミキがヘンなこと言うからでしょ! っていうか顔真っ赤にするなら最初から言うな!」

「さ、さくせんだもーん」

 なんて、女の子みたいな甘えた声でほざくナミキ。……前言撤回。やっぱ最近こいつ、むかつく!!

(おわり)

 


 

☆featured☆ 

▽落語「時そば」

マルちゃん「乱切り山菜そば」

 






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最終更新日  2006.04.27 18:13:28
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