金曜日…国井咲也の満巻全席　第179席



困っている。

何に困るって、
『けいおん』のドキムネ感だ。

観るたびに胸がときめいてしまう。
近所に伝説の樹があれば、
すぐさま裸足で
樹の下に走り向かうトコだ。

まずはベーシストの
澪（みお）ちゃんにご執心な
国井咲也だったけど、
どうにも最近はドラマーの律（りつ）ちゃん。

恋ではない。

けれど、
気付くと、彼女のほうばかり見ている。

演奏シーンをみても、

「あれ？　少しリズムが走ってないか？」

と感じるが、それは実は、
自分の鼓動のリズムが
律ちゃんによって変化しているだけだと気付く。

「あれ？　唯ちゃんのギター、
　開放弦のところがずれていないか？」

いやいや。
自分のロックな部分が
唯ちゃんによってミュート（雑音コントロールの手法）
できないだけなのだと、気付く。

「あれ？　むぎちゃんのルート音…」

ああっ、あああっ！
ぼくのエボニィ＆アイボリィも押してぇ！
そして俺にもレスポール安く売ってぇ！！

ああっ、でもでも、
ヴォーカルパートを自分にふられて

「ん？　ん？」

ときょとんとする澪ちゃんに
またまたぐっときてしまったぜ！

ああっ！

決められねぇ！
決められねぇよ！

毎回、観るたびに新たな魅力に
気付いてしまうぜ！

そうだ！

これからは常に「かもしれない」なのだ！

俺は「律っちゃんかもしれない」
僕は「澪ちゃんかもしれない」
私は「むぎちゃんかもしれない」

「やっぱり、唯ちゃんかもしれない」


うむ。
こうしておけば大丈夫だ！（なにが？）

…と思っていたら、
さらなる伏兵がっ！

『メタルな女教師』？！

おいおい！
聞いてないよ！
（厳密には『原作まだ読んでないよ！』）

ちょっとちょっとぉ！

さわ子先生！
ラウド・パークに一緒にいこう！
そして
「やっぱりディオの歌いっぷりは最高ね」と
いって、
俺の「ジョジョの冒険の？」という
お寒いボケをまったく
無視してくれー！

ああっ！
さわ子せんせいっ！
さわこせんせーっ！！！
歯ギターの歯を俺にたててぇ～！
（絶叫だけに文字通り
　『stand up and shout』だ）