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札幌の賃貸【逍遙館】の軌跡

札幌の賃貸【逍遙館】の軌跡

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2015年10月12日
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カテゴリ:日々のだいじ
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数年前に友人とモツ鍋を食べに【博多ぶあいそ別邸】に伺いました。
北海道大学の南門のそばに建つ歴史ある建物を福岡に本社を構える居酒屋チェーン店が店舗にするということに少々違和感を覚えましたが、古い建物を利用しながら残すというのは素晴らしいこと。
札幌は【歴史ある建物の保存】ということに鈍感な人が多い(わたし個人の感想です)ためか、残したいという声がなかなか届かないのが現実です。価値ある建物がいつの間にか取り壊されているここ十数年。

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ぶあいそ別邸のように人気店が営業してくれることで、100年以上前に建った建築物の中に入り、美味しい食事をとりながら建物をじっくりと鑑賞できるのは幸せなことです。

数週間前のこと、札幌駅北口にあるクリニックに行った帰りにふと、ぶあいそ別邸がランチをやっていることを思い出しました。
日ごろは大通りで働いているので札幌駅北口界隈に日中訪れことが希なため、「こんなときでないと次はいつになることやら」と考え、すぐさま北大南門を目指しました。

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久しぶりの対面です。

とうに一時をまわっていたため、席についている方々は食事が終わりかけている状態でした。わたしの前の席には着物を召した婦人が三人食後のおしゃべりを愉しんでおりました。
食事をしながら聴くともなしに彼女たちのささやきが耳に入ってきます。

「これからシマヤに寄りませんか」
「いいわね。あぁ、でも今日はあまり手持ちがないんだった・・・」
「大丈夫よ、いつも買わなくても。見に行くだけでもいいじゃない。」
「そうね、じゃあここからのんびりと狸小路まで歩いていきましょうよ」
「いっぱい食べたから、少し歩いてこなしたほうがいいでしょう」
などとお話して席を立ちました。

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シマヤとはあの島屋呉服店のことでした!

先々月【狸八祭】でおじゃました狸小路8丁目の老舗呉服店のことが会話に出てきたので
思わずニヤリとしてしまいました。
どうやら島屋さん、ゆっくり着物を見ながら楽しい会話を愉しみたいという着物女子に人気があるようですね。
しかし、北8条西5丁目から南3条西8丁目まで着物でそぞろ歩きとは三人とも健脚です。

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食事をしながら次々と席を立つ人たちを見てると【いいこと】を思いつきました。
デザートなど食べて、もう少し時間がたてば、お客はわたし一人になるのでは!

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いっぱい食べたあとのこのボリューム、しかもメニューに偽りなく「かなり甘いです」

わたしの読み通り、デザートを食べ終わる頃には、広いフロアにわたし一人となりました。
配膳の女性に申し訳なさそうに「すみません、ちょっとだけ建物の写真を撮らせていただいても宜しいですか?」と訊ねました。
やはり歴史ある建物に勤めるだけあります、きっとよく同じことを言われるのでしょう、若い女性でしたがにっこりと微笑みながら「どうぞご自由に写してください」と快く許可してくれました。

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いかがでしょうか・・・。
素敵な建物でしょう。

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帰宅後にこの建物について色々と調べてみました。
【サクラムーン~旧桂田邸】のようにすぐに建築年や建主などわかると思っていましたが、なかなか検索には引っかかってきませんでした。
ようやく見つけたら(これが本当かどうか確証はないです)わたしでも知っているような著名な方の名前が出てきました。
その方は【内村鑑三】氏です。
氏の年表では明治10年17歳の時に札幌農学校に入学しています。あの新渡戸稲造氏と同期の二期生でした。4年後に農学士として主席で卒業したあと、北海道開拓使民事局勧業課に勤め、水産を担当したとあります。同じ時代に南2条西6丁目の古い家屋を購入して、現札幌キリスト教会である札幌基督教会を創立したそうです。
内村氏は東京に戻り晩年も東京で過ごしていますが、ご長男の祐之(ゆうし)氏が1928年に北海道帝国大学の教授に就任し来道しているので、この建物が鑑三氏が暮らしたものかそのご子息が暮らしたのかは簡単には調べることが出来ませんでした。

ちょっと歴史を紐解くと教科書にでてくる人物が、わたしたちの暮らす札幌に生活していたという痕跡にたどり着くこともあります。

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ぶあいそ別邸は【逍遙館】が目指す100年住宅の夢を現実にした姿です。
ぜひ一度と言わず何度か足を運んでみてください。

|逍遙館俱楽部代表|


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Last updated  2015年10月12日 17時03分11秒
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