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2005年09月01日
XML
カテゴリ:映画&音楽
 1日。午前9時45分です。
 書き終え次第、会社(大阪)に出向き、
 一仕事終えてから神戸の夜(スカイマーク)
 に備えます。

 「9月になれば」―このフレーズを初めて知った
 のはいつのことだったか。秋の始まりとして意識
 した、というよりバカンスの終わりという認識で。

 映画と関係ある、というよりそこから認識した
 フレーズなのは確かです。ロバート・マリガン監督の
 「9月になれば」(1961年、米国)がその
 基で。映画も、15歳の頃、間違いなくSUNテレビ
 のお茶の間劇場みたいなところで、超カット、吹き替え版
 っていうのを見ているはずなのですが、見事に
 ストーリーは忘れてしまっている。
 ロック・ハドソンが出てたのは覚えていて、コメディー
 だったのも記憶にあるのですが。
 
 マリガン監督はアカデミー賞をグレゴリー・ペックに
 もたらした「アラバマ物語」(62年)と「おもいでの夏」
 (71年)で、日本の映画ファンにも認知されてる方ですが、
 「9月になれば」となると、?、でしょう。

 で、そんな薀蓄話をしたいのではなく、《COME SEP
 TEMBER》って、いうのは、それこそ竹内まりやさんの
 曲「セプテンバー」みたいなもので、浮かれた気分のおしまい、
 って感覚があって。

 学生時代は間違いなく、9月は嫌だった。
 きちんとした授業は始まるし、大学時代には
 前期テスト(関学大は今は休み前にテストになった
 らしいけど)が待ってた。
 
 社会人となって、今の仕事には盆も正月もない、
 っていう形で。この「9月になれば」のけじめの
 感覚っていうのが、なくなりました。けじめ、なんて
 つける時さえない感じがあって。いや、忙しいと
 いう意味ではなく、年中、スポーツがない時はなく、
 なんかの話題はあり、っていうことで、自費で海外取材
 を行った時をメインに十指に満たない数しか、一週間を
 超える休みなんて取った記憶がなく。

 「9月になれば」は、おそいバカンスを毎年9月に取ること
 にしていた別荘を持つような裕福な青年実業家を主人公と
 した映画だったと思う。確か。そこから先は忘れてるけど。

 同じ頃の、フランス映画「ひと夏の情事」(59=フランス、
 イタリア合作)も、15歳の頃、同じくSUNテレビの深夜で
 見てるけど、けじめという意味ではこちらの方が僕にとって大
 きかった。
 ストーリーを明確に覚えている、という点で「9月になれば」
 とは大きく違うし、身につまされる予感、がすでにあった
 記憶があるのです。

 人生に失敗しかかってる画家が、若い女の子と出会うひと夏の
 お話で。「ジョニーの肖像」のような、メルヘンでもなく、ただ
 中年男の心の美しくない部分だけが強調される話になっていて。
 若い女の子の気持ちを理解する包容力も実はなく、だらだらと生
 きていかざるを得ない中年男。けじめなんかどこにもない。けじ
 めがあったのは、若い女の子の方で。

 僕にとって「9月になれば」のフレーズは、マリガン監督の遅れ
 たバカンスを取る青年実業家の浮かれたコメディではなく、夏が
 終わったのに、終わってない、というか夏がいつから始まってる
 のかも分からない「ひと夏の情事」のいろんな意味でだらしない
 画家を描いた恋愛劇(?)を差してしまって。


 で、今日。
 「9月になれば」じゃなくて、「9月になった」日なのですが。
 昨日までのいつ雨が降り出すか、という天候が嘘のような
 晴れ間が天を覆う神戸は須磨地区。今年もまた、だらだらと
 けじめなく9月を送っていくのか、それとも…。いや、本心は
 それとも、なんてないのは分かってるのです。でも、それでも。

 「9月になれば」―期待や希望、っていう小説じゃあそのまま
 使っただけで、二流のレッテルが貼られるフレーズが頭の中に
 浮かんできているのもまた事実ではあります。

 
  ☆「めっちゃピンぼけ」(文芸社)、2000部完売までの
 《VANISHING POINT》
          残り 324冊(8月31日現在)

 (下)「9月になれば」の、ロバート・マリガン監督の
  作品紹介と監督論が載っていた今となっては珍しい本。
  (「世界の映画作家」24巻、キネマ旬報社1974年7月
   刊行)
  元キネマ旬報編集長の白井佳夫氏が書いていた。でも、
  アメリカン・ニューシネマの俊英たち、って題名で
  表紙に取られてる監督はマイク・二コルズ、ノーマン・
  ジュイスン、ジョージ・ロイ・ヒルの三人。マリガンは
  、ロバート・オルトマン、フランク・ペリー、シドニー・
  ポラックらとともに第二陣のカテゴリーでした。
  
  どうでもいいけど。監督ランキングなんて。ちょっと、ネット
  で見てみたら「9月になれば」は、ユニバーサルベストコレクション
  とかいう形で、今年の11月にDVDが発売されるみたい
  だった。モリナロとかいう変てこな名前の監督の
  「ひと夏の情事」の方は、そんな気配さえないですね。





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最終更新日  2005年09月01日 10時42分24秒


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