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2006年05月26日
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カテゴリ:日常(日々の泡)
 27日の早朝とも言うべき
 時間。

 午前3時。

 起きてしまったので、ブログを
 書くことにする。

 まずは、視野の話。
 多くの人に心配をかけたようなので
 改めて説明を。

 細かい視野検査は月末にもう一度
 受けますが、基本的には昨年春と変わりなし。
 要は、悪くなってなかったということです。

 視野がせばまったように感じていた理由。
 簡単にいうと昨春に作り直したコンタクトレンズ
 のカーブに問題があったということが
 判明しました。

 レンズを作り直してもらって、
 実際、視野が戻った感じはあるので一安心。
 ハード(身体)の面でなく、ソフト(レンズ)の
 方の問題でした。
 ずっと、キサラタンを使ってきていたので、
 効果は出ていたといういことでしょう。

 薬を常用さえしていれば「少なくとも百年は失明しない」
 とお墨付きをもらったので。心配しなくても、あと百年も
 生きてる訳はないので、残っている視野を大切にするだけ
 ですよね、やるべきことは。

 それにしても。
 24日から26日まで。
 最初は3連休の勤務割りだったのですが。

 3日ともボクシングを中心にした仕事に
 変わってしまった。
 まあ、女の子とデートの予定もなかった
 ので、それでいいのですが。

 なんとかそれでも時間を作って。

 今年のアカデミー賞で作品賞を受賞していた
 「クラッシュ」を宝塚で見てきた。
 今月、劇場で6本目の映画。久々に、大量に
 映画を見れた月になったわけで。結構、仕事も
 した充実感があるだけに、不思議な感じだけど。
 本当に暇、なかったのに。

 アカデミー賞で作品賞や脚本賞を受賞してるのに、
 俳優が受ける賞のノミネーションがほとんどなかった
 理由は見終わったら分かった。

 パンフレットの中で誰かが、ジョン・セイルズ監督の
 「希望の街」をほうふつさせる、と書いてたけど、あの
 映画のように希望のない希望を描いた作品じゃ、「クラッシュ」
 はなかった。

 ずっと昔。
 ロング、ロング、アゴウ、で、15歳の頃、
 偶然劇場で見たロバート・オルトマン監督
 の「ナッシュビル」の感覚の方が、僕は似ている
 と思った。同じ群集劇、群像劇っていうならば。

 いや「ナッシュビル」を見てから30年(!)が経って
 いるので、記憶なんて無茶苦茶に違いないんだけど。
 キース・キャラダインだったかが、歌っていた
 「アイム・イージー」の曲も未だに口ずさめるぐらい
 記憶には残っていて。「ナッシュビル」は、いろんなもの
 を抱えた人が集まっていって、何かが形成される
 はずのところでハプニングが起こり霧散する、
 って感じの話だったが、それに比べると
 「クラッシュ」は。

 絶対、明るくない話なのに、「希望の街」より希望が
 あって、「ナッシュビル」のように空しくもならない。
 なるほど、アカデミー賞作品賞、って感じで。

 理由は、多くの登場人物が出てきて、誰が中心かも
 分からない(だから主演賞の候補がいない)にもかかわらず、
 ほぼすべての人物が過不足なく良い面、悪い面、持ち合わせた
 立体的な人物として暗示されているためだ、と思う。

 僕が小説の作法として、何人かの師と言っていいのか、と
 思う作家の方に言われていたそのもので。
 “人は一面的でない。それをきちんと書かないと人物
  は浮かび上がってこない”
 「クラッシュ」は、それをきちんとやっている。
 群集劇なので、細かく描くということはさすがに出来てないし、
 一人一人の心の襞までは分からない。

 それでも。

 要点を掴み、登場人物のすべてに目配りすれば
 彼らの背後が見事に浮かび上がってくる。

 ロサンゼルスという街が。
 アメリカという国が。

 ロスには僕自身、取材で何ヶ月か住んだことが
 ある。その時に、“そうだろうなあ”と思いながら、
 経験せずに、あるいはきちんと見ずに過ごしたことが
 ちゃんとこの映画には描かれている。

 車がなければ生活できない街、ロサンゼルス。
 「クラッシュ」という題名自体が、ロスならではで。

 自家用車がなければバス、バスの乗るお金もなければ、
 車泥棒、って街。

 その街でなければ、この映画はなりたたない。
 人種が複雑に絡み合ってなければ、この映画はなりたたない。
 人が単純に善悪で判断されるのであれば、この映画はなりたたない。

 僕は、女の子の、マントのエピソードが一番好きだ。
 あの両方の家庭の、環境のエピソードが一番いい。
 天使ってのを信じるシーンが一番、そうあって欲しいと
 思えた。

 日本での公開は時期の問題もあって、
 見事に不遇に終わった映画。
 とてもアカデミー賞作品賞受賞作と
 思えない扱いではあったけど。

 見て、損はなかったと思う。

 「クラッシュ」-同じ題名の、
 クローネンバーグ監督の旧作は
 趣味、嗜好として僕のお気に入りだけど、
 このポール・ハギスっていう僕より
 年配の方の劇場映画デビュー作が、
 作劇のお手本として横に置いておきたい
 作品になったのは確かだ。

 (写真=パンフレットも、黒地で地味な
  「クラッシュ」。発行が今年の2月11日
 となってるから、まさかアカデミー賞獲る
 とは思ってなかったんだろうなあ、配給会社
 さん)
 
 





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最終更新日  2006年05月27日 03時12分04秒
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