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2006年07月30日
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カテゴリ:映画&音楽
 すでに31日の午前。
 だから、二日前のことになります。

 神戸は、シネリーブル神戸に
 中国映画「ジャスミンの花開く」を見に行った。

 最初の予定では、シネカノンに
 もう一度「やわらかい生活」を見に行くつもり
 だったんだけど。

 一日違いで、まだ上映してなくて。
 で、朝一回だけ上映している「ジャスミン」に
 したわけで。

 自慢じゃないけど、中国映画はまず見ない。
 「グリーン・デスティ二ー」を昔見て、
 <けっ、これが評判の映画かい>と思った
 記憶が鮮明で。よく考えたら、これは
 アン・リー監督の作品だから、単純に中国映画と
 して見たらダメだったのに。

 だから。
 「初恋のきた道」。何度も見るチャンスが
 ありながら、避けてしまっていて。
 でも、その女優。チャン・ツーイーの
 美しい、との評判だけは嫌でも聞いていて。
 「グリーン・デスティニー」での彼女は
 全く記憶にもないのに。

 また、前置きが長くなったけど。
 ともかく、「ジャスミンの花開く」を見に行った。

 ジャスミンティが好きで、なんとなく
 緑色の背景で浮かび上がっているチャン・ツーイー
 の厳しい表情にも惹かれて。

 結論から言えば、出来に関係なく心が
 動いてしまう映画だった。

 設定。
 仕掛けだけで。

 親子3代、ツーイーが演じて、
 なおももう一代を予感させて
 っていう設定。
 
 小説を書こうとする時に、僕自身が
 いつも思っている親と子、その土地。
 その感覚がそのまま描かれていて。

 無理もある。
 だって。

 あんなに確実に、親とそっくりな、しかも
 女の子ばかり生まれてくる確率、ってとてつも
 なく低いに違いない。
 その時点で、設定の無理さは明らかで、
 常識的に映画を判断する人は「×」を
 入れるに違いない。

 でも。
 同じことを、同じようなことを
 繰り返してしまうのが親子、人間、
 っていうわけで。

 ツーイーの演じた3代の女性のほとんど
 似たような幸福とはいえない運命も僕には
 納得出来て。

 どう考えても無茶もある。
 路上で出産。
 しかも、雨って、あんた…。
 笑えないけど、笑いそうになった。

 そこまでやるなよ、もうこのワンパターン。
 って感じ。

 でも、ワンパターンで、類型で、と
 分かって永久に続くぞ、とやれば、効果
 が出ると僕は思う。

 3代続けてやったことに、価値があると
 僕は思う。何代でも同じ、っていうだけで、
 下手な映画なのに、胸が締め付けられる
 思いがしたのも確かで。

 たとえば、中上健次さんが、紀州を舞台に
 描こうとしたこととか、同じく中上さんの
 脚本を柳町光男監督が映画にした「火まつり」
 などの厳しさと比べると、宿命や運命についての
 考え方の甘さは、この「ジャスミンの花開く」
 には歴然と窺えてしまう。
 文革の厳しい時代でさえ、甘い感傷に流れている
 のだから。

 でも。
 僕にとっては悪い映画ではなかった。
 
 人にどういわれようと、同じことを親子で
 繰り返す話に惹かれるし、おそらくそういった
 話を今後、小説を書き続けるなら必ず書くのは
 間違いない。

 人には言えないが、それが自分のアイデンティティ
 にも関わっている事実は消せないからで。

 同じ、愚かなことを繰り返す。
 もちろん、そんな親子ばかりじゃない
 のは承知してるのだけど。

 ある意味。
 ツーイーの美しさと、いろんな顔を
 見せるためだけに作られたと言えるこの
 映画で。

 しかも、決して出来の良くない映画で。

 心ならずも動揺した事実は
 変えられない。
 
 親と子で。

 愚かしいことを繰り返す可能性が
 否定できない僕の生きてきた道と
 勝手にオーバーラップしてくれて。

 有る意味、あり難迷惑とも言える
 映画だった訳で。

 でも、個人にとっていい映画、って
 そういう映画じゃないのか、とも
 思って。

 だから。

 この出来の良いとは決していえない映画
 を、僕が忘れることだけは絶対無い、と
 断言出来てしまうのだ。

 (下)これは前売り券ではなくて。当日券で入ったのに、
 “何くれたんやろ?”と帰ってから見て、びっくりの
 券。これ、くじ、なんですよ。神戸の「HASU」とか
 いうレストランのスピードくじ、で空くじなし、だ
 そうな。
  8月末まで有効期限があるから、行ってみるつもり
 だけど。ただ、パンフレットを珍しく買い損ねて、翌日
 シネリーブルに行ったら“上映が終わったのでもう置いてません
 ”といわれた私にとっては、唯一、鑑賞の証拠の
 券でもあるので、くじとして使用するか、思案どころ
 ではあります。





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最終更新日  2006年07月31日 01時27分09秒


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